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【社会】原子炉建屋内で高い放射線量 「作業厳しい」と保安院2011年4月18日 13時05分
福島第1原発事故で経済産業省原子力安全・保安院は18日、遠隔操作で動くロボットで17日に原子炉建屋内の放射線量を調べた結果、1号機で毎時10〜49ミリシーベルト、3号機で毎時28〜57ミリシーベルトだったと明らかにした。 福島第1原発事故での作業員の被ばく線量限度は年間250ミリシーベルトで、毎時57ミリシーベルトの場合、4時間半で限度を超える。保安院は建屋内での長時間の作業は「時間的に厳しい」との見方を示した。東京電力によると、運転中の原子炉建屋内の放射線量は通常、毎時0・01ミリシーベルト程度という。 原子炉の冷却機能を早期に回復させるには原子炉建屋内での作業が必要とされ、建屋内の線量が焦点になっていた。保安院は「非常に厳しいが、線量を下げる工夫をして屋内での作業を検討したい」としている。 保安院は、1、3号機の原子炉を冷却するため、原子炉格納容器に水を満たした後、水を循環させて空気で冷やす空冷装置の設置を検討していることを明らかにした。 東電によると、ロボットは17日、1号機原子炉建屋の1階北側で約50分間、3号機原子炉建屋の1階南側で2時間、放射線量や温度、湿度などを測定した。温度は1号機で28〜29度、3号機で19〜22度だった。最も線量が高いとみられる2号機原子炉建屋は、18日にロボットによる線量測定を試みる。 東電は18日、原発の本格的な冷却機能回復の支障になっている放射性物質に汚染された水を移すため、水をためる予定の集中廃棄物処理施設で水漏れ防止対策を進めた。 準備が整えば、実際に比較的低濃度の汚染水を入れて試験をする。同施設には2号機タービン建屋外の立て坑にたまった特に高濃度の汚染水を移す予定だが、保安院の確認が必要で、移送開始には時間がかかりそうだ。 東電によると、1〜3号機タービン建屋内外の高濃度汚染水の総量は推計6万7500トンという。 (共同)
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