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[27236] 【習作】恋姫無双「外史の適合者」
Name: 311021◆3dd027be ID:0f6a9598
Date: 2011/04/16 17:22
初投稿となります。311021と申します。

国語の成績は悪く、文才もないので温かい目で見守ってくださるとありがたく思います。

作品についてですが、主人公は、普段は物事について冷静に判断できるクールですが感情的になると後先考えず突っ込んでしまう性格、武では、二刀流で恋姫の中では、中の下(馬岱、李典程度)ですが、まぁいろいろと工夫して一級武将ともそこそこ打ち合えるようにという設定で行きたいと思っています。






[27236] 【習作】恋姫無双「外史の適合者」
Name: 311021◆3dd027be ID:0f6a9598
Date: 2011/04/16 17:22
屋内であるというのに蝉の声が響いている。
その部屋には一切の物音が無く、その静寂が普段は五月蝿いとしか思わない蝉の鳴き声を神聖なものにしていた。
そんな部屋に二人の男がいた。
一人は、短めに切った黒髪に白い袴を着て二本の刀を持っている、年は14,5ぐらいの少年。
もう一人は、ほとんど白くなった髪に黒い袴、剣道で使われる竹刀の二倍はある刀を持っている老人。
顔付きからみて二人は、親と子もしくは祖父と孫だと推測される、お互いに一歩も動かずただ相手の様子を探っている。

さきに動いたのは少年だった。
左手に持った刀を水平に振りぬくと老人は一歩下がる事でそれを避けると同時に少年の顔めがけて刀を突く、それをしゃがむことで回避して、がら空きになった足めがけて両手の刀を振るう(勝った)と思ったのも一瞬、老人の姿が消えた飛んで回避したと気付く頃には、首に刀を当てられていた。
「油断したな、一刀。」
「最後のは、決まったと思ったんだけど。」
「勝ったと思い込み慢心した時点で負けは決定していたという事だ。」
「技術よりも心ってことか。」
「うむ、どんなに力があってもそいつの心次第で人を救う善にも人を殺す悪にもなる。それは、一刀おぬしが一番わかっておるじゃろ。」
「わかってるさ」と少年は、すこし遠くを見るような目をした。
「わかっているならそれでよい、今日は、ここまであとは休め。」
「わかった、じいちゃんおやすみ」そういって少年―一刀は、自室に戻っていった。
愛する孫が帰った後老人は、昔のことを思い浮かべていた。

時を遡る事十年
仕事から帰ってきた一刀の祖父―北郷藤次郎は、誰にも言えない悩みを抱えていた。
北郷家は、本来表には出てこないはずの一族であったはずだが藤次郎は、家に縛られずに自由に生きればよいと家のしきたりを破り一般人としての生活を歩ませようとしていた。
(北郷家に伝わる剣術は、人を傷つけるだけの忌むべき力、ならば教えずに消したほうがいい気がするのだが)
とそこで藤次郎の思考は中断された、武術を極めた者にしかわからぬ殺気を感じたからだ
(まずい、あの部屋には一刀が)自分を狙った刺客なら家族を人質にしてもおかしくはないからだ。
しかしその不安は一瞬にして消える、不審に思いながらも一刀の部屋に行ってみると一刀ひとりしかいなかった、ただその足元には、どこから入ってきたのかわからないが見るも無残な姿で毒蛇が死んでいた、それをみて楽しそうに笑っている一刀それをみて藤次郎は寒気を覚えた、孫の残虐性に
(このまま成長していけば、いずれは大きな事件を起こすその前にッ)刀を抜いて向けるが、孫は楽しそうに笑っていた(出来る筈がない)自分の血を継いだ愛すべき孫なのだ殺せるはずがない(ならば力の使い方を覚えさせ自分でコントロールさせるしかないか)こうして一刀は、北郷家に伝わる剣術を教わる事になった。


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