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【大リーグ】松井、恩返しのマルチ安打!! ゴジラ人形で歓迎のブレーデンに2011年4月18日 紙面から
【オークランド=穐村賢】鶴ならぬゴジラの恩返しだ!! アスレチックス・松井秀喜外野手(36)は16日(日本時間17日)、タイガース戦に5番指名打者で出場。4回に右翼線へ決勝タイムリー二塁打をカッ飛ばした。この回、クリーンアップの3連続二塁打で逆転に成功。松井は4打数2安打1打点と3試合ぶりのマルチ安打を記録し、春季キャンプ中にゴジラ人形で熱烈歓迎してくれた先発のダラス・ブレーデン投手(27)に今季初白星をプレゼントした。 熱烈歓迎してくれた恩は忘れちゃいない。松井が先発・ブレーデンを強力援護したのは4回無死二塁の場面だ。3番デヘスス、4番ウィリンハムの連続二塁打で同点に追い付いた直後、そのバットが火を噴く。 先発バーランダーの投じた2球目、79マイル(約126キロ)のカーブ。豪快に振り抜くと、打球はあっという間に右翼線を襲った。逆転となるタイムリー二塁打。「甘くカーブが入ってきたのでラッキーだった。しっかり待って打てた」。松井も自画自賛した貴重な逆転打だ。後続の6番スズキも左前打で続き、この回4連打で3点を奪い“虎のエース”を攻略。ようやくつながった打線に、松井も「いい攻撃だった」と満足顔だった。 ア軍のナインと初顔合わせとなった春季キャンプでは、ブレーデンがロッカールームにゴジラ人形を用意して熱烈歓迎。「こんなふうに迎えてくれてうれしい」。そう感謝を口にした松井にとって、自らの決勝打でブレーデンに今季初勝利をもたらした格好だ。 さらに、この日は前日に痛い目に遭った虎の包囲網もかいくぐった。2回の第1打席。再び内野手が右に寄る松井シフトを逆手に取り、外角の難しい直球を誰もいない三塁線に流し打ちだ。「いつもシフトは敷いてるんで、頭には入ってる。狙ったわけじゃない」。松井はそう謙遜したが、まさにしてやったりの左前打。同僚のブレーデンに恩を、そしてタイガースには借りを返した背番号55が、3試合ぶりのマルチ安打に意気揚々と本拠地を後にした。 ◆ブレーデン5回緊急降板 松井も心配顔「肩に張りがある」松井の逆転打で今季初勝利をつかんだブレーデンだが、左肩の張りを訴え5回を投げきった時点で緊急降板。その左腕は「肩に張りがある」と表情を曇らせた。ゲレン監督も「少し様子を見たい」と慎重な姿勢を見せており、今後の登板は未定。白星をプレゼントした松井も「今日もすばらしいピッチングだった。心配です。大したことがなければいい」と心配顔だった。 ◆球場全体が「?」珍プレー 先発バーランダー、本塁へ“けん制”仰天の珍プレーが起きた。5回裏無死一塁。デヘススへの4球目だ。先発バーランダーがセットにも入らず、いきなりスナップスローのような形で本塁へ投球。球場全体が「?」となり、一塁走者は二塁へと進んだ。判定は暴投とされたが、後にボークと訂正。張本人のバーランダーは「一塁にけん制をしようとしたが、体がうまく回らなかった。一塁へ暴投すると、三塁まで取られる可能性があったのでホームに投げた」と頭をポリポリ…。 PR情報
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