高台に集団移転か 住民が協議
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高台に集団移転か 住民が協議

4月16日 18時37分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

国内最大級の防潮堤が大津波で壊れ、多くの犠牲者が出た、岩手県宮古市の田老地区で、今後の街づくりを協議する地元住民の会合が開かれ、高台への集団移転などについて意見が交わされました。

宮古市の田老地区には、津波への備えとして国内最大級の巨大な防潮堤が築かれていましたが、今回の大津波は防潮堤を壊して住宅地を襲い、129人が死亡、71人が行方不明になっています。16日は、田老地区の自治会長を務める20人余りが集まり、震災後初めて、今後の街づくりについて話し合いました。この中では、今回の津波の被害を受けて、「海の近くには仕事場を作り、高台の住宅から通うようにしたほうがよい」と、高台へ集団移転すべきではないかという意見が出た一方、「高台に宅地造成を進めるには長い年月がかかるので、現実的ではない」などと、高台への移転に反対する意見も出ました。田老地区の自治会では、さらに協議を行って、今後の街づくりについて意見を集約し、国や岩手県などに要望書を提出することにしています。