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[26812] 【ネタ】氷炎将軍とチートオリ主な少女【ダイの大冒険・多重クロスカオス】
Name: 謎のウエイト◆cf6ad728 ID:8bdc6545
Date: 2011/04/03 20:23
プルプル…
ブルブルブル…
プチン
ビリバリィッ!!

「ふっザけんなああああああああああっ!!」
「あー、やっぱりこうなっちゃったか」

真っ二つに引き裂かれた《ジャンプコミックス・ダイの大冒険9巻》。
左側は燃え尽きて灰となり、右側は凍り付いて粉々になった。

「ミストバーンムッコロス」
「ダメだよー、《こっちの》ミストさんはいい人なんだからー」
「なおさら殺す」
「その《ミストさん》でもないからー」

右半身がツララに覆われ、左半身から炎を吹き上がらせる大柄のゴーレム相手に
まだ幼い少女が必死にすがり付いて歩みを止めようとする。

「ええい、放せって…ナニやってんだテメエはあああああああああっ!?」
「ふえ?」

燃え上がる身体にしがみつけば少女は当然燃える(物理的に)。
あわてて少女を引き剥がしたが、少女の服は焼け焦げ、全身が醜いケロイド状になっていた。
…にもかかわらず、少女は相変わらずのほほんとした様子である。

「んーいつものことだしねー。それに《治癒(ヒーリング)》唱えればすぐに…」
「…《ベホマ(完全回復呪文)》」
「ほえ? …おおー」

氷の右手から暖かな光が溢れ少女の傷を瞬時に癒していく。

「すごーい! いつ回復呪文なんて覚えたの《フレイザード》?」
「ああン!? テメエが事あるごとに火傷も凍傷も気にせず俺に抱きついてくるからだろうが!
 俺はその都度大騒ぎになるたびにバーン様に大目玉食らってんだよ! いい加減隠蔽工作の一つも覚えるってんだ!」
「あはー、フレイザードは優しくていい子だねー。いーこいーこ」
「撫でんなぁ! また焦げるだろうがぁ!」

喧々諤々。

「…というわけで、フレイザードを創るのにがんばってくれたのはミストさんなんだから喧嘩しちゃだめだよ?」
「わーったよ」
「ちゃんと聞いてるー?」
「聞いてるっての。いいから続き読ませろ…なんだこれ、バランのオッサンマジパネェ」
「あはー、今は完全にマイホームパパだけどねー」
「…それもテメエの仕業ってか。滅茶苦茶だな《チートオリ主》ってやつは」
「んー、わたしがやったわけじゃないけど…まあ、間接的にはそうかもねー」

黙々と《ダイの大冒険》を読み進めるフレイザード。
至極のんびりと会話を交わす少女。
ものすごいシュールな光景だった。

「…なあ」
「どうしたのー?」
「この《メドローア(極大消滅呪文)》ってヤツだが…俺にも使えるか?」
「できるよー。うーん原作どおりだと習得に3年くらい掛かるかもしてないけど、今のフレイザードなら半月も在れば完全習得できると思うよー」
「へえ、そりゃ上等…」
「なにせフレイザードのコアには高純度な風水火土の魔法石を使ってー、バーン様秘蔵のオリハルコンに溶かし込んでー」
「…おい」
「《銀鍵守護神機関》と《ゲッター線増幅炉》に一ヶ月づつほおり込んでー」
「…待て」
「《賢者の石》作成用の練成陣で作り上げた特別製だもんねー」
「だもんねー、じゃね…!」
「あ、あとわたしの卵細胞も使ってたんだった。忘れちゃダメだよねー」
「ちょと待てやコラあああああああああああああああああああ!?」

魂の絶叫であった。

「どういうことだオイィ!? 全然聞いてねえぞんなことアァン!?」
「あうー、ブロントさんと兄貴が混じってるよー」

ガックンガックンと少女を揺さぶるフレイザード。
律儀にも両手の炎とツララがちゃんと消えている。

「生体細胞使ったほうが強くなるかなーって」
「かなー、でそんなもん使うんじゃねえよ…とんだ魔改造してくれやがって」

ふう、というため息をついて少女から手を放す。

「…えと、ね? 無意味に魔改造したわけじゃないんだよー? 原作だと空裂斬でコア切られちゃってるから、オリハルコンで頑丈にしたかったし、炎と氷だけじゃ発展性に疑問があるし、ゲッター線とコルレオニスで進化の多様性も欲しかったのと、ホムンクルス技術で闘気も使わせてあげたかったし…」
「ああ、わかった。分かったから、涙目ですがり付いて来るんじゃねーっての。また焦げるぞ」

右手で少女をゆっくり押しのける。
はあ、とまたため息をつくとフレイザードは少女から視線をずらして呟いた。

「…ありがとよ《オフクロ》」
「えへー、フレイザードがデレたー」
「デレた言うなああああああっ!! そして抱きつくなあああっ! 焦げるって言ってんだろうがああああっ!!」

どっとはらい。


****

萌えフレイザードという謎ジャンルが飛んできたので書いてみた。



[26812] 大魔王様が魔改造されたようです
Name: 謎のウエイト◆cf6ad728 ID:8bdc6545
Date: 2011/03/30 19:04
魔改造バーン様スペック

・霊光波動拳が使える
「針の上で指一本の逆立ちができる? じゃあ今度は単分子ワイヤーの上でやりな」
「…どこから調達してきたのだ?」
「あの娘が持ってきたよ。ポンタだかボンタだかいう着ぐるみ着てね」

『ふもっふ!』

「…なるほど」

・波紋呼吸ができる
「1秒間に1000回の呼吸。あと噴出す油も真正面から無効化できるように」
「なんか難易度メチャ上がってンスけどぉーーーーっ!?」
「彼はこなしたわ、JOJOもやりなさい」
「バァーーーーーンっーーーーーーーー!?」

・死ぬ気の炎が使える
「よくわからんので全身どこからでもカイザーフェニックスが出せるようにしたのだが」
「バーンさん、それはもう《死ぬ気の炎》ではなく《死なす炎》です」

・界王拳が使える
「ははっ、おめえ強えなあ!」
「当然だ! 余は大魔王バーンなり!」

「…あの世が消し飛ぶんじゃないかのう」
「ウホウホ」

・咸卦法が使える
「ふむ、少々手こずったがメドローアの応用でなんとかなったな…む?」
(衝撃波だけで紅き翼全員気絶)

・北斗神拳が使える
「北斗剛掌波ぁ!!」
「カラミティウォールゥ!!」
「百烈拳!」
「爆裂拳!」

「むう…あれぞ次代の北斗を担う者…!」
「違うと思うぞ、トキ」
「このリハクの」
「節穴はもういいから」

・小宇宙(コスモ)が使える
「な…なんだこのビッグでグレートな小宇宙の高まりは…」
「余は開眼せり…真なる天地魔闘の構え…」
「馬鹿め! 一度見せた技が聖闘士に通じるかぁーーーーーっ!」

BACOOOOOOOOOOOOONNN!!

「余の鳳凰の羽ばたきに倒せぬものなどない」
一輝「(あれ、セリフパクられた?)」



四方のどこを見渡しても地平線しか見えぬ程の広大な荒野。
そこに立つ2つの影があった。

「アナタが最近調子に乗ってる《自称・大魔王》のバーンかしら?」

一人は真紅のマントと豪奢なドレスをまとった美しい女性。
その正体は最強の女王竜《リュミスベルン》。

「自称かどうかはともかく、余がバーンだ。貴公がリュミスベルンか?」

もう一人は格闘家を思わせる軽装鎧をまとった端正な顔立ちの男性。
比類なき魔力と闘気をもつ大魔王《バーン》。

「あら、よくご存知ね」
「この世界に来てから嫌でも耳にするのでな。その立ち昇る闘気、魔力。確かに最強と呼ぶにふさわしい」

視線を交わす二人の間に濃密な殺気が立ち込める。

「ならどうするの? 尻尾を巻いて逃げ帰る?」
「笑止! このバーンの覇道の前にあるもの、全て叩き伏せるのみ!」

殺気は暴風となって周囲を満たし―――ここに残酷なる決闘場《真竜の戦い》の場が完成した。

「ならば」
「ここで」

『死ぬがよい!』

二つの《暴虐》が同時に駆け出し…決闘が、始まった。



「あばばばばリュミスの怒りだリュミスの怒りだ怖い怖い怖い怖い」
「あううう、ブラッドさましっかり~」
「この世の終わりだ…ああくそ、せめて嫁さん欲しかった…」
「わ、私でよければいつでも!」
「ユメ! 俺を放すなよ! なぜならメッチャ怖いから! 今俺は命が助かるならゴキブリにだって土下座できる!」
「すごくかっこ悪いけどなぜかキュンとしちゃいました! ブラッドさま!」



天が割れた。地が裂けた。虚空が抉れ。刻が死んだ。
凄まじき暴力の果てに世界から隔絶されたこの決闘空間で大魔王と女王竜は無限に思える時間を全力で戦い続けた。

「くっ…ハァーッ…ハァーッ…」
「が、ふ…ぐううっ…」

女王竜の片羽根は根元よりもぎ取られ、オリハルコンより強靭な鱗も大半が削り取られた無残な姿を晒している。
大魔王の3つの心臓はすでに2つを潰され、切り札の鬼眼の力も枯渇している。
共に、満身創痍。

「こ、ここまで…やるとはね…正直、侮っていたわ…」
「く、くく…光栄だな…そちらもヴェルザーごときとは比べ物にならん強さよ…」
「誰のことかは知らないけど、私を前に他の竜のことなど失礼とは思わないの?」
「そうだな、失言であった。謝罪しよう」

二人の視線が交錯する。
大魔王であることも、女王竜であることも関係ない。
バーンとリュミスベルン。ただ、それだけ。

「バーン、今は私だけ見ていればいいのよ」
「無論だリュミス。今はそなたしか目に入らぬ」

巨大な竜、リュミスベルンがその口内に全力のブレスを集束させる。
立ち向かう魔族、バーンが両手を広げ《天地魔闘の構え》で応える。

「はあああああああああああああっ!!」
「おおおおおおおおおおおおおっ!!」

魔力が、闘気が、竜気が、光が、闇が、
膨大な《力》同士がぶつかり合い、世界が爆ぜた。



「い、生きてる…俺、生きてる…イヤッホウウウウウウウウウ!!」
「よかったです! 本当によかったです! ブラッドさま!」




「…それで、決着はついたのですか? バーン様、リュミス様」
「さて、どうだろうな」
「まあ、そのうちつけるわよ」

玉座の傍らで己の主君に尋ねるミストバーンに、
共に寄り添う大魔王と女王竜はそう答えた。

『おーい、バーン! オラと勝負しようぜー!』

「…また孫悟空?」
「そのようだ…むくれるな」
「だって…ンむっ?」

唇を尖らせたリュミスの口をバーンが即座に己の唇でふさいだ。
ミストバーンの姿はすでにない。

「…今宵は寝かさぬ。準備して待っているがよい」
「…馬鹿」

・最強の女王竜《リュミスベルン》と同格である

どっとはらい。

**

燃えバーンというのも受信したので追加してみた。

ちなみに

原作真バーン<<(超えられない壁)<<悟空スーパーサイヤ人4≒魔改造真バーン≦リュミス

という設定。



[26812] 六大軍団が会議を始めるようです
Name: 謎のウエイト◆cf6ad728 ID:8bdc6545
Date: 2011/03/30 13:40

魔王軍六大団長

氷炎魔団長 フレイザード
「やっぱりフレイザードはこのポジションだよねぇー」
「引っ付くな! 焦げるって言ってんだろうが!」

百獣魔団長 クロコダイン
「フレイザード、ゲーム貸してくれ」
「今度はなんだ?」
「俺は斧の技が少ないのでな。テイルズでもやって勉強しようと思っている」
「BASARAの信玄でも真似してろや」

超竜軍団長 リュミスベルン
「今夜はバーンと…えへ、えへへへへへ」
「リュミス様、よだれがとんでもないことになってます」

不死騎団長 エヴァンジェリン・A・K・マクダウェル
「茶々丸、この締まりのない連中はどうにかならんのか。具体的にはあの色ボケ」
「手遅れかと、マスター」
「はあ…ところでエルザはどうした」
「遊びに行きました」

妖魔士団長 プレシア・テスタロッサ
「あら? リュミスさん、アリシアを見なかったかしら?」
「えへへへ…はっ! コホン、いえ、見てないわね」
「どこに行ったのかしら…」

魔影軍団長 ルーミア
魔影軍団副団長 兼 総合相談役 ミストバーン
「まてまてー」
「わー」
「逃げるのだー」

「団長! 会議時刻には遅れるなとあれほど…アリシア嬢とエルザ嬢まで!?」
「今度はミストバーンが鬼なのだー」
「逃げろー」
「わー」
「ああもう! 闘魔滅砕陣!」
「捕まったー」
「やー」
「すり抜けるのかー」
「団長おおおおおおおおおおおっ!?」

魔軍指令 ハドラー
「(だめだこの魔王軍はやくなんとかしないと)」ort

「あ、バーンおじーちゃんだ!」
「わーい」
「おひげなのかー」

「フォフォフォ、余のひげが好きか、そーかそーか」
「ああおじいさんなバーンも素敵…えへへへへへ」

「やっと集まった…では会議を始めます。議題は魔王軍結成3周年パーティについて」
「ケーキー」
「ゲーム大会だ!」
「待て、漫画喫茶忘れんな」
「バーンと一緒に…えへへへへ」
「鬼岩城の飾りつけを…」
「ファッションショーよ! アリシアの可愛さを全軍に…!」
「お肉食べるのだー」

ハドラー「オワタ」\(^o^)/

どっとはらい。


**


萌えミストバーンとオワタハドラーも追加してみた。
クロコダインはオッサン補正で続投。



[26812] デルムリン島に氷炎将軍がおじゃまするそうです
Name: 謎のウエイト◆cf6ad728 ID:8bdc6545
Date: 2011/03/30 16:18
デルムリン島

南海の孤島デルムリン島。
モンスター達がのどかに暮らすこの島に子煩悩な一人の父親の姿があった。
彼の名はバラン。この世界における最強の一角を担う《竜の騎士(ドラゴンのきし)》である。
とてもそうは見えないが。

「ディーノ~パパだぞ~」
「ホギャーーーー!」
「あ、あれ? 抱き方が悪いのか? こうか? それともこうか?」
「ホンギャーーーーーーーーーーーー!!」

右に抱え、左に抱え、高い高いをし、百面相を繰り出しても、彼の息子ディーノはいっこうに泣き止む気配がない。

「あーあー、なにやってんだよ親父さんは。ほら、アタシに貸してみな」
「う、うむ。スマン」

あんまりにもあんまりな光景にディーノの守護騎士の一人である少女、
ヴィータがバランから主君たる赤子を受け取った。

「ほ~らディーノ~、ヴィータ姉ちゃんだぞ~」
「キャッキャッ」
「…何が悪かったのだろうか」

ヴィータの腕に抱かれるや否や、即座にディーノは笑顔を見せた。
その笑顔にヴィータの顔も綻ぶ。
仲睦まじい姉弟のような二人にバランも嬉しくなるが、
同時に自分の不甲斐なさに愕然としていた。

「どうしたの、あなた」
「ソアラ…いや、少し、な」
「あっ、ママさん」
「あら、ディーノをあやしてくれてたの? ありがとうヴィータちゃん」
「まーな。親父さんがへったくそなもんだから…」
「ふふ、相変わらずなのね」
「髭が怖いのだろうか? 髪型か? 顔だったら直しようがない…」
「ピィ~…」
「全部じゃねーの」
「ダァ」
バラン「」ort
「ピィィッ!? ピィピィッ!」

【ゴールデンメタルスライムに慰められる恥知らずな竜の騎士の姿があった!】
バランの脳内でそんな声が聞こえたという。
バランの妻、ソアラは夫と息子、そして家族同然の幼い少女騎士の姿を微笑ましく見つめていた。



「ブラスさん、スープの味を見てくれませんか?」

ディーノの守護騎士の一人、シャマルは料理下手を直すべく、
モンスターのまとめ役である鬼面導師のブラスのもと料理修行を行っていた。

「どれどれ…おう、なかなか上達したのう、シャマルさん」
「はい、頑張りましたっ」
「これなら食事を任せても…む!? なんじゃこのにおいは!?」
「ああああああっ!? お鍋かけっぱなしだった~~!!」

慌てて台所に戻るシャマル。
『鍋が! 水が! 窓に! 窓に!』という声が聞こえた気がしたがブラスは無視することにした。

「はあ…料理はもうしばらくワシとソアラ殿でがんばるしかないのう…」



「ふう、今日の開墾作業はこんなところか」

ディーノの守護騎士、ザフィーラはモンスターたちを率いて農地開拓に汗を流していた。

ブホッブホッ
ブルルルルッ

「ああ、お前たちもご苦労だったな」

暴れ牛鳥やマッドオックスの首筋を撫でて労っていると。
桃色の髪の守護騎士、シグナムが気落ちした表情で空から舞い降りてきた。

「ザフィーラ…今戻った…」
「遅かったなシグナム。今日もロン・ベルク殿のところか?」
「ああ…また勝てなかった…」
「魔王軍剣術顧問ロン・ベルク。古今東西、全次元のあらゆる剣術を修めたという達人の中の達人を相手に勝負になるだけマシではないのか?」
「それはそうだが…だが私は!」
「別に思いを告げるぐらい、いつでもいいだろう?」
「#$%’%&’(&(’&%%$!?」

羞恥と混乱のあまり、シグナムの言語は壊滅していた。

「言っておくがバレバレだぞ。ヴィータはおろかバラン殿さえ気づいている」
「…飛天御剣流さえ…飛天御剣流さえあればっ!」
「まあ、がんばれ」
「フタエノキワミ アーッ!!」
「…それは違う流派だ。とりあえずヨーダ師にフォースでも習ってこい」

ちなみにザフィーラはバッチリフォースを習得していたりする。
その後シグナムが《見よう見真似・龍槌閃》を会得するのは少し先の話。



「よっ…と」
「到着ー」

バラン一家の家の前に《ルーラ(瞬間移動呪文)》で姿を現したのはフレイザードとチート少女である。
その手には布製の買い物袋がいくつも提げられ、肉やら野菜やらがこれでもかと詰め込まれていた。
紙テープの値札が張ってあるところから現代の店舗で買ったことがわかるが、
ビニール袋を使っていないところを見るかぎり、魔王軍でもエコは大事らしい。

「うおーい元気かオッサーン」
「遊びに来たよー。ディーノ君元気ー?」
「ピィッ!ピィッ!」
「おうゴメ公。テメーも元気そうだな…左に乗るな、焦げるぞ」



「今日は焼肉ですよ~」
「オフクロがわざわざ日本まで転移して買ってきたんだ。ありがたく食いやがれ」

そして焼肉パーティは戦場となる。

「あーぶー」
「ディーノ! 危ねえから俺の身体に登るんじゃねえ! ったく…」
「霜降り和牛~ロースカルビ~」
「ヴィータ! テメエ俺の身体で焼肉を焼くなって何度言わせやがる!」
「別にいいだろー。手っ取り早いしー」
「ふざけ…オフクロまでナニやってんだコラアアアアアアアアアアアアっ!?」
「おいひー」
「すいませーん、シャーベット作るんで右手お願いしまーす」
「酒の氷が切れた。ひとかけらくれ」
「フレイザード君、鍋作るから溶岩石一つくれんかの。石焼鍋はいい味が出るんじゃ」
「俺を調理器具にすんなあああああああああああああっっ!!」

…フレイザードにとって、であるが。


どっとはらい。


**

バランの詳細が皆さん気になっているようなので書いてみました。
クロス先は車名つながりです。




[26812] 魔軍司令がカウンセリングを受けるようです
Name: 謎のウエイト◆cf6ad728 ID:8bdc6545
Date: 2011/04/16 17:09
鬼岩城 プレシア診療所

攻撃・回復双方の使い手があつまる妖魔士団は魔王軍の衛生兵も兼任する。
なかでも団長プレシアの開く診療所は彼女の知識と技術により高い信頼度を誇る。
そんなプレシア診療所に今日も患者が一人。

「…で、どうしたの?」
「はあ…最近バーン様にボディを新調してもらったばかりなのだが…胃が…」

魔軍司令ハドラーであった。

「…胃壁に傷はないわ、心因性のものね。安定剤出しておくけど…カウンセリングもしておきましょうか?」
「頼む…」
「それで?」
「…俺はこの魔王軍でやっていけるのだろうか? バーン様の考えに異議があるわけではない。人間をはじめとする他種族との共存…最初は戸惑ったが悪くは無いと感じている。それはいいのだが」
「だが、なに?」
「……軍団長どもが軽すぎる! フレイザードは会議中に漫画読むし、クロコダインは筋トレ中はどんな大声でも反応せん! リュミスベルンはちょっと眼を離すと妄想を始めるし、ルーミアに至っては単なる子供だ! エヴァンジェリンは真面目にやっているらしいが口を開けば『私の勝手だ』だぞ! 俺がお前になんかしたか!? それにプ…」
「あら、私がどうしたの?」
「…プレシア女史は有能で、よくやってくれている、と思う」
「ありがとう、それで?」
「…俺、人望ないのだろうか。いや、そんな気はしていたんだよなあ…最後はミストバーン任せになっているし…よくあいつ等まとめ切れるよなあ…ハハ」
「…重症ね。効うつ剤と睡眠薬も処方しておくわ。はいこれ薬局に持っていって」
「感謝する…」

処方せんを手にフラフラと退出しようとするハドラー。

「と こ ろ で」

ギクリとハドラーの心臓が高鳴る。
しかも二つの心臓か同時に。

「アリシアの成長アルバム見ていかない!? あとこっちがこの間の誕生日に撮ったファッションショーのアルバムなのよ! それからこっちが…!」
「(うわー…目がキラッキラしてるよ…すいませんバーン様…俺、死ぬかもしれません…)」



「う、あ…おおお…」

ハドラーの寝覚めは最悪だった。
気が遠くなるほどプレシアの娘自慢を聞かされたうえ、
憂さ晴らしに百獣魔団のミスティア・ローレライの営業するうなぎ屋で酔いつぶれるほど飲んだのだ。
胃痛、胸焼け、二日酔いのトリプルコンボ。
解毒能力に優れた魔族の体もストレスによる衰弱には敵わなかった。
それでも仕事を滞らせるわけにはいかず、鉄の精神力で体を起こす。
ガシガシと頭をかいて意識を覚醒させると、手に付いた銀髪が目に留まった。

「抜け毛…か。当然といえば当然だな…ハハ」

もうショックを受ける気力もないらしい。
処方された薬を強引に流しこみ、ハドラーは部屋を出た。

「おや、ハドラーさん。ずいぶんやつれたご様子でー」
「…お前か」

フレイザードと常に一緒に居るチート少女。珍しく一人だった。

「よろしければどーぞー」
「? なんだこれは」
「栄養ドリンクと毛はえ薬ですー。お悩みのようなのでー」
「…大丈夫なんだろうな」
「動物実験も人体実験も終わってますよー。少なくとも毒にはなりませんー」
「なら、もらっておこう」



「どこだーーーーーーーっ!! あの小娘はどこだーーーーーーーーーっ!!!!」

銀色の毛玉が猛スピードで突っ込んできた。

「ナンだこの銀色イエティは」
「俺だ! ハドラーだ!」

もさっと毛玉を掻き分けて現れたのはハドラーの顔だった。
髭と眉毛と鼻毛とまつ毛がとんでもないことになっているが。

「ブハハハハハハハハハハハハハハ! ななな、なんじゃそりゃあ!? ギャハハハハハハハ!!!」
「お前だ! お前の持ってきた毛はえ薬でこうなったのだ!」
「ありゃー魔族には効きすぎたのかー…栄養ドリンクとの相乗効果もあったのかなー? とりあえず記念に一枚」

パシャリパシャリ

「あ、俺も俺も」
「写メを撮るな! メール送るな! そこぉ! 新聞配るなーーーーっ!」
「はーいはいはい百獣魔団広報部、射命丸 文(しゃめいまる あや)の《文々。新聞(ぶんぶんまるしんぶん)》ですよ~!」

『号外! ハドラー様毛むくじゃら事件!』

「イエティだろ、これ?」
「いや、ハドラー様だってさ」
「マジパネェ。ムッチャ毛だらけ」
「これがほんとの銀魂だ」
「茶々丸くーん、こいつの座布団全部持ってってー」

軍団長がカオスだと思ったら軍団全部カオスだった。

「不幸だーーーーーーーーーーーっ!!」


どっとはらい。


**


>何で言うか、ハドラー君禿げるんじゃない?
ボルボアさんの感想により神が降臨。
我ながら今回の電波ほど異常なものはないと思う。
あとハドラー様がカミジョー化した。



[26812] 勇者は騎士と共に剣士を育て上げたようです(シリアス?注意)
Name: 謎のウエイト◆cf6ad728 ID:8bdc6545
Date: 2011/04/01 05:38
森に近い小川のほとり。
カン、カンと木刀の音を鳴らす三人の人影があった。

「せいっ! はっ!」
「ほほう、やるようになったのう、ヒュンケル」
「ん~、ベリーベリーいい太刀筋ですね~」

一人は魔王ハドラーを倒した男、勇者アバン。
一人は骸より生まれながら人を愛する心を持つ地獄の騎士、バルトス。
そしてバルトスの元で健やかに育った少年、ヒュンケル。

「てやぁっ!」
「おおっ!」
「なんと…今のは危なかったですね」

バルトスは四本の手にそれぞれ剣を持ち、アバンと呼吸を合わせてヒュンケルに対峙している。
大してヒュンケルは一人。
剣技のみという制限をつけての戦いだったが、達人二人を相手にヒュンケルの技の冴えはそれを上回ろうとしていた。

「はっ! っとお」
「(間合いを取った? …まさか!)」
「…アバン、ストラッシュ!」
「ぬおおおっ!?」
「どひゃあっ!?」

間合いを離したヒュンケルが放った技。それはアバンの必殺技《アバンストラッシュ》であった。
四本の剣をあわせてガードしたバルトスとその後ろのアバンをまとめて吹き飛ばすほどの威力。
間違いなくヒュンケルはアバンが見出した《地・海・空》の3つの極意を完全に体得したのだ。

「父さん! 先生! 大丈夫ですか!」
「あたたた…いや~、油断しちゃいましたねえ」
「ははははっ! 見事、見事だぞヒュンケル! 流石はワシの息子だ!」

からからと笑う父と師の姿にヒュンケルもつられて笑ってしまう。
曇り一つない、いい笑顔だった。

「今日はここまでにしましょう」
「身体はしっかり休めておけよ。骨身のワシと違って肉体は休まんと動かんでのう、はっはっは」
「はいっ!」

夕食の準備をするべく駆け出すヒュンケルの姿を二人はいとおしげに見守りながら、
三人の出会いの日を思い返していた。

「ヒュンケルは素晴らしい剣士に育ちましたねぇ」
「うむ。エヴァンジェリン殿には感謝してもしきれんわい」



ホルキア大陸 地底魔城

勇者アバンの一撃により絶命した魔王ハドラー。だがその命は大魔王バーンによって復活を遂げた。
一時身を隠すことを選んだハドラーだったが、その途中、
門番であったバルトスを『人間などを育て、勇者をす通りさせた無能な裏切者』として破壊する。
ハドラーは姿を消し、バルトスへの魔力供給も途絶えた。
その仮初めの命はまさに燃え尽きようとしていた。

(ワシはもう…ここまでか…ヒュンケル…)
「ふむ、間に合ったようだな」
「ケケケ。ボロクズ同然ダナオッサン」

バルトスの眼前に現れたのは金糸の髪をもつ幼い少女と、その肩に乗った人語を解す緑髪の人形だった。

(? 何者だこの少女は)
「じっとしていろ。リク・ラク・ラ・ラック・ライラック…」

何かが《繋がる》感覚をバルトスが感じると、消えかけた意識が鮮明になり、崩れ掛けの体がビデオの逆回しのように再生する。

「…っ!? 話せる、じゃと!? 身体も…再生してゆく!?」
「ハドラーから繋がっていた魔力供給ラインを私に移し替えた。後ほど核となる魔力石も持ってくる。そうすればお前は新たな一個の魔法生命体として生きることができるだろう」

そう言うと少女と人形は闇に溶け込むようにして姿を消した。

「父さーーーん!」
「ヒュンケル!」

通路の奥から駆け寄ってくるヒュンケルをバルトスはその4本の腕で抱きとめた。

「父さん! 父さん! 無事だったんだね!」
「ああヒュンケルよ…再びこうしてお前を抱くことができようとは…」

そこへもう一つの足音が近づいてくる。

「バルトス殿! ご無事だったのですか!」
「おお、アバン殿もご無事で!」

アバン。その名を聞いた瞬間ヒュンケルの表情が変わった。

「!? アバン! 勇者…勇者アバン!」
「! 待てヒュンケル! アバン殿は敵ではない!」

幸いにも父は無事だったが、その存在を危うくしたのは目の前の男なのだと、
憎しみを込めてヒュンケルはアバンを睨みつける。

「…ヒュンケル、ですね」
「!? どうして俺の名を…」
「バルトス殿に頼まれていたのです。ハドラーの死後、骸となる自分のかわりに貴方を育ててくれ、と」
「父さん、が?」
「うむ、まことじゃ」
「フフ…その必要はなくなったみたいですがね。ねえお嬢さん?」
「ふん…流石は勇者、ということか」

闇を振り払うようにしてその少女は再び現れた。

「私の名はエヴァンジェリン・A・K・マクダウェル。大魔王バーンの元、不死騎団の団長を務めている」
「オレハ従者のチャチャゼロダ。ヨロシクナ骨、チビ、カール」
「(カール…まあ、たしかにそうですが)」
「大魔王バーン! それはハドラー様を助けたという…」
「そうだ」
「何故です? ハドラーの味方なら私たちを助ける理由はないのでは?」
「ふっ…それは《人間と魔族》で争い続けるならば、だろう?」

もはやその必要はない。あるいは無くなるだろうとエヴァは言う。

「私たち人間とハドラーたち魔族…その全ての力が必要だと言うのですね?」
「そうだ。さらに言えば竜族、妖精族…伝説の《竜の騎士》の一族の力もだ」
「なぜそこまでのことを?」

力を併せるのはいい。それはよりよい未来への架け橋となるだろう。
だがエヴァの話し振りはそれは過程に過ぎないことを示している。
地上と魔界。その全ての力を併せてでも成し遂げるべきこととは?
それがアバンの疑問だった。

「詳細はここにある。あとで確認しろ」

投げ渡されたのは一まとめの書類と、水晶玉。

「それからバルトスにはこれだ」

バルトスの胸部に光り輝く球体が溶けるように吸い込まれていく。

「傀儡人形のお前を魔法生命体に変えるマジックアイテムだ、もっとも糧としているのは暗黒闘気だが。
それでも生きるに不都合はあるまい」
「おお…感謝いたします、エヴァンジェリン殿」
「恩義を感じてくれるなら、その小僧に光だけでなく闇の闘気も教えろ。バルトスならできるはずだ」
「それはいったい…?」
「『光と闇が合わさり、最強に見える』のだそうだ。見せ掛けで終わるか真に最強になるか…その小僧次第だがな」

そう告げるとエヴァは背を向けて歩き始める。
その背中をヒュンケルが呼び止めた。

「あ、あのっ!」
「なんだ」
「父さんを助けてくれて…ありがとう!」
「ふ、ただの気まぐれだよ、坊や」
「ケケ、素直ジャネーナ」
「黙れ駄目人形」

せっかく決めたのに最後で台無しだった。



「天界侵攻計画、ですか」
「嘘ではないじゃろう。ハドラー様台頭以前よりバーン様が強兵を募っていたことは魔界の誰もが知っておる」

エヴァの書類には計画の詳細が。
水晶球には魔界で行われた大魔王バーンの演説の映像が記録されていた。

『我、大魔王バーンは天に是非を問う戦いを行う。人と竜と魔。共にあった世界を分けたる理由と、今一度三者が共存できる世界を作るを是とするかをだ。是ならばよし、だが否を言うならば余は戦う。魔界の民に太陽と未来を与えるために。余に呼応せし魔界の兵(つわもの)よ! 余の元へ来たれ!』

映像はそこで終わりだった。
いくばくかの沈黙の後、勇者と騎士は互いに向かい合う。
その瞳に決意を秘めて。

「私は弟子を募ろうと思います。新たな時代の道標となる、次世代の勇者たちを育てるために」
「ワシはヒュンケルと共に各地を巡ろう。世界を検分し、新たな魔王軍が真に正しいのか見極めるとしよう」



夜が開けた。
それは旅立ちにふさわしい晴れ晴れとした朝だった。

「ヒュンケル」
「はい」
「これは卒業の証です。あなたは私とバルトスさんの修行を受け、類まれなる剣士となりました。
その力をあなたの正しいと思うことに使ってください。曇りなきあなたの眼なら、道を間違うことは決してありません」
「はいっ! ご指導、ご鞭撻、今までありがとうございました!」

ヒュンケルの首に掛けられた、虹色に輝く涙型のネックレス。
アバンの実家、ジニュアール家に伝えられてきた秘伝により創られる《輝聖石》で作られたものであり、後に《アバンのしるし》と呼ばれるネックレスだった。
師と弟子の道はここに分かたれた。
けれどそれは、再び出会うための別れだった。

「さて…まずはロモスにでも行ってみましょうか。レイラは元気にしてますかねえ…」

勇者の、剣士の、父親の。
新たなる冒険(クエスト)はこうして始まった―――!!




どっとはらい。


**

ヒュンケル超パワーアップ
エヴァフラグも立てた…のか?



[26812] 六大軍団は通常業務をしています(氷炎編)
Name: 謎のウエイト◆cf6ad728 ID:8bdc6545
Date: 2011/04/01 01:54

氷炎魔団 執務室

「んじゃ報告頼まぁ」
「はい」

フレイザードの前にいるのは全身青みを帯びたポニーテールの少女《氷の精霊・セルシウス》である。
彼女はなんと《ファンタジア》世界で生まれたセルシウスであり、
ウンディーネとの存在重複に耐え切れず消滅しかけたところをいつもの二人が助けたためここに居る。

「各地方の在来精霊種、及び幻想郷所属の妖精・精霊に関しては友好な関係を築けています。
またディル・リフィーナの精霊種に関してはリウイ王の協力もあり全面的な支援を取り付けることができました」

氷炎、と名づけられてはいるが、氷炎魔団の管轄は精霊種の種族全体に及ぶ。
フレイザードにしても炎と氷が際立っているだけで、実際は全属性の魔法に通じている。
氷炎魔団の実務はこのような他世界を含む精霊種との交渉・外交戦略にある。
精霊種は世界の基盤を担うものであるため、魔王軍のような存在は交流に際し真っ先に協力を取り付ける必要がある。
でなければ有事の際に世界からの力の供給を断たれて全滅しかねないのだ。
無論最終的に軍事力の勝負となれば、全軍団で最も苛烈と言われるその力が敵対者に牙を向くこととなる。

「先の幻燐戦争における協力についてイリーナ妃殿下・エクリア将軍連名による感謝の書状が届いています。お読みになりますか?」
「いや、後でいいわ。つづけてくれ」
「はい。WTG連環世界におけるオーマ理論復興については魔王軍技術班により進行中です。近日中に状況確認と交流を兼ねてブータニアス様の一団が来訪予定です」
「猫の爺さまか、楽しみだな」
「はい、私もです。最後になりますが…悪い知らせです。《ファンタスマゴリア》のスピリット族解放に関して、
ロウエターナルの介入が確認されています。戦闘行動も止む無きことになるかと…」
「…ぁンの腐れども。アカシックレコードから消し去らねえとわからねえようだなぁ?」

ギリギリと拳を握り締めるフレイザード。
膝上で眠りについているチート少女を傷つけぬように温度制御に必死なようだ。

「まあいい。こっちがケリついたら即座に攻め込んでやる。スピリット族の受け入れ状況は?」
「メンフィル王国、魔界直轄領、幻想郷、それから《お母様》の実家の領地において受け入れを行っています。
人種問題なども出てはいません。ただ、スピリット族のほうが高待遇すぎて戸惑っているようですね」
「まあ無理もねえな…報告はそんなもんか? んじゃあ、何かあったら幽香のヤツと検討してから俺に持ってきてくれ」
「はい《お兄様》」

フレイザードの副官を務めるセルシウスは恩人たる二人に強い恩義と愛情を抱いている。
二人をお母様・お兄様と呼ぶのもその思いゆえだった。



「フレイザードー! 勝負だ! 今日こそあたいとアギトが勝つんだから!」

執務室を出たフレイザードに突っかかるのは氷の妖精・チルノと炎の剣精・アギトの氷炎コンビ。

「チルノ…テメエも懲りねえなあ」
「⑨だからしょうがないよー」
「うっさい! 行くよアギト!」
「おうよ! ユニゾン・イン!」

『氷炎妖精! アギチルノ参上!』

右から氷の羽根を、左から炎の羽根を生やし、髪や服の色も見事にキカイダー状態になっている。
団員から《ミニ団長》《少女フレイザード》《ロリえーりん》と呼ばれるチルノとアギトのユニゾン姿である。

「んじゃあ軽くもんでやるよ」
「いじめないよーにねー」
『バカにすんなー!!』

ドッタンバッタンアイシクルボンバーキャーアギチルノサーン
アタイサイキョーベギラマーフィンガーフレアボムズアーレー

『⑨~』
「まあこんなもんだな」
「でもちょっとダメージ入ってるよー? くふふ」
「ああ、まさか《ベギラマ(閃熱呪文)》を覚えてくるとは思わなかったぜ」
「不肖の弟子ってところかなー?」
「んな上等なもんじゃねーだろ」
「フレイザードはツンデレだねー。名は体を現して、なおかつ性格も現すのかー」
「誰がツンデレだコラアアアアアアアアアアッ!?」



どっとはらい



おまけ

『はーい。ラキオスからおこしの皆さんはこちらへどーぞー』

メガホン片手に《ラキオス王国スピリット隊ご一行様》を案内しているのは
毎度おなじみチート少女である。

「…本当に信じられないな。こんな形で戦争に決着がつくなんて」
(ええい何をしている! これだけの大量のマナがあれば我は第三位の神剣にすらなれる! 奪え! 殺せ! 高嶺悠人!)
「ぐあっ…! 黙れバカ剣! 戦争は終わった! スピリットたちも解放された!
 佳織も助かったし、日本にも帰れる! これ以上お前に付き合うつもりはない!」
「ユート…大丈夫?」
「アセリア…ああ、なんとかな。《求め》の奴め、マナを奪えないもんだから必死だ」

『神剣に苦しめられている方はこちらに剣を預けてくださーい。
たっぷり時間をかけて《O・HA・NA・SHI》を行いますのでー』

「…へえ」
(お、おい高嶺悠人? まさか我を預けるつもりではあるまいな?)
「すいませーん、こいつお願いしまーす」
「はーいおまかせくださーい。プレシアさーん、ハロルドさーん。神剣一本ごあんなーい」

「フフフ…なかなか楽しそうな剣ね? 隅々までOHANASHIさせてもらうわ」
「ソーディアン研究も飽きてたからちょうどいいね」

(や、やめろ! 悠人! 私が悪かった!
 もう二度と勝手なことはしないから! だから…だから助けてえええええええ!)
「生まれの不幸を呪うがいい。お前はいい神剣だったが…お前の態度が悪かったのだよ」
「…若さゆえの、アヤマチ」

(イヤアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!)




おまけ2

「技のネリー!」
「ち、力のシアー!」
「力と技の氷精チルノ!」

『今日はみんなでトリプル氷精だ!』

「かわいいわ~。早速いただいたこの《ケータイ》に保存しておきましょ~」
「…暢気なものだな、ハリオン」
「あら~? セリアは気に入らないの?」
「ふん、人間なんて信用でき…」

「あー、ワニのおじちゃんだー!」
「おう、スピリット隊の子供たちか。もうチルノと仲良くなったみたいだな」
「トーゼンよ! あたいは友達づくりもサイキョーなんだから!」

「彼は《人間》ではないわね~」
「…あ、あれは特殊な例だろう」

「ひょえええええっ!? し、死体が動いてる!?」
「ホガ?」
「おいスミス! こんなところをうろつくな!」
「エ、エヴァ様、ゴ、ゴメン」
「おいエヴァ。部下の管理くらいちゃんとしやがれ。悪いな嬢ちゃん、驚かせた…あん?」
ヘリオン「(気絶)」
「フレイザード、お前も人のことは言えんようだが?」
「…うるせえ」

「…え、と」
「うふふふふ~」


**

\あ た い/

フレイザードは戦闘バカではないのです。
求めェ…
書いていて思ったが《まどか☆マギカ》は永遠神剣世界じゃなかろうか?
限定されたマナを奪い合う世界=ソウルジェムで寿命が延ばせる世界



[26812] 六大軍団は通常業務をしています(百獣編)
Name: 謎のウエイト◆cf6ad728 ID:8bdc6545
Date: 2011/04/01 05:23

百獣魔団 トレーニングルーム

百獣魔団の真価は六大軍団随一の《多様性・汎用性》にある。
陸・海・空の全局面に対して即座に対応できる兵員を擁し、この世界のあらゆる場所で兵員を補給可能なため、
他の軍団との連携によってその戦力を何倍にも高めることができるのだ。
常備傭兵団とでも呼ぶべき彼等には迅速な対応と強靭な肉体・精神が要求される。
ゆえに彼等は日々の鍛錬に余念が無い。団長たるクロコダインは言わずもがな、である。

『…ダイナミックチョップ』
『後で言うんだ…』

「ふむ、次はこの技をためしてみるか…」

《仮面ライダー電王》のDVDを見ながらそんなことを呟くクロコダイン。
しかも見ながらスクワットを続けている。

「997…998…999…1000! ふう、今日はこんなものか」

ズドン! ゴオンッ! ゴドォンッ!

総重量150tのウエイトを外し、用意しておいた熱いおしぼりで全身を拭く。
漢くささ100%な姿だった。

「団長ー、いいでしょうか?」

声を掛けてきたのは百獣魔団の伝令役、鼠の化身ナズーリンである。

「ナズーリンか、どうした?」
「実はうちのご主人が…」
「またか」
「申し訳ない…団長から一発ガツンと言ってやってほしい」



「ああああ、ナ、ナズーリン!  どこ行ってたんですか! 大変です! タイヘンなんです!」
「大変なのはご主人だけだろう」
「どうした、星」
「ク、クロコダイン団長!?」

涙目で腰を抜かして震えるのはナズーリンの主、寅丸星(とらまる しょう)。
その前方で困った顔でみつめる魔獣使いの少女、アリエッタの腕の中には
ライオンに似た猫のような生き物《ライガ》の子供がおとなしく抱かれていた。

「この子怖くない。なのに星は怖がる」
「ガウ」
「まったく…アリエッタに失礼だろう、ご主人?」
「そんなこと言われても…怖いものは怖いのであって…」
「この間はライオンヘッド、その前はキラータイガー、その前はケイロニアから視察に来ていたグイン陛下に腰を抜かすし、あげくベビーパンサーのプックル君まで怖がって…ご主人、君はそれでも虎の化身かい? よりにもよって猫科の動物ばかり怖がるというのはどういうことなんだい?」
「あう…反論できません…」
「そんなことで幻想郷の聖に顔向けできるのかい? そんなことだからご主人はガミガミクドクドガミガミガミガミ…」
「うう…申し訳ありません…」

チョンチョン

「なんだい! 今はご主人に説教を…」
「ホガ」

『きゃああああああああああああああああああっ!!』

「あら、どうかしたのですかスミスさん?」
「エ、エヴァ様いなくなった。探してる」
「それはお困りでしょう、いっしょに探させてください」
「あり、がと。星、いいやつ」
「ナズーリン、そういうわけなので説教は今度に…あれ、いませんね? アリエッタさんも…まあいいか。
では団長、スミスさんを送ってきます」
「う、うむ。気をつけてな」
「はい、失礼します」

そう言って魔王軍の名物《腐った死体》のスミスと連れ立って星は去っていった。

「…やれやれ、肝っ玉があるのやらないのやら」


どっとはらい。


**

獣王ナズーリン? そういうのもあるのか。



[26812] 居酒屋《夜雀庵》は今日も大忙しのようです
Name: 謎のウエイト◆cf6ad728 ID:8bdc6545
Date: 2011/04/08 01:28
居酒屋 夜雀庵

居酒屋《夜雀庵》通称《みすち庵》。百獣魔団所属のミスティア・ローレライの経営するうなぎ屋兼居酒屋。
その店舗は鬼岩城内の他世界接続ゲートのすぐ近くに存在するため、様々な人物が訪れる魔王軍の名所のひとつである。
メニューも豊富で老若男女、モンスターから人間、果てはロボットや幽霊に至るまで人気が高い。
収容人数5000人を超える広大な店内を超人的能力の店員が行き来し、鉄人料理人たちが猛スピードで調理する。
割烹着で店を切り盛りするミスティアは『おかみすちー』の愛称で呼ばれており、彼女目当ての客も多い。

「わりゃしは父ジオンのみょとにめされりゅであろう~…ぐー」
「シャア、飲みすぎだ。またララァに怒られるぞ」

「オードリーの方が可愛い!」
「いいや、メイファの方が可愛い!」
「…バナージもタクナも何回あの不毛なやりとり続ける気かしら?」
「まあ男の子ってことなんでしょう」
「今日こそケリつけてやる! IS《ユニコーン》起動!」
「やらいでかぁ! IS《プルトニウス》起動!」
『いい加減にしなさい』
『ハイ、ゴメンナサイ』

「姉さんもずいぶん変わったわよね。昔は『プルプルプルプル~』って…」
「やめて! 黒歴史を思い出させないでプルツー!」
「ちなみにここにその動画が」
「マリーダァァァァァァァ!?」
『チョコパフェおかわりおねがいしまーす』
「シスターズの他のみんなは? 10032号ちゃん」
「もうまもなく到着予定です、とミサカはプルフォーに伝えます」
「アンサズーあんたももっと飲みなさいー。とミサカ5902号は強制するのですー」
「いや僕はお酒は…ゴボガボガボッ!?」
「…プルイレブン、彼等は未成年なのではなかったか?」
「いまさらだと思いますよ、ジュデッカさん」

「カミーユはもともと男の名前だってんだよ…ひっく」
「女形やってたからって俺は男なんだよ…ウィッ」
「いいよなアルト君は…シェリルちゃんとランカちゃん、宇宙を代表する歌姫二人に言い寄られて」
「カミーユさんこそファさん、フォウさん、ロザミアさんの三人相手なんてどこのエロゲ主人公ですか?」
「…(ピキピキ)」
「…(ギリギリ)」
「お前なんか阿修羅をも凌駕する勢いで男追い回してりゃいいんだ!」
「手前こそロリ看護婦にケツの穴掘られるのが似合いだってんだ!」

「さあクロコダイン呑め呑め~」
「萃香、今日は悪酔いするなよ」
「にゃにお~、一度呑み比べに勝ったからっていい気になるなよ~。勇儀! あんたも呑め!」
「あっはっは、さっきから呑んでるよ」

あちこちから乱闘まがいの喧騒が聞こえてくる。
当然それを切り盛りするスタッフの忙しさも尋常ではない。

「女将、5番テーブルの注文上がりだ」
「12番テーブル! キムチチャーハン上がったよ!」
「はーい! アーチャーさんは103番テーブルの注文を、ディアッカさんは21番テーブルの大盛海鮮チャーハンをお願いします!」
「承知した」
「了解だぜ!」
「黒子ちゃん、35番テーブルの分を…ってまたミサカちゃんたちのところに行こうとして! ダメですってば!」
「あうう~お姉さまパラダイスを目の前にして蛇の生殺しですわ~」
「女将、78番テーブルの注文だ。それからそろそろ交代しろ、俺も厨房に入る」
「あ、はい総司さん。よろしくお願いします」
「おばあちゃんは言っていた…『料理を「速さとは文化である!」…それはお前の持論だろう、クーガー」
「まあまあ硬いこと言うんじゃないよ仙道「天道だ。どこのバスケットマンだ俺は」」
「い、今のうちですわ! お ね い さ ま~!『クロックアップ/ラディカルグッドスピード』あれ?」
「やれやれ、油断ならんな」
「黒子(ホクロ)ちゃん、俺達から逃れようなんて20年は早いんじゃない?」
「ホクロ言うなですわ! 私は黒子だと何回言わせますの!?」
「なんでもいいから早く料理を運んでくれんかね…『Reformation』…巧か。すまんな」
「別に…次、運んでくる」
「ああ、だがもう少し愛想はよくしろよ」
「テメーに言われたくねえ」

ある意味客より騒がしいスタッフだった。

「繁盛しているようだな、女将」
「あっ、バーンさん! リュミスさんも」
「ふふ、ここのうなぎが美味しいからまた来ちゃったわ」

寄り添いながら歩くバーンとリュミスをカウンター席に案内する。
そんな魔王軍の主たるバーンの姿を見ても皆『あ、大魔王様だ』『リア充パルい』『デレ姫様萌えー』などと言いつつ騒ぎ続けており、まったく敬意が感じられない。
その中にはフレイザードとチート少女の姿もある。

「おにゃかいっぱいでふ…くー」
「右にもたれかかるなっての…寝冷えすんぞ。温度調節してやっから左にしろ」
「んにゅー…あったかいー…」

騒がしい店内を少し困ったように、それでも嬉しそうに見つめるミスティア。
そこへまた、ガラス戸を空けて一人の客が入ってくる。

「いらっしゃいませー。空いているお席へ…あっ!」

それはミスティアにとって、決して忘れることのない一人の歌い手。
炎のように坂上がった髪と、背負われた古めかしいギター。
丸眼鏡をかけた顔にはいくばくかの皺が刻まれているが、それでも彼のほとばしる生命力は老いなど微塵も感じさせない。

「よう、久しぶりだなミスティア」
「バサラ…さん…!」

銀河にその名を轟かす歌手《熱気 バサラ》の来店だった。



**

前後編になってしまった。




[26812] 居酒屋《夜雀庵》でライブが行われたようです
Name: 謎のウエイト◆cf6ad728 ID:8bdc6545
Date: 2011/04/08 02:54
「はい、どうぞ」
「サンキュ…ん、うまいな」

共にカウンター席に腰掛けて談笑するバサラとミスティア。
有名人の来店に野次馬が集まってくるが、超人店員たちが女将に気を効かせて追い払っていた。

「今度はどんなところまで歌いに行ってたんですか?」
「そうだな、ミッドチルダ星に惑星Zi、名前は知らねえがELSって金属生命体の星にも行ったな。ほかにも…」

熱気バサラは基本的に自分のことを話そうとしない。
無理に聞きだそうとすれば『会話なんて下らねえ、俺の歌を聴け!』となるのがオチである。
しかしバサラのは嫌な顔一つ見せず、嬉しそうにミスティアに話し始める。
その口から流暢に語られたのは、いつも通りの破天荒な強制ゲリラライブの様子だった。



・ミッドチルダ
「レジアス中将! 地上部隊の交戦現場に謎の反応が…!」
「なんだと!? いったいどこの馬鹿が…!」

『魔法なんざ下らねえ! 俺の歌を聴けファイヤー!』

「…なんだアレは」
「…戦闘、停止しました。テロリスト達は白旗を挙げています」
「あ り え ん」

・惑星Zi
「なんだアレ? 新型の飛行ゾイドか?」
「ええい、なんのつもりだ! 戦闘の邪魔だ! メガロマックスの巻き添えになるぞ!」

『メカ生命体でも関係ねえ! 俺の歌を聴けファイヤー!』

「ははっ、面白い奴だな」
「ボンバー」
「バン! 悠長なことを言っている場合では…!」
「トーマはゴミ箱ポイポイのポイ」
「フィーネさああああああああんっ!?」

・ELS母星
『なんだか知らねえがとりあえず俺の歌を聴けファイヤーッ!!』

「馬鹿な!? トランザムバーストなしでELSと交流している!?」
「奴 が ガ ン ダ ム だ」
「刹那ァアアアアアアッ!?」

・その他
『何でもいいからとにかく俺の歌を聴けファイヤー!』



「あはは、相変わらずだねバサラさんは」
「ああ、どれも最高のライブだったぜ!」

満足げな笑顔を浮かべるバサラにミスティアも笑顔を返す。
が…ふいに、その顔に影が差した。

「…ちょっと、羨ましいかな。私はそんな遠くまで行けないから…飛び出せる、勇気がないから」
「…ミスティア」
「あ、あはは、ゴメンなさい、変なこと言っちゃった」

それっきり、しばらく無言の時間が続くと、バサラが先に口を開いた。

「…なあミスティア、一曲歌ってくれねえか?」
「えっ? でも…」
「なんだよ、俺だって歌うだけじゃなくて聞きたい時もあるさ」
「でもでも! お客さんだってみんなバサラの歌が聞きたいだろうし、私は最近鼻歌くらいしか歌ってないからうまく歌えないかもしれないし、それから、えーとえーと…「俺は」」
「ミスティアの歌が、聞きたいんだ。頼む」
「…はい。じゃあ、お先に歌わせてもらいます」

躊躇するミスティアの顔を正面から見つめ、バサラがそう言うと、何かを決意した表情でミスティアは答えた。

「おっ、女将が歌うぞ」
「えっ? 俺熱気バサラの歌聴きたかったんだけど」
「馬鹿野郎、女将は全宇宙でただ一人『熱気バサラが認めた歌姫』なんだぜ?」
「マジかよ! 女将の歌ってそんなにすげえの!?」

テーブルや椅子が除けられ店の真ん中にスペースが出来ると、ミスティアは場所を作ってくれた客の一人一人に礼を言い、スペースの中央に立つ。
自然と店内の照明が暗くなり、気を利かせた誰かがミスティアに天井からスポットライトを当てた。

「バサラさん…ううん《バサラ》」
「おうよ」
「聞いて、くださいね。私の歌…『Sing for Song Bird』」

弦楽器のようなミスティアのコーラスがそのまま前奏となり、
ゆっくりと紡がれるアカペラの歌が広い店内の隅々まで響き渡り始めた。

―――羽根を広げ 高らかに歌う それだけで私ただ幸せだった

―――風に混じる 暖かなノイズ 気付いた時には駆け出していた

やがてバサラがギターを奏ではじめる。それはミスティアの歌にあわせた優しい旋律だった。
バサラはミスティアのこの歌を知らない。ミスティアはバサラのこの旋律を知らない。
それなのに二人の息はまるで何十年も共に歌い、奏で続けたかのように調和を保っていた。

―――揺れる魂 高鳴る鼓動 気付かせてくれた 貴方がそこにいた

―――声を聞いて 声を聞かせて 切なく甘い歌共に歌って

―――『いい歌だな』と言った 貴方の笑顔に 私 そうよ 歌に 溶けてゆくの…

歌詞の光景が眼に浮かぶようだった。
全ての観客は理解する。
『ああ、この歌は二人の出会いの物語そのものなのだ』と。

―――嬉しくなって 苦しくなって 歌うこと 止められない もう忘れられないから

―――時を経ても 姿変わっても 変わらない 色あせない 貴方の歌聞かせて?

ありったけの《思い》を込めに込めた、熱気バサラのそれすらも上回る命懸けの《魂の歌》をミスティアは歌う。
たった一人のために。

―――瞳閉じれば 夕焼けの日の出会い いつでも いつまでも 胸の中に抱いてるわ

―――ねえ 遠く離れても聞こえてるかな? 私の歌 銀河の果てまで


バサラの演奏が止まる。


―――ねえ 優しく爪弾いて 貴方のギター ずっと歌ってあげるから…


そしてミスティアは最後の一小節をささやくように歌い上げた。


『ずっと 歌ってあげるから…』





即席のライブ会場は万雷の拍手と賞賛で溢れていた。

ミスティアの元へバサラが歩み寄る。
すると店内が自然と静寂に包まれていった。

「…バサ、ラ」
「…いい歌だったぜミスティア。俺にもこんなスゲエ歌、歌えねえ」
「そう、かな」

そっと、バサラはミスティアの手を取る。

「また歌ってくれるか? これからも…俺のための歌を」
「…うんっ! いつでも、何度だって聞かせてあげる!」

再び店内は喧騒に包まれた。
二人を祝福する満場一致の拍手の嵐だった。

「今度は俺の番だな…いくぜミスティア! 熱気バサラwithミスティア・ローレライの初ライブだ!」
「いっくよー! ファイヤー!」

『うおおおおおおおっ! ボンバーーーーーッ!!』

「《俺達》の歌を聴けえ! 『突撃ラブハート』!!」

その日は伝説となった。
数日後《文々。新聞》の号外が発行され…そこには笑顔のバサラとミスティアが共に写った写真がトップを飾っていた。


どっとはらい


**

誰得なバサミス。
歌詞がギップリャものなのは見逃してくれるとありがたい。





[26812] 六大軍団は通常業務をしています(不死編)
Name: 謎のウエイト◆cf6ad728 ID:8bdc6545
Date: 2011/04/16 17:10
不死騎団を構成する人員は吸血鬼・ゾンビ・魔法生命体・ロボットなど、文字通り《死》の概念を超越した者が集められている。彼等は単純に戦闘においても脅威となる存在であるが、それ以上に眼を見張るべき点がある。

「ノヴァ博士ー。どーも最近右脳の反応が鈍くなってるんですが…」
「ふむ、神経が腐りかけている部分が多いですねえ。安物のボディ使ったんじゃないですか?」
「あー、そうかも…記憶野もやられてるかもしれないっす」
「これは岸和田先生の管轄ですね…もしもし?」
『おうディスティ君。どうしたね』
「カクカクシカジカ…というわけで再生槽を使わせてほしいのですが」
『かまわんよ。それとこれを見たまえ! 身長150mの人造人間エヴァンゲリオンver岸和田が完成したのだよ!(モニターに写されたのは坊主頭でブリーフを履いた150mの成人男性)』
「おや? エントリープラグの挿入口が見当たりませんが?」
『肛門から入れる形になる。緊急脱出時には強化装甲ブリーフを突き破って排出される』
「なるほど。すぐに地上に着地するので即座に離脱できますな」
『さらに放屁ガスによるジェット排出なら即座に安全圏に逃れることも可能なのだ!』
「いやいや流石ですなあ先生!」
「(…絶対乗りたくないな、こんなの)」

「すいませーん。コジマ濃度を170%にしたらバイド細胞が死滅しちゃったんですけどー」
「科学技術班だけでは解決できんか…魔法技術班に連絡をとってくれ。Team R-typeにも協力してもらわねば」

「俺今度給料入ったらcv緑川のボディに換えて、実験終わった後『死ぬほど痛いぞ』って言ってみるんだ…」
「死亡フラグはいいからとっとと乗って」
「VOBニ連結したラインの乙女なんざ単なるカミカゼ特攻じゃないか! 死んでも大丈夫だからって十分怖いわ!」
「やってくれたらメンフィルのスゥーティ族オンリーの娼館の無料チケットを…」
「百回でも二百回でもやってやるぜヒャッハー!」

「スカくーん? 束さんだよー。ナンバーズの子たちのIS実働データ取れたー?」
『ああ一通りまとめ終わったところさ、そちらに送ろう。それから白式用のISでいいのが出来たのだが…』
「ほうほう、それは興味深いー…なんかまぎらわしいよね」
『《インフィニット・ストラトス》と《インヒューレント・スキル》…確かにな』

「ドラゴンゾンビ25号の防腐処理に手ぇ抜いたの誰だぁ! 風呂入ったらスカルゴンになっちまったって苦情来てるぞコラァ!!」
「あー、すんません。俺っす」
「確かホワイトグリントの強化実験のパイロットを探してましたねぇ」
「よし、逝ってこい。再生用ボディはランク下げてミイラ男にしといてやる」
「うへーい…次の給料でレアリエンボディにしようと思ってたのになぁ…」

「エルザーッ! エルザはどこであるかー!?」
「ウェストおじちゃん、呼んだ?」
「ぬ、違うのである。我輩が呼んでいるのは…そう! 言わばエルザ(緑)である!」
「人に勝手な注釈つけるなロボ(ゴスッ!)」
「…エルザお姉ちゃん、おじちゃん倒れたよ?」
「殺しても死なないから大丈夫ロボ」
「ふーん。ゾンビのみんなとおんなじだね」

…犠牲や危険を伴う実験がやりたい放題ということだ。


どっとはらい





おまけ

「ヘックシュン! コジマ」
「おいおい、大分コジマ汚染進んでるみてえだな?」
「ああ、そうそろ身体交換してもらわねえとな。まあスタッフにすりゃあ良い研究材料なんだろうが」
「はは、違いねえ…っきし! バイド」
「おいおい、お前こそバイド汚染進んでるぞ」
「あ~、俺はもうちょっと進ませろって言われてルんでな。新型フォースの研究に役立つんだそうだ」
「お~い、お前等今日も一杯やるだろ? どこにする?」
「みすち庵だろ、常考」
「また女将さんの歌聴きてえ…あれは歴史的偉業だぜぇ…」
「そうだな~。は…っくしょ! シロガネ」
『っ!?』
「? どうしたんだ?」

ヴィーッ! ヴィーッ!

『緊急警報発令! 恋愛原子核《Type白銀》の流出を確認! 各部署の隔壁を閉鎖。女性職員は半径1キロ県内から退避されたし!』

「まさか先週の《女将さん告白事件》が原因か!?」
「だろうな、感染していた白銀菌があのラブっぷりで活性化しやがったんだ」
「お、おい、いったい何が起きて…ハクショイ! オリムラ」

ジリリリリリリリリ!! ファーオーファーオーファーオー

「なん…だと…!? 織斑菌まで…!?」
「バカ…な…! 同時感染なんて…!」

『SS級バイオハザード発生! 恋愛原子核《Type織斑》が同時発生! システム《アースクレイドル》起動! 
隔離型ATフィールド出力全開!』

「急げー! 急いでこいつの全身を消毒するんだ! 間に合わなくなっても知らんぞーっ!」
「Team R-type呼んでこい! バイド干渉でこいつの周辺空間ごと書き換えるんだ!」
「いったい何が起こってるんだよー! 誰か教えてくれよーっ!」


**

思いついた分を先に投稿
あとロリウェーイ




[26812] 六大軍団は通常業務をしています(妖魔編)
Name: 謎のウエイト◆cf6ad728 ID:8bdc6545
Date: 2011/04/16 17:15

妖魔士団 資料室

紅魔館の協力により設置された資料室にはパルプ誌から魔導書に至るまで全次元の知識のほぼ全てが収蔵されている。
管理人は当然というべきか、無類の知識蒐集家たる《七曜の魔女パチュリー・ノーリッジ》が勤めている。
補佐に付くのは紅魔館大図書館と同様に小悪魔。
また来栖川社製のHM-13型やスクライア一族などもその処理能力を買われて資料整理・検索に従事している。

「あっ、ザボエラさん! 今日はどうしたんですか?」
「ちっと調べたい物があってのう、パチュリー嬢ちゃんはおるか?」
「はい! では呼んできますね!」

司書の小悪魔に呼びかけた小柄な老人は妖魔士団の研究者である《妖魔司教ザボエラ》である。
ほどなくして小悪魔に連れられてパチュリーがやってきた。

「あらご老体、なにか御用かしら?」
「ああ、先日とある筋から魔導書を手に入れてのう。解析したいのじゃがどうにも術式が《臭い》。協力を頼みたいんじゃが…」

ザボエラから差し出された魔導書は《いかにも》な怪しい雰囲気を漂わせており、
多重結界で封印されたそれをパチュリーはふわりと眼前に浮かべて観察する。

「シュリュズベリィ教授には? 旧支配者関連はあちらが専門でしょう?」
「もう訊いてみたわい。あの黒眼鏡め、フィールドワークでM78星雲まで行くからあと半年は戻れんとぬかしおったわ」
「付き合わされる学生達も大変ね…この間はレッドキングの剥製作ってたし…」

ため息混じりにそう愚痴るとパチュリーは腕輪型端末を操作し、空中ディスプレイを呼び出した。

「MICA、いいかしら」
『はい、お呼びですか?』

ディスプレイから掛けられた女性の声は、資料室を管理する超高性能量子コンピュータ《MICA》のものである。
蒐集された資料の中には常に封印・解呪処理を行い続ける必要のある危険な書物も存在するため、銀河系の全情報をエミュレート可能な《彼女》はリアルタイムで資料室内の情報を編纂・処理・修正を行い続けており、公私共にパチュリーの相棒となっている。

「これの解析お願いするわ、セキュリティはAで。もしかしたら未発見資料かもしれないから」
『かしこまりました』

MICAの返答と同時に魔導書が量子テレポートで解析施設へと転移した。

「2,3日で結果が出ると思うわ」
「ヒョヒョヒョ、さすがじゃのう」
「ご老体には超魔生物のデータやらなにやらでお世話になっているし、このくらいは別に…」

『小悪魔ー! いるかーっ!?』

「ザムザさん? どうしたん…」

バタバタと飛び込んできたのはザボエラの息子《妖魔学士ザムザ》。
やたらと興奮した様子で一気にまくし立てる。

「資料だ! そこの棚と25番本棚の下から三番目の棚にある本! 全部もってこい!
 クククク、とんでもないものが出来るぞ!」
「は、はい~…今日はいつにも増してハイテンションだなぁ…」

有無を言わせず小悪魔を使い走らせると、今度は携帯でどこぞに電話を始めた。

「キッヒッヒ…これで後は…もしもし、ウェストか?」 
『なんであるか! 我輩はいまスーパーウェスト無敵ロボ28号トワイライトマキシマム~月は出ているか~の製作で忙しいのであるぞ!?』
「氷炎魔団に頼んで風の精霊石もらってこい! 量? もらえるだけもらえばいい! 《アレ》の目処かついた!」
『ままままま、まことであるか!? こうしてはいられんのである! エルザ! エルザーーーーーーーーーーッ!!』
「キヒヒ、電話ぐらい切っていけ。さあ次は不死騎団のマッドどもを呼んでこなければな! 忙しくなるぞ! 小悪魔ーっ! まだかーっ!?」
「はひ~、た、ただいま持って…あわわわわ~!!」

図書館の奥からバサバサと大量の本が崩れ落ちる音がした。

「だーっ! またドジりやがったか! ええいもういい! 俺がやる!」
「も、もうしわけありませぇ~ん」

再びバタバタと騒がしくザムザは奥へと駆け込んでいった。

「…一時期とは比べ物にならんほど生き生きしておるわ」
「よかったじゃない、息子さん元気そうで」
「元気すぎるのも困りもんじゃがのう…」



「邪魔するぜー!」
「邪魔するなら帰ってー」
「失礼しまし…って、違う違う! いつからノリツッコミ上手くなったんだよパチュリー!?」
「最近吉本新喜劇にはまってるの。あと魔理沙、いつも通り泥棒しにきたならやっぱり帰って」

天窓をぶち抜いて飛び込んできたのは白黒魔法使いこと霧雨魔理沙である。

「何じゃあの騒がしい小娘は」
「幻想郷名物、泥棒魔法使いよ。まあ、MICAのおかげで頭に《無能な》がつくけれど」
『霧雨女史による書籍の被害件数は過去30件にのぼります。もっとも全て阻止、もしくは奪還しております』
「…妙なものが幻想郷には生息しているのだな。研究材料にはなりそうもないが」
「あう~窓が~窓が~」
「ひどい言い草だぜ…」

ボロクソな言われように流石に肩を落とす。しかしそれで終わらないのが魔理沙クオリティ。

「それならそれで話は早い! 今日こそいただきだぜ! いきなりマスタースパーク!」
『対魔力結界発動…』
「いや、ここはワシに任せい」
『? 了解しました』
「では…《マホプラウス(収束魔力呪文)》」

放たれた極太の魔力ビームはザボエラの周囲に発生したフィールドに吸収される。

「ほう、なかなかの魔力量じゃ。改良しておらねば魔力飽和でこちらがやられていたわい」
「んな!? 吸収されたぁ!?」
「お嬢ちゃんにはちぃとお灸を据える必要があるかのう? ヒョッヒョッヒョッ」
「ふむ、俺の研究成果を見せるにもちょうどいいか」
「…あんまり暴れないでちょうだい」
「あうあうあ~床が~天井が~本棚が~」

うろたえる小悪魔を尻目にザボエラとザムザはものすごく嫌味ったらしい顔で魔理沙に対峙する。
魔理沙にとってはもう冷や汗どころの話ではなかった。

「超魔生物・爆肉鋼体!」
「超魔義体・テックセッター!」

ザムザの肉体が一瞬にして肉鎧のマッチョになり。
ザボエラが虫っぽいパワードスーツに包まれた。

「え、おま、ちょ」
「超魔ドリル! 100%中の100%! ギガ爆肉霊光ドリルブレイクゥ!!」
「テッカマンウィザード! マホプラウスマスタースパーク&ボルテッカー!!」

『そんなバカなだぜええええええええええええええっ!?』

やたらとたくましい天を貫くメンズなドリルと、マイクを破壊しかねない大声で放たれたボルテッカで魔理沙は星になった。

「…あの二人がいるときに来るなんて、魔理沙も運がなかったわね」
『それはいいのですが…あちらではまた新たな問題が発生しそうです』

「見よ親父! この生物の常識を覆す強さを!」
「ふん。ラダムの技術で創り上げたテッカマン義体を身にまとえば肉体強化なんぞ必要ないわい」
「ならば試してみるか! 魔力に加え霊光波動拳まで習得したこの超魔鋼体の強さを!」

両者の身体から霊気だか魔力だかフェルミオンだか脳量子波だかなんだかよくわからない波動が放たれ、資料室は揺れに揺れる。

「なんでもいいけど外でやってほしいわ。埃がさっきからすごいのよ。けほっ」
「ふえ~ん、本棚バラバラですよぅ~。これ私が全部片付けるんですかぁ~?」
『…セリオさんと茶々丸さんに手伝ってもらうよう連絡しておきます』


どっとはらい







おまけ

『それでは魔導書の解析をはじめます。《機械語写本》サポートをお願いしますね』
「了解です。ではお前たち、整列、番号!」
「いちばん! ねくろのみこん《BASICしゃほん》!」
「にばん! ねくろのみこん《Cげんごしゃほん》!」
「さんばん! ねくろのみこん《JAVAしゃほん》!」
「よんばん! ねくろのみこん《VBしゃほん》!」

「よし、では…こらVB写本! すぐにネットダイブしようとするな!」
「うにー」
「あー、VBずるいー」
「JAVAもー」
「やめろー! デモンベインのマザーデータに変なアレンジ入ったらどうするー!」

「へーくしょん! む、また誰かが我輩の天才的頭脳を嫉んでうわさしているであるな? ああなんて罪作りな我輩…」
「ウェストっちー、エルザちゃん改造していーい? いいよねー。答えは聞かないけどー」
「ちょうどOOユニットの技術を流用したイマジノス型義体の新作が完成したんですよ。早速実験を」
「エルザの貞操とかもろもろが大ピンチロボー!? だれロボか博士にこんな変態ばっかり紹介したのは!? 化学反応ってレベルじゃないロボー!!」

『えっ…と…忙しければ私だけでも大丈夫ですが…?』
「い、いえ! お気になさらず…(クイクイ)…なんだC言語写本!?」
「かーさまー、なんか『ふんぐるいふんぐるい』ってさっきからずっとアクセスしてくる人がいるー」
「Cなだけにクトゥルーとダイレクトリンクしちゃったー!?」
『…外部接続を遮断します。あの、あとは私がやりますから』
「うう…すいません…」


**

>>あの親子が超科学に触れたら、父は強化服で良いかとばかりにアイアンマンに。
>>息子は自分が強くなりたいとばかりにキャプテンアメリカか超人ハルクになってしまいそうではある。

まほかにさんの意見を参考に魔改造したらこうなった。




[26812] 登場キャラ一覧【随時更新・ネタバレ注意!】
Name: 謎のウエイト◆cf6ad728 ID:8bdc6545
Date: 2011/04/16 18:05
登場キャラリスト


1話 氷炎将軍とチートオリ主な少女

氷炎将軍フレイザード
原作:ダイの大冒険
・主人公? 名前と身体でツンデレを体現する男

???(チート少女)
原作世界:???
・ヒロイン? フレイザードの製作者。未だに名前が出ていない。


2話 大魔王様が魔改造されたようです

大魔王バーン
原作:ダイの大冒険
・魔改造されまくった最強の大魔王。作者の趣味で若い状態が多い。

幻海師範
原作:幽遊白書

リサリサ(エリザベス・ジョースター)、ジョセフ・ジョースター
原作:JOJOの奇妙な冒険第2部

沢田綱吉
原作:家庭教師ヒットマンREBORN

孫悟空、界王さま、バブルスくん
原作:ドラゴンボール

紅き翼(アラルブラ)メンバー
(ナギ・スプリングフィールド、ジャック・ラカン、近衛詠春、アルビレオ・イマ、フィリウス・ゼクト、ガトウ・カグラ・ヴァンテンバーグ)
原作:魔法先生ネギま

ラオウ、トキ、リハク、ケンシロウ
原作:北斗の拳

雑魚聖闘士、一輝
原作:聖闘士星矢

リュミスベルン
原作:巣作りドラゴン
・バーン様の嫁。作者による補正により作中最強の存在になっている。でもバーン様にデレデレ。

ブラッド・ライン、ユメ・サイオン
原作:巣作りドラゴン

魔影参謀ミストバーン
原作:ダイの大冒険
・ほとんど執事状態。魔影軍団補佐としてロリな団長に振り回される苦労人。


3話 六大軍団が会議を始めるようです

獣王クロコダイン
原作:ダイの大冒険
・某作品による補正により魔改造された。フレイザードとは漫画やゲームを貸し借りする仲。

エヴァンジェリン・A・K・マクダウェル
原作:魔法先生ネギま
・六大団長一の働き者。吸血鬼の友人も増えて充実した毎日である。

プレシア・テスタロッサ
原作:魔法少女リリカルなのは
・親馬鹿ママ。魔王軍の技術でお肌もピッチピチ。

ルーミア
原作:東方紅魔郷
・お子様団長。でもミストバーンより格上の闇精霊。そーなのかー

絡繰茶々丸
原作:魔法先生ネギま

アリシア・テスタロッサ
原作:魔法少女リリカルなのは

エルザ
原作:ゼロの使い魔

魔軍司令ハドラー
原作:ダイの大冒険
・ストレスで胃がヤバイ中間管理職。幻想殺しが本当に発現する日も近いかもしれない。


4話 デルムリン島に氷炎将軍がおじゃまするそうです

バラン
原作:ダイの大冒険
・地上最強のマイホームパパ。息子が懐いてくれないのが悩みの種。

ディーノ(ダイ)
原作:ダイの大冒険
・原作主人公。原作の不幸のかけらも見当たらない幸せに包まれております。

ヴィータ
原作:魔法少女リリカルなのはAs
・《お姉ちゃん》の立場がうれしくてたまらないエターナルロリ少女。ディーノにベッタリ。

ソアラ
原作:ダイの大冒険
・守護騎士、モンスター含めデルムリン島みんなのお母さん。

ブラス、ゴメちゃん
原作:ダイの大冒険

シグナム、シャマル、ザフィーラ
原作:魔法少女リリカルなのはAs

ロン・ベルク
原作:ダイの大冒険
・剣士という原作設定のせいで全次元最強まで魔改造されてしまった。


5話 魔軍司令がカウンセリングを受けるようです

ミスティア・ローレライ
原作:東方永夜抄
・おかみすちー。意中のあの人とは銀河を超えた愛を育んでおります。ボンバー。

射命丸 文
原作:東方花映塚
・パパラッチ。魔王軍にいるかぎりネタに困ることは決してない。おおこわいこわい。


6話 勇者は騎士と共に剣士を育て上げたようです

アバン・デ・ジニュアール3世
原作:ダイの大冒険
・原作先代勇者。こと在るごとにオチをつけたり技に自分の名前をつけたり、原作1番のカオス発生源。

バルトス
原作:ダイの大冒険
・最高級にかっこいいアンデットお父さん。魔王倒せる勇者とタイマンできる地獄の騎士ってどんだけ強いんだよ。

ヒュンケル
原作:ダイの大冒険
・原作不死騎団長。エヴァの介入とチート師範二人により超絶パワーアップしてしまった。

チャチャゼロ
原作:魔法先生ネギま


7話 六大軍団は通常業務をしています(氷炎編)

セルシウス
原作:テイルズシリーズ
・本来セルシウスの存在しないテイルズオブファンタジア世界の出身。妹&娘キャラ。

リウイ・マーシルン
原作:幻燐の姫将軍シリーズ
・魔人ハーフの王様。エクストラシナリオの嫁さんが怖い。子沢山。なんでリスティENDないんだよ。

イリーナ・マーシルン
原作:幻燐の姫将軍シリーズ
・リウイの嫁さん。エクストラシナリオだとラスボスより強い。でも正史だと死ぬ。なぜだ。

エクリア・カルッシャ
原作:幻燐の姫将軍シリーズ・戦女神シリーズ
・イリーナの姉。ラスボスとヒロインの両方をこなした類まれな人。

ブータニアス・ヌマ・ブフリコラ
原作:ガンパレードマーチ
・ガンパレだとそっくりさんの猫。と思ったらやっぱり本物。WTG世界はやりかけ企画が多くてわかり辛い…

風見幽香
原作:東方花映塚
・旧作は詳しくないので花映塚からということに。フレイザードとのコンビは恐怖の代名詞。

チルノ
原作:東方紅魔郷
・⑨(バカ)。ネット上で最も愛されている氷の妖精。あたいったら最強ね!

アギト
原作:魔法少女リリカルなのはSts
・炎のユニゾンデバイス。シグナムよりチルノ相手のほうがシンクロ率高い気がする。性格的に。

高嶺悠人
原作:永遠のアセリア
・自虐気味でシスコンな原作主人公。尊敬と侮蔑と憐憫を込めてソゥユートと呼ばれる。

アセリア・ブルースピリット
原作:永遠のアセリア
・タイトルにもなっているヒロイン。彼女のENDからじゃないと続編に話が続かない。デスコック。

永遠神剣・求め
原作:永遠のアセリア
・通称バカ剣。某インキュベーターみたいにマナ奪えマナ奪えうるさいので性格矯正されるハメに。合掌。

ネリー・ブルースピリット、シアー・ブルースピリット
原作:永遠のアセリア
・わんぱくネリー、おどおどシアーの双子。チルノとは即座に仲良くなった。

ハリオン・グリーンスピリット、ヘリオン・ブラックスピリット、セリア・ブルースピリット
原作:永遠のアセリア

スミス
原作:小説ドラゴンクエストⅤ
・世界一かっこいい腐った死体。魔王軍でもみんなのアイドル。グランバニアから出向中。


8話 六大軍団は通常業務をしています(百獣編)

ナズーリン、寅丸星、聖白蓮
原作:東方星蓮船

妖獣のアリエッタ
原作:テイルズオブジアビス

豹頭王グイン
原作:グインサーガ


9話 居酒屋《夜雀庵》は今日も大忙しのようです

シャア・アズナブル、アムロ・レイ、ララァ・スン
原作:機動戦士ガンダム
・年代は逆襲のシャア

バナージ・リンクス、オードリー・バーン(ミネバ・ラオ・ザビ)、マリーダ・クルス
原作:機動戦士ガンダムユニコーン

タクナ・新堂・アンダースン、メイファ・ギルボート(ミネバ・ラオ・ザビ)
原作:機動戦士ガンダムムーンクライシス

プル、プルツー、他プル姉妹
原作:機動戦士ガンダムZZ

ミサカ10032号、他ミサカシスターズ
原作:とある科学の超電磁砲

イーグレット・アンサズ他マシンナリーチルドレン、ジュデッカ・ゴッツォ他ゴッツォシリーズ
原作:スーパーロボット大戦シリーズ

カミーユ・ビダン、ファ・ユイリィ、フォウ・ムラサメ、ロザミア・バダム
原作:機動戦士Zガンダム

早乙女アルト、シェリル・ノーム、ランカ・リー
原作:マクロスフロンティア

伊吹萃香
原作:東方萃夢想

星熊勇儀
原作:東方地霊殿

アーチャー(英霊エミヤ)
原作:Fate/staynight

ディアッカ・エルスマン
原作:機動戦士ガンダムSeed

白井黒子
原作:とある科学の超電磁砲

天道総司
原作:仮面ライダーカブト

ストレイト・クーガー
原作:スクライド

乾巧
原作:仮面ライダー555

熱気バサラ
原作:マクロス7
・銀河を動かす無敵のシンガー。度々幻想郷を訪れてはミスティアとセッションしていた。ファイヤー。


10話 居酒屋《夜雀庵》でライブが行われたようです

レジアス・ゲイズ
原作:魔法少女リリカルなのはSts

バン・フライハイト、フィーネ、トーマ・リヒャルト・シュバルツ
原作:ゾイド

刹那・F・セイエイ、ティエリア・アーデ
原作:機動戦士ガンダムOO


11話 六大軍団は通常業務をしています(不死編)

ディスティ・ノヴァ
原作:銃夢(ガンム)

岸和田博士
原作:岸和田博士の科学的愛情

ジェイル・スカリエッティ
原作:魔法少女リリカルなのはSts

篠ノ之束(しののの たばね)
原作:インフィニット・ストラトス

Drウェスト、エルザ
原作:斬魔大聖デモンベイン

12話 六大軍団は通常業務をしています(不死編)

パチュリー・ノーリッジ
原作:東方紅魔郷
・喘息魔法使い。団長じゃないのは面倒だから。むきゅー

小悪魔
原作:東方紅魔郷

妖魔司教ザボエラ
原作:ダイの大冒険
・外道じーさん。でも軍師ってこういうものだよね。

妖魔学士ザムザ
原作:ダイの大冒険
・某作品の影響が強すぎる人。ドリル&マッスルって…

ラバン・シュリュズベリィ
原作:機神飛翔デモンベイン
・肉体言語スネーク教授。本作品ではウルトラな国まで講義しに行ったらしい。

MICA
原作:サイバーナイトⅡ(漫画版)
・出演はⅠから。進化しすぎて魔導書みたいに人型フォームまで持っちゃったAI娘。

霧雨魔理沙
原作:東方projectシリーズ
・原作主人公その2な白黒泥棒ジゴロ魔法使い。力こそパワー(違)

ネクロノミコン機械語写本(エイダ)
原作:機神飛翔デモンベイン・軍神強襲
・パンチカード製のデジタル魔導書。なのでいろんなコンピュータ言語の娘を作ってみた。


**

リクエストがあったので追加。
改善の要望などありましたら遠慮なくお願いします。



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