対馬市長が来韓、韓日旅客船の運航再開を要請
【釜山18日聯合ニュース】東日本大震災による観光客の減少で釜山〜対馬間の国際旅客船が先月28日から運航を中断していることを受け、対馬市の財部能成市長が18日に釜山を訪れ、運航会社の大亜高速海運に早期再開を求めた。
同航路の旅客船は年間約6万人の韓国人観光客が利用しており、対馬の経済を支えている。
財部市長の訪問を受けた大亜高速側は「福島原子力発電所事故に伴い、韓国人乗客が減少したため」と運航を中断した背景を説明した。これに対し、財部市長は「福島からの距離は、釜山よりも(日本の)対馬が15キロメートル遠いのだが」と残念な気持ちを表した。
大亜高速側も対馬市の観光インフラ不足などに関する苦言を呈した。また、1人200円のターミナル利用料の一時保留を要請して断られたことや、対馬での宿泊施設運営者選定で納得のいかない理由で脱落した話も出た。
財部市長は「運航再開時期に対する答えは得られなかったが、運航中断の理由を把握できたし、対馬観光を振り返る契機になった」と説明。釜山〜対馬間の国際旅客船の運航中断で対馬経済が大きな打撃を受けているだけに、早期に再開することを願うとした。
対馬市の財部能成市長=18日、釜山(聯合ニュース)
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