石井、米で柔道復帰…１６年リオ五輪出場へ第一歩

　北京五輪柔道男子１００キロ超級金メダルで総合格闘家の石井慧（２４）＝アイダッシュ＝が、２９日に米フロリダ州オーランドで行われる柔道全米体重別選手権に出場することが１９日、分かった。

　関係者によると、階級は１００キロ超級で、オープン大会とあって国籍などの条件は緩く、１５日にエントリーを申請して１８日に受理された。石井は１日の総合格闘技大会「ストライクフォース」に参戦予定だったが、書類の不備もあり見送りに。試合を熱望していたところ、大会開催を知って急きょ、エントリーした。

　昨年７月からロサンゼルスを拠点とする石井は、かねてから米国代表で１６年リオ五輪を目指すことを公言。米で総合格闘家として活動するために米国の市民権取得を目指しているが、五輪出場などで貢献すればスムーズに取得できるとあって、今大会出場はその第一歩といえる。柔道の試合出場は北京五輪以来２年８か月ぶり。１００キロ超級には米国内ランク１位のアンソニー・ターナー（３２）、同２位で北京五輪に１００キロ超級で出場し、初戦敗退したダニエル・マコーミック（２４）も出場予定。柔道の練習はしていない石井とはいえ、金メダルの威光で勝機はありそうだ。