◆阪神3−2巨人
新守護神がマウンドで顔色を失った。巨人が時間切れ引き分けに失敗しサヨナラ負け。「(3時間30分を超えて新しいイニングに入らない)ルールの中で何とか逃げ切ろうと思ったが、結果的にこうなった」と原辰徳監督。2戦連続1点差負けで、早くもブルペンの不安を露呈した。
雨の影響で20分遅れの試合開始。その序盤から歯車は狂っていた。7連敗中の能見に、1回の小笠原から東野までバットが空を切り続ける。1960年に、大洋の鈴木隆に8連続三振を喫して以来51年ぶりの屈辱となる7連続三振を奪われるなど攻略に失敗。終盤に2度追いついたが、終始後手に回った。
「相手のウイニングショットに簡単にやられすぎるよね」。指揮官の嘆きは工夫の足りない打撃陣に向いたが、守護神でのドローもできず、勝ちパターンも未完成。開幕6戦目にして“イバラの道”が見えている。 (井上学)
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