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[地方]ニュース
【奈良県知事選】広域連合「不参加」政治課題に定着 荒井氏が逃げ切り再選
2011.4.11 00:10
近畿で唯一、関西広域連合に不参加の奈良県知事選は、現職の荒井正吾氏(66)が新人2人を抑えて再選を決めた。東日本大震災を受け、被災地支援のあり方などをめぐって広域連合への参加の是非が争点化し、同県の政治課題として定着した。荒井氏は10日夜、広域連合について「自分の主張が認められた」とし、あくまでも不参加の方針を示したが、「広域連合は選挙のときだけの課題ではない」とも述べ、今後の対応に注目が集まる。
知事選は当初、広域連合には不参加方針の荒井氏と共産推薦の新人、北野重一氏(73)との一騎打ちとみられたが、告示2日前に広域連合参加を掲げた県医師会長で新人の塩見俊次氏(61)が出馬表明し、様相が一変した。
「広域連合は府県の上に組織をつくる『屋上屋』で無駄だ」と持論を曲げない荒井氏に対し、「広域連合に入っていないため奈良の被災地支援も鈍い」と塩見氏が攻勢を強めた。
自民や連合奈良の支援を受ける荒井氏に対し、塩見氏は大阪府の橋下徹知事の支持を早々に取りつけ、無党派層への浸透を図って猛追したが、荒井氏が逃げ切った。
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