熊本夫婦殺傷、近くの駐車場に血痕? 足跡も残る
夫婦が殺傷された右田さん方と血痕のようなものが見つかったコイン駐車場(24日午前10時50分、熊本市で、本社ヘリから)=浦上太介撮影
熊本市渡鹿2、医薬品卸会社役員右田孝治さん(72)方で23日、妻の美子さん(65)が刺殺され、孝治さんも重傷を負った事件で、現場近くのコイン駐車場の料金精算機に、血痕のようなものが付いていたことが24日、分かった。現場から駐車場方向に犯人のものとみられる足跡が残っており、県警は、犯人が現場から逃走する際にコイン駐車場から車に乗った可能性があるとみて調べている。県警は同日午前、熊本東署に捜査本部を設置した。
駐車場は右田さん方から東に約250メートル離れ、13台駐車することができる。血痕とみられる付着物は、精算機の料金投入口と釣り銭受け取り口で確認された。
また、右田さん方の前の道路には、1人分の足跡が駐車場方向に約100メートルにわたって残り、駐車場近くまで血痕が続いていた。歩幅から、走って逃げたとみられる。県警は、犯行時間帯の23日午後6時40分前後に不審な車の出入りがなかったか調べる。
県警の発表によると、美子さんは自宅1階の寝室で見つかり、胸や首に鋭利な刃物で刺されたとみられる複数の傷があった。県警は金銭目的と怨恨の両面から捜査している。
(2011年2月24日 読売新聞)