臨界事故受けた健診 当分延期
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臨界事故受けた健診 当分延期

4月18日 6時12分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

茨城県は、平成11年に起きた東海村の臨界事故のあと、周辺の住民を対象に毎年、行ってきた健康診断について、東京電力福島第一原子力発電所の事故の影響で、放射線に詳しい医師の確保が難しいなどとして、当分の間、延期することにしました。

茨城県は平成11年に東海村の核燃料加工会社「ジェー・シー・オー」で臨界事故が起きたあと、当時、周辺に住んでいた人や健康に不安がある住民を対象に毎年4月、広島県などから放射線に詳しい医師を呼んで健康診断を行っています。ところがことしは福島第一原発事故への対応で放射線に詳しい医師を呼ぶことが難しくなっているうえ、健康診断に立ち会う県内の保健所の職員の確保も難しいということです。このため茨城県は、ことしの健康診断を当分の間、延期することを決め対象となっている477人に文書で通知しました。健康診断の内容は、放射線の医師の問診を除くと通常の診断とほぼ変わらないことから、茨城県は、希望者には市町村や職場での健康診断の受診を勧めているということです。