東日本大震災で大量に発生したがれきの木材を発電施設の燃料に活用しようと、農林水産省は、がれきを処理する重機を導入する自治体や企業に補助するための費用を震災の復旧・復興に向けた今年度の第1次補正予算案に盛り込む方針を固めました。農林水産省では、夏場の電力不足の対策にも役立てたいとしています。
農林水産省によりますと、東日本大震災の被災地ではおよそ2500万トンに上る大量のがれきが発生し、その75%が木材だということです。農林水産省では、このがれきの木材を砕いて木くずを燃料とするバイオマス発電所などで有効に活用しようと、がれきを処理する重機を導入する自治体や企業に対し、半額を補助する費用として3億円を震災の復旧・復興に向けた今年度の第1次補正予算案に盛り込む方針を固めました。農林水産省によりますと、10万トン程度のがれきの木材によって、およそ1万キロワットの発電が可能だということです。また、これまでに東北や関東にある6か所の発電施設ががれきの木材を受け入れる意向を示しているということで、農林水産省では、夏場に懸念される大幅な電力不足の対策にも役立てたいとしています。