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シンガー・ソングライターの吉田拓郎(65)とロックバンド「THE ALFEE」の坂崎幸之助(57)が18日、東京・ニッポン放送のスタジオでリスナーが見守る中、東日本大震災の被災地に向け「ひとつになろ
うニッポン 東日本大震災 被災地復興支援 ニッポン放送『坂崎幸之助と吉田拓郎のオールナイトニッポンGOLDスペシャル』〜あなたのキモチ、全部だきしめて〜」公開生放送を行った。4時間50分にわたる生放送で、大竹しのぶ(53)、広瀬香美(45)らとともに被災地へエールを送った。
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拓郎のリアルな思いがラジオを通して被災地へ届けられた。抽選で選ばれた120人のリスナーのほかに、スタジオの外で見つめるリスナーを前にした4時間50分の公開生放送。「オレはまだめげちゃってるけど、この笑えるラジオ番組が何らかの役に立てれば」と静かに被災者に語りかけた。
5時間近い長丁場となったが、拓郎は語り、笑い、歌い続けた。坂崎がしきりに「最後までできる?」と問いかけても「大丈夫だよ。オレがコンサート中に休むのは、歌いたくなくなったからなんだよ」と返し、リスナーを爆笑させるなど絶好調だった。
ゲストには大竹、広瀬ら「オールナイトニッポンGOLD」パーソナリティーが登場。大竹は「みんなの元気な声が聞けるその日まで、私たちはあなたたちのことを思っています」と優しく語り「明日」など2曲を歌い上げた。震災当日、ニッポン放送に向かう車の中にいたという広瀬は「今後どうなるんだろう」と被災地を案じた。
義援金を募っただけではなく、ネットチャリティーオークションでは拓郎のブルゾン、バッグや、坂崎のギター、カメラなど出演者の私物を出品。さらに、番組オリジナルのチャリティーTシャツを販売した。収益金は日本赤十字社を通して被災地へ寄付される。
今回の番組企画を提案した拓郎は「ラジオに育ててもらったという恩がある。小さいながらもなんらかのサポートができるならばやっていこうと思う」と今後の支援も約束した。
(デイリースポーツ提供)
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