2011年4月18日20時31分
医療用漢方の最大手ツムラは18日、生薬の一つ「甘草(かんぞう)」の大規模栽培に成功したと発表した。甘草は漢方薬の7割で使われ、多くを中国からの輸入に頼っている。しかし、近年、乱獲が問題となり、中国政府は輸出を制限していた。ツムラは将来的に、全てを栽培物にシフトする方針だ。
甘草の根や茎には、抗炎症や抗アレルギー作用があり、年間1千トン以上を中国から輸入している。中国では需要の高まりで資源枯渇が心配されているが、人工栽培では有効成分を含む根が育ちにくかった。
ツムラは約10年前から北京中医薬大学などと研究を始め、栽培に適した土壌を突き止めた。主成分のグリチルリチン酸2.5%以上を含むという医薬品の基準を満たし、通常5年の栽培期間も1年3カ月と短縮、収穫量も7倍に上るという。中国の特許登録手続きを完了しており、野生物の在庫が無くなり次第、栽培物を使い始めるという。(岡崎明子)