「ALL TOGETHER」(8月27日、日本武道館)
夢のオールスター戦、再び!新日本プロレス、全日本プロレス、プロレスリング・ノアが18日、東京・日本武道館で、3団体合同の東日本大震災復興支援チャリティープロレス「ALL TOGETHER」を8月27日に同所で開催することを発表した。プロレス界の主要3団体によるオールスター戦は、新日本、全日本、国際が79年8月26日に同所で開催した「夢のオールスター戦」以来、実に32年ぶりとなる。
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東日本大震災という未曽有の国難が、マット界を1つにした。
32年前は、新日本と国際(消滅)、全日本と国際は交流があったが新日本と全日本は対立関係。オールスター戦の開催にこぎ着けるまでには紆余(うよ)曲折があった。現在、3団体は今月、開催された全日本の「チャンピオン・カーニバル」に新日本から永田裕志、ノアから秋山準が参戦するなど友好関係にある。
巡業先の仙台で被災した全日本の武藤敬司社長は早くから新日本、ノアとの合同チャリティー興行を提唱し、3団体は開催に向けて協議を開始。32年前のオールスター戦を主催した東京スポーツ新聞社が今回も主催として加わり、合同興行の話がまとまった。
武藤社長は「プロレスには6人タッグがありますが、1+1+1=3のチームより、6にも9にもできるチームの方が強い。この3団体が組んだんだから、10倍にも30倍にもスケールアップした興行ができれば」と、決意表明。経費を除いた収益やグッズ売り上げなどを義援金とする。
マッチメークにも期待が高まる。32年前はジャイアント馬場とアントニオ猪木が8年ぶりにして最後となったBI砲を結成した。ノアの田上明社長は「ファンが期待している試合をなるべくやりたい。対抗戦も」、3冠ヘビー級王者・諏訪魔は「チャンピオン同士が組むのがいい」としており、越境対決、越境タッグが続々と実現しそうだ。
IWGPヘビー級王者・棚橋弘至は「日本全体を元気にするようなものにして、被災地にエネルギーを送りたい」ときっぱり。プロレスの底力を見せる時が来た。
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