(cache) うなぎパイ ドラマスペシャル『誰(タレ)よりも君を愛す!』

春風亭 昇太役 春風亭 昇太師匠インタビュー

問:台本を読んだときの感想を教えてください。

ストーリーの中に落語の要素がいくつか入っていて、台本を読んでいるとこのシーンはあの落語につながっているんだなと次々に発見があるので、落語家である前に一落語ファンとして楽しかったですね。
落語のストーリーをそのまま使うのではなくて、話の中に落語のエッセンスというか落語の楽しいところ、悲しいところ、人情味に溢れたところをうまく盛り込んでいるので、新鮮でした。古典落語を現代のうなぎ屋さんの話に置きかえているのもおもしろいですね。

問:今回はなんと春風亭昇太役ですが役づくりは?

落語家仲間に『今度ドラマやるんです』、『春風亭昇太役です』って言うと、『演じる必要ないじゃん』って言われます。でも、自分で自分を演じるというのは恥ずかしいですね。本当の僕はドラマに出てくる僕のようにいい人じゃありませんから。
あと、劇中はずっとメガネを外しているんですが、普段メガネを外して仕事をすることがないので、それも慣れるまでは本当に恥ずかしかったです。田中さん(亀吉役の田中奏生くん)から『がんばって!』と言ってもらえたので、その励ましで、また頑張ることができました。

問:メガネを外していると誰からも気づかれないという設定ですが…

あれは、本当なんですよ。
誰からも気づかれません。
だから逆に気づかれたくないときはいつもメガネを外すんです。
便利ですよ(笑)

問:今回は地元静岡が舞台ですね。

同じ静岡出身の長澤さんとも盛り上がったんですけど、登場人物が静岡県民にいそうなんですよ、いろんなことが起きるのに、みんなのんびりしていて。大変なことがあるのに、どこかのんきだし、楽天家だし、それを意識して脚本が書かれたかはわかりませんが、静岡にいそうな人がたくさん出てきます。おかげで、楽しみながら演じることができました。

問:高橋克実さんの印象は?

一緒に仕事するのは初めてでした。台本に実年齢が書かれているんですが、高橋さんが僕より年下だったことが初めてわかって。高橋さんに比べると僕ってなんて薄っぺらい人間なんだろうと思って反省しました。独身だし(笑)高橋さんのように人間的に厚みが出るように頑張りたいです。

問:長澤まさみさんの印象は?

芝居を見に来てくださったことはありましたが、お会いするのは初めてでした。どんな人かと思ったら、普通のお嬢さんという感じでかわいくて好きになっちゃいました(笑)でも、さっき食堂で子どもの話になって長澤さんから『昇太さん、子どもいるんですか』って聞かれて、『僕、結婚してないんだけど』って話になりまして…僕が独身だって話はけっこう有名だと思うんですけど、長澤さんはまったく僕のこと興味ないんだなとがっかりしました。

問:撮影現場の雰囲気はいかがでしたか?

本当に楽しかったです。
僕はそんなにドラマの現場を知っているわけではないんですが、待ち時間も自然と輪ができて、お菓子を食べながらたわいもない会話を延々としているような楽しい現場でした。

問:最後にみどころを。

この話に出てくる人たちは一生懸命やっているんだけど、どこかオッチョコチョイなところがあって、だけどそれぞれが、頑張って生きている。最近ニュースを見ていても、あまりいい話題がないですよね。前向きでハッピーでちょっと懐かしい日本を感じられるこのドラマは、こういう時代に見るにはちょうどいいドラマだと思います。ぜひご覧ください!

キャストインタビュー一覧
  • 宇那木 幸平役 高橋 克実さん
  • 佐久間 華子役 長澤 まさみさん
  • 春風亭 昇太役 春風亭 昇太師匠