天皇皇后両陛下は、来日したアメリカのクリントン国務長官を皇居のお住まいに招いて懇談し、東日本大震災のお見舞いを受けられました。
クリントン国務長官は、17日午後3時前に皇居の御所に到着し、両陛下が玄関で出迎えられました。震災後、両陛下がアメリカ政府の高官に会われるのは初めてです。クリントン国務長官は、両陛下と握手を交わしながら東日本大震災に対するお見舞いのことばを伝えたうえで、「日本の力になれれば」などと述べました。両陛下とクリントン国務長官は20年近くにわたって親交があり、懇談は通訳だけを伴い応接室で40分余りにわたって行われたということです。アメリカは先月、オバマ大統領が天皇陛下に宛てて親書を送り、震災の犠牲者に哀悼の意を示すとともに、今後も支援を惜しまない考えを伝えています。