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松竹芸人チャリティーライブ入場料無料

 募金活動を行う(左から)安田大サーカス・団長安田、クロちゃん、よゐこ・有野晋哉、濱口優ら=東京・新宿のモア4番街(撮影・西岡 正)
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 募金活動を行う(左から)安田大サーカス・団長安田、クロちゃん、よゐこ・有野晋哉、濱口優ら=東京・新宿のモア4番街(撮影・西岡 正)

 TKO、ますだおかだ、よゐこ、安田大サーカスら松竹芸能に所属する芸人が勢ぞろいし17日、東京・新宿で東日本大震災チャリティーライブを行った。入場料は取らず、気持ちを募金にしてもらう形式。ライブ後は新宿の街頭で募金活動も行った。95年の阪神・淡路大震災で被災経験を持つ安田大サーカスの団長こと安田裕己(36)は「阪神の時は助けてもらったので、今度はお返しがしたい」と語り、被災地へ生活物資を送ることを明かした。

  ◇  ◇

 ライブで笑いを届け、街頭で募金を募った団長は、真剣なまなざしで被災地への思いを語った。「今までなかなかできることがなくて、どうしようと思っていた。阪神・淡路大震災の時、東日本の人には助けてもらったのでお返ししたい」と、恩返しを誓った。

 阪神・淡路大震災の時、兵庫県西宮市で被災した団長は親友を亡くした。だからこそ人ごととは思えず、震災発生後の3月15日に、自らの経験を踏まえ、「部屋に入る時は靴を履いたままで」や「役立つのはサランラップ」などの適確なアドバイスをブログに書き込んだ。さまざまな人から『役に立った』などの反響があったという。

 今後は「食料も水も落ち着いてきた思うので、(次の段階で)物を運ぶ台車や綿棒とか歯ブラシとか。歯が磨けなくて病気になった人もたくさん見てきたので。リップも必要。寒くて唇が乾いてカサカサになったので」と、自らの経験を生かして個人的に支援物資を贈るつもりという。

 5月14日にオープンを控えた劇場「松竹芸能 新宿角座」でのチャリティーライブ。入場料を“0円”にし、お客さんには、代わりに募金をしてもらった。出演者全員が左胸に「塊」と書かれたTシャツ姿。デザインしたのはイベントを主導したTKOの木本武宏(39)で「『塊』の下の赤い丸は日の丸をイメージ。自分たちの思いを少しずつ塊にして、大きな塊にして被災者へ届けたい」とTシャツに込めた思いを明かした。

 「本当は現地に行って笑いを届けるのが一番いいが、今はできない。だから、こんなことやってますよ、というのが届けばいい。今回で終わりでなく、続けていくことが大事」と訴えた。松竹芸能は今年度のライブの売り上げの一部を被災地に寄付することを決めている。

(2011年4月18日)

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