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中国人船長は「起訴相当」 尖閣事件で那覇検察審査会

2011年4月18日22時44分

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 昨年9月に起きた沖縄・尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件で、那覇地検が中国人船長を不起訴処分(起訴猶予)としたことに対し、ジャーナリストの山際澄夫氏ら5人が那覇検察審査会に審査を申し立てていた問題で、同審査会は18日、「起訴相当」とする議決をした。

 「民意を表明する」とした議決文では、海上保安庁の巡視船「みずき」への衝突について「損傷は軽微とはいえない」「人命を危険にさらす行為だった」とし、「被疑者は謝罪や被害弁償をしていない」と指摘。「被疑者を処分保留で釈放しながら、帰国したので起訴できないとするのは納得できない」とした。

 「付言」として「我が国領海の警備の実情を国民に知らしめるためにも、(政府が持つ衝突場面の)ビデオ公開を希望する」としたうえで、「日中関係友好発展の課題もあるが、外交関係のけじめをつけるためにも議決した」とした。

 5人は中国人船長を刑事告発しており、「不起訴は恣意(しい)的、政治的なもので承服できない」としていた。那覇地検は今年1月、公務執行妨害の疑いで逮捕された後、処分保留で釈放された中国人船長について、不起訴処分にすると発表していた。

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