「原発事故の避難地域の範囲内にあるのは知っていました。DASH村だけの問題じゃない。地域全体の人に世話になっている所だから…」
この日、川崎市のスタジオで主演ドラマの会見に出席した松岡は、報道陣にDASH村の現状を聞かれ、衝撃的な事実を告白した。
「日本地図にDASHの文字を載せる」とのコンセプトで、2000年から福島県浪江町に造られた同村。TOKIOのメンバーにとっては、毎週訪れた第2の故郷のような場所だ。だが、3月11日の東日本大震災の影響で、福島第1原発事故が発生。同地域が、放射能汚染が危惧される30キロ圏内に位置するため、避難指示が出された。
日本テレビなどによると、村内で飼育していたヤギ4匹と羊2匹は群馬県渋川市の伊香保グリーン牧場に移送。アイガモは残さざるを得なかったが、「北登(ほくと)」と名付けられた犬は番組スタッフが自宅に連れ帰った。常駐していた制作スタッフもすでに避難を済ませているという。
スタッフはじめ関係者全員の無事を確認。番組内で農業指導にあたる“明雄さん”こと三瓶明雄氏の安全も確認済みといい、「北登もすごい元気だっていうからホッとした」と最悪の事態が避けられたことに安堵の表情を浮かべた。
とはいえ、震災後、一度も現地入りできていない状況には、「メンバーとも話していましたが、行きたくてしようがない。でも、今行って邪魔になるわけにもいかないし。すごいもどかしい」と焦りを募らせている。
日本テレビは今後の村の運営について「存続する方向。移転は考えていない」とコメント。松岡も「戻れるか戻れないかもわからない状況だけど、続けたい。TOKIOでやらなきゃいけない」と力を込めた。
3月11日の東日本大震災発生時にメンバーが同村内でロケ中だったとの情報もあるが、詳しい状況や村の今後については「24日の放送で明らかにする」としている。
(紙面から)