Ｂ’ｚ　８年ぶり北米ツアー開催　７月にバンクーバーからスタート

　人気ロックバンド「Ｂ’ｚ」が今年７月、約８年ぶりとなる北米ツアーを開催することが１８日、所属レコード会社から発表された。

　ツアーは、７月２０日（日本時間２１日）のカナダ・バンクーバー、２２日（同２３日）の米サンフランシスコ、２４日（同２５日）の米ロサンゼルスの全３公演。Ｂ’ｚの北米ツアーは、０２年、０３年に続いて通算３度目となる。

　ロサンゼルスはＢ’ｚにとって思い入れが深い場所。結成２０周年の０７年、ロックや音楽界に貢献したミュージシャンをたたえる「ハリウッド・ロックウオーク」にアジア圏で初めて殿堂入りを果たした。

　また、今年２月１４日、米最高の音楽賞「第５３回グラミー賞」で、ギターの松本孝弘（５０）がラリー・カールトン（６３）と共作したアルバム「ＴＡＫＥ　ＹＯＵＲ　ＰＩＣＫ」が最優秀ポップ・インストゥルメンタル・アルバム賞を受賞し、日本人初のポップス部門受賞という快挙を成し遂げた。くしくも今ツアーのロス公演のライブシアター「クラブ・ノキア」がグラミー賞授賞式会場のステイプルズセンターに隣接する。松本の受賞という新たな勲章を手に、満を持しての“凱旋（がいせん）公演”となる。

　北米ツアー終了後は、９月２３、２４日のサンドーム福井を皮切りに、全国１１カ所２４公演の国内ツアーがスタートする。

　一方、予定されていた東北公演は東日本大震災の影響で白紙となっているが、関係者は「Ｂ’ｚの原点でもあるライブを通してエールを送りたい。まずは北米でのライブを日本の皆さんにも何らかの形で見ていただけるよう、１日も早い復興を願いながら、東北地方でのライブ実現に向けて動き出しています」と話している。

　Ｂ’ｚの１年半ぶりシングル「さよなら傷だらけの日々よ」（１３日発売）が、２５日付「オリコン」のシングルチャートで初登場１位を獲得したことが１８日、分かった。

　Ｂ’ｚのシングル１位は、９０年６月の「太陽のＫｏｍａｃｈｉ　Ａｎｇｅｌ」から４４作連続、通算４４作目となり、歴代１位記録の「通算首位獲得作品数」と「連続首位作品数」を更新。さらに「シングル総売り上げ枚数」も、３４９９・３万枚ととなり、シングルの主要３部門をすべて更新した。６月１日には今年の第２弾シングル「Ｄｏｎ’ｔ　Ｗａｎｎａ　Ｌｉｅ」を発売する予定で、さらなる記録更新が期待できそうだ。

　Ｂ’ｚは、東日本大震災の被災者を支援するため、親交のあるリンキンパーク、スラッシュらとともに、救済プロジェクト「ダウンロード・トゥ・ドネート・フォー・ジャパン」に参加。募金することで参加アーティストの未発表曲を集めたアルバムをダウンロードできる企画で、Ｂ’ｚは「ＨＯＭＥ」の英語バージョンを提供。また、所属レコード会社を通じてツアーＴシャツなどを被災地に送り届けている。