NHKニューストップへ
※ すべての機能を利用するには、JavaScriptを有効にしてください。

クウェートが原油を無償供与

4月19日 0時8分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

中東の産油国クウェートは18日、東日本大震災からの日本の復興を支援するため、日本の一日の原油の消費量を上回る500万バレルの原油などを無償で供与することを決めました。

これは、クウェートのアハマド石油相が18日、アジア諸国の石油相会合の中で明らかにしたものです。会合の冒頭でアハマド石油相は「日本が、一日も早く震災の悲劇を乗り越え、復興することを願っている」と述べたうえで、日本に対し、日本の一日の原油の消費量を上回る500万バレルの原油(日本円でおよそ450億円相当)を無償で供与することを表明しました。日本は、福島第一原子力発電所の事故の影響で、今後火力発電所への依存が大きくなる見通しで、海外からの燃料の調達の拡大に迫られています。こうしたなか、日本にとって5番目の石油の輸入元となっているクウェートは、原油などの無償供与を通じて日本の復興を支援する姿勢を示したものです。日本へのエネルギー支援を巡っては、先に世界最大の産油国サウジアラビアも日本円で16億円分に相当する原油などの無償供与を表明しています。またカタールもLNG=液化天然ガスについて、日本の年間輸入量の6%に当たる400万トンを追加的に供給することを決めるなど、中東の産油国の間で日本を支援する動きが広がっています。