謎の変態ルンルン仮面
Once upon a time
ある処にルンルン仮面さんという素敵な素敵な美少年が住んでいました。
ルンルン仮面さんは小さい頃から、世のため人のため尽すことを生き甲斐にして来ました。
しかし、村では今まさに一触即発の全面戦争が展開されようとしていたのです。
心優しいルンルン仮面さんは、村全体の危機を黙って見過ごす事など出来ませんでした。
そして悩んだ末に自ら平和の使者として仲裁役を買って出る決心をしたのです。
勇敢なルンルン仮面さんは決然と、たか子さんもも子さん姉妹の陣へと出向きました。
「ルンルンルルルルン♪ルルルルンルンルン♪♪ルンルルンルンルンルン♪♪♪♪♪♪♪
チッチッチッ・・・・・ルンルン仮面様参上だァァァァァァァァァァァァァァァァァァ
ワテが来たからにゃあもう心配いらんでぇぇぇぇぇぇ。この戦乱の世をワテが平定しちゃるかんのう。
世の中は銭や銭やゼニが全てでっせ。ゼニで動かん人間はアホやでえェェェェェェェ。
なんやねんね、たか子だのもも子だのちゅうても所詮はアホなオナゴやないけ。
ワテに逆らうオナゴはイテカマシタロやないけえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ。」
「おうおうおう、随分と威勢のいいオッチャンじゃあねえかよ。打ち首になる前に早う名を名乗れや。」
「オッチャンじゃあないもん、ワテは若人の星ルンルン仮面様だもんねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ。
邪教院たか子、蛇蝎院もも子、覚悟ォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ。」
「オホホホホホホ、お久しぶりですわね、ルシファー殿。引き籠もりからは卒業なされたのかしら、ホホホホホ。」
「違わい、ワテはルンルン仮面だい。ワテは正義を護りに参ったのじゃァァァァァァァァ。
正義・・・・・・・・・・・何たる尊い言葉である事か・・・・・・・それはワテの人生そのもの・・・・・」
「何だよ、てめえが有名なアホのルシファーだったのかい。」
「そのお顔は、道路を掘り返した工事の後に見えますが、如何なされましたの、ホホホホホホ。」
「何だよう、おめえら寄って集ってワテを虐めてよう。ヤブイクリニックで5000万円も払って突貫工事したのによォォォォォォォォォ。」
「お主はなあ評判悪すぎるからよう、袋叩きに遇う前に逃げ出した方がいいんじゃあねえのかい。」
「何だようォォォォォォォォォォォ、評判なんて神様が勝手にホラ吹いただけじゃあねえのかよぉぉぉぉぉぉぉ。
ワテはな、神様の秘書を長い間やっておってんね。そんでね、ワガママな神様がゼウスみたいに世界中の女とカマシてみたいとかさ、脱税して儲けたいとか言うからさ、秘書のワテが全部罪を被ったんは教科書にも書いてあるやんけぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ。」
「知らねえなあ、お主はエヘヘヘ星人だったのかよ。」
「それが二千年にも及ぶ引き籠もりの理由にはなりませんことよ、ホホホホホ。」
「チッチッチッ、まあよう、ワテの神話は所詮オナゴにゃあ分からんこたぁ知っとった。
この神話はこれから必ずワテが築き上げてみせまっせ。
しかしなあ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
何でこのワテを捨てたんねん、霊子ォォォォォォォォォォォォうわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん。
同じ堕天使の境遇なのによう、ワテの気持ちが分からんかったんかい、霊子ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ。」
「あのなあ、お主は愚痴を溢したくて来たのかよ。」
「まるでカルメンとホセみたいですわね。いえ失礼、ロリータの間違いでしたかしら、ホホホホホホ。」
「何だよう、悪いことは全部ワテのせいにしてよう。神様の尻拭いで、何度刑務所を出たり入ったりしたと思うてけつかんねん。
そんな不幸な星の下に生まれたワテの心の支えになってくれたのが霊子やった。
こない優しくて可愛くて頭のいいオナゴは世界に二人とおらへんで。そやけど何でワテを捨てたんや・・・・・・・・・・・・・
霊子ォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ。」
「なんてえ愚痴っぽい野郎なんだよ、てめえはよう。
ところでな極秘情報なんだがよ、ワシが聞いた話ではだなあ、御鬼ノ女霊子はブヒブヒ仮面が寝取ったっちゅう噂だぜぇ。」
「何やねんなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ、そのクソガキはァァァァァァァァァァァァァァァ。」
「ルシファー殿、ブヒブヒ仮面は世界中の高級愛人クラブに登録してある偽名ですのよ。本名は戒名院魔人とか・・・・ホホホホホ。」
「エッエッエッ、もしかして霊子は愛人クラブでバイトしてた訳ぇ。いいなあ、ワテも登録しとけば良かったよ、グスン・・・・・・」
「お主なあ、そういう問題じゃあなかろうが。男の端くれとして悔しかあねえのかい。」
「チッチッチッ、ワテはな、戒名院の弱みを握ってんだよねぇぇぇぇぇぇぇぇ。
ほな、これからブヒブヒ仮面のとこ行って娘を奪ってきまっせ。ほな、さいなら。ショワッとな。」
「プププププププププププププ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
何という悪夢なのでしょうか。ルンルン仮面さんは姉妹の姦計にまんまと嵌められてしまったのです。
魔人くんのお城に殴り込みを掛けたルンルン仮面さんの運命はどうなるのでしょう。
戒名院城にルンルン仮面さんが入城してから、もう既に半日以上が経っています。
一方、ルンルン仮面さんを引っ掛けた性格の悪い姉妹は、ププププと嗤いながら炭火焼き鳥に舌鼓を打っていました。
「チッチッチッチッチッ、おめえら喜べ、ブヒブヒ仮面から娘を奪い取ってきたでぇぇぇぇぇぇぇぇぇ。」
「お主もやれば出来るじゃあねえかよ。3発4日でレンタル料は幾らなんだよ。」
「人質は霊子と交換してやんよ。」
「あぬなあ、貴公は常識がないから女にもてねえんじゃねえのかい。」
「違わい違わい、昔は女なんて掃いて捨てるほど一杯いたんだい。でも、ワテの閉ざされた心を開いてくれたのは霊子ただ一人だったんや。
夢よ再び・・・・二人だけの愛の巣・・・・・霊子・・・ワテはおめえなしじゃあ生きて行けへんねん。
アッアッアッ、いいよいいよ霊子・・・・・そこだよ、ウンそこがアッアッアッアッアッ・・・・・・
・・・・・今日はすげえルンルン感じただろ霊子・・・・・・うん、霊子は何度も昇天しちゃって天国の扉を見ちゃったのよ・・・・ナンチャッテ・・・」
「しつこいオヤジは若い女性から嫌われますのよ、ルシファー殿。ホホホホホホホ。」
「まったくてめえは箸にも棒にも引っ掛からねえクソジジイだな。」
「チッチッチッ、嫌だったら断るのはおめえらの自由なんやでぇ。ほな、さいなら、ジャバッとな。」
「何処に娘を隠しやがったんだよ。しかしだなあ・・・・・・・・・・・・・・・・・
御鬼ノ女霊子を拉致→・・・・・用心棒の氷苺あずき登場→→・・・・・ワシらは凍り付いて→→→脂肪・・・・・・・・・」
「天敵からは三十六計逃げるに如かずですわね、お姐さま。オホホホホホホホ。」
「軍事予算も底を尽いて来たしなあ。頭の悪い御鬼ノ女を誑かすしか手は残ってねえかなあ。」
実はルンルン仮面さんが娘を隠した場所とは、天国の場末にある天国大飯店のスイートルームだったのです。
そして、神様は瞬く間に娘の居場所を突き止め、ハァハァハァハァハァハァしていたそうです。
ルンルン仮面さんの野望は見事打ち砕かれ、またしても天国から追放されてしまいました。
しかし、性格の悪いたか子さんもも子さん姉妹はそう簡単に諦める筈がありません。
そうです、天界 vs 魔界 vs 人間界による三つ巴の全面戦争は間近に迫りつつあったのです。
to be continued.
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