「ふぁ~~~ よく寝た」
めずらしく純夏が押しかける前に、目が覚めた。
夕呼先生と霞が言うには、2001年の10月22日のはずだよな。
でも冥夜が居ないなぁ
まぁ再構築されてるって事で、何か変わったのかな?
って結構、前の世界の事覚えてるもんだなw
純夏のフィルターが無かったせいかな・・・
・・・純夏
不意にグッと悲しみと後悔が襲いかかってきた。
どうしようもない『不条理』、
それに抗う術のない己の『無力』。
でもあの時の俺には、あれが精一杯だった!
【 本当にそうか? 】
ふと自問自答する自分がいた。
そりゃ「もっと時間が」とか「もっと要領良く」とか、
言い訳にも似た考えが頭をよぎる。
自分の心の淵に刺さる、『言い訳』と言う名の小さな棘。
この棘によりタケルの人生が、また翻弄される事を
知るのは、しばらく後の事である。