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ギタリストの松本孝弘(50)、ボーカリストの稲葉浩志(46)によるロックユニットB’zが、03年以来8年ぶりとなる北米ツアーを7月末に行うことが18日、明らかになった。松本が米ギタリストのラリー・カールトンとの共作アルバム「TAKE YOUR BACK」でグラミー賞を受賞したばかりで“凱旋ライブ”となる。米国などから東日本大震災で多大な支援を受けており、会場では感謝の気持ちを表すことも予想され、大地震で傷ついた国からのアーティストに大きな注目が集まりそうだ。
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さらにスケールアップしたB’zが、日本ロック界の代表として、2003年以来となる北米のステージに立つ。
この8年間で手にした、大きな勲章と自信が手みやげだ。2人は07年に音楽界に貢献したミュージシャンをたたえるハリウッド・ロック・ウォークにアジア圏で初めて名を刻み、殿堂入りを果たした。さらに、今年2月、松本がカールトンとの共作アルバム「TAKE YOUR BACK」でグラミー賞最優秀ポップ・インストゥルメンタルアルバム賞を獲得。日本人初のポップス部門で受賞。これまで、02、03年と2度のツアーを行っているが、知名度と注目度はグンと高まっている。
公演は3都市3公演。7月20日にカナダ・バンクーバー、同22日に米サンフランシスコ、24日にロサンゼルスで開催。ロス公演の会場「Club Nokia」はグラミー賞授賞式が開催されたステイプルズセンターの向かい側にあり、栄光をつかんだ地での“凱旋公演”となる。
ライブでは日本のアーティストを代表して、東日本大震災に関するメッセージも発信することが期待される。米国、カナダからは被災地への救助隊の派遣や義援金など、支援がもたらされており、感謝や現状報告をするとみられる。
2人はすでに、リンキン・パーク、スラッシュら現地ミュージシャンとともに、日本救済プロジェクト「ダウンロード・トゥ・ドネイト・フォー・ジャパン」に参加。ツアーTシャツやタオルなどを被災地に送るなどの支援をしている。
(デイリースポーツ提供)
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