熊本

　大津町は１２日、護川土地改良区の組合員の負担金など計４０５万円を着服したとして、農政課の男性主事（３１）を懲戒免職処分にした。金はパチンコなどの遊興費や学生時代の学費の返済に充てていたが、家族が全額弁済しており町は刑事告発をしないという。

　町によると男性主事は０９年５月～今年２月、改良区の公印などを不正に使用して虚偽の書類を作り、改良区組合員の負担金などを着服したという。主事は０９年４月から農政課に異動し、改良区の会計事務を担当。公印は経済部長が管理していたが、実質的に主事が押印するなど管理体制がずさんだった。

　他に経済部長を減給１００分の５（３カ月）、前農政課長を減給１００分の３（同）など上司３人を懲戒処分にした。