2011年4月19日12時7分
米格付け会社が米国債の長期格付け見通しを引き下げたことについて、野田佳彦財務相は19日午前の閣議後会見で「米国債は我々にとっても引き続き魅力ある商品だ」と述べた。日本政府は米国債を大量に保有しているが、特に影響はないとの見方も示した。
野田氏は、米国のオバマ政権が歳出削減など財政再建に取り組んでいることを挙げ、「(日本も)市場に影響しないように財政規律を守っていく姿勢を発信し続ける」と話した。
与謝野馨経済財政相も閣議後会見で「米国債は世界中の人が欲しがっている債券。日本が持っている米国債もとびきり上等な債券だ」と語った。
日本は外貨準備1兆1千億ドルのうち1兆ドルを外国の証券で保有している。内訳は公表していないが、その多くは米国債とみられ、世界屈指の保有国となっている。