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【国際】

南半球でも放射性物質観測 福島から放出、世界に拡散

2011年4月19日 09時24分

 【ウィーン共同】大気中の放射性物質を観測する包括的核実験禁止条約(CTBT)機構準備委員会(本部ウィーン)は18日までに、福島第1原発から放出された放射性物質をオーストラリアやフィジーなど南半球で観測したと発表した。量は極めてわずかで、人体への影響はないという。

 委員会は7日、同原発から放出された放射性物質が東日本大震災の発生から2週間後の3月25日ごろまでに、北半球全体に広がったと公表。南半球での観測により、世界規模の拡散があらためて裏付けられた。

 委員会は放射性物質の観測施設を世界63カ所で運営し、今月13日に南半球の太平洋地域で検出した。福島第1原発由来の放射性物質はこれまでマレーシアやパプアニューギニアでも観測されたという。

 ドイツの研究機関のシミュレーションでは、放射性物質は福島から米国やカナダに向かい、さらに北極海方面に拡散するなどして最初に北半球全体に広がった。委員会によると、1986年の旧ソ連のチェルノブイリ原発事故で放出された放射性物質は現在も観測されている。

 

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