「朝鮮王室儀軌」など朝鮮半島由来の図書を韓国に引き渡す日韓図書協定をめぐり、外務省が調査した韓国政府所有の日本に由来する関連図書の全容が17日、判明した。計100万点を超え、江戸時代の対馬藩主宗家に伝わり、一部が日本で重要文化財指定を受けている「対馬宗家文書」の原本が含まれることも確認された。
政府は図書協定の月内国会承認を目指しているが、自民党内には「片務的だ」との異論があり、波紋を呼びそうだ。
調査は図書協定の審議入りの条件として、自民党が要求。外務省がまとめた報告書によると、関連図書は韓国国史編さん委員会や国家記録院など5カ所に存在している。