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猪木、八百長認定力士スカウト宣言ダァ〜

 会見したアントニオ猪木(左)と鈴川真一=都内のホテル
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 会見したアントニオ猪木(左)と鈴川真一=都内のホテル

 職のないヤツぁオレんとこに来い!“燃える闘魂”アントニオ猪木・IGF会長(68)が16日、都内で、八百長と認定されて大相撲を事実上、追放された力士のスカウトを宣言。エースで元前頭の若麒麟こと鈴川真一(27)のもとにはすでに転向の相談が相次いでおり、元前頭千代白鵬(27)、元十両星風(27)ら4、5人が「GENOME15」(28日・東京ドームシティホール)に来場するという。また“K‐1の番長”ジェロム・レ・バンナ(38)のプロレス初参戦、復興プロレスの開催プランなども明らかにした。

  ◇  ◇

 猪木は「今回、辞めた相撲取りのみんなが特技を生かせる世界がある。我々がプロレスラーにできれば、と思っている」と、八百長を認定されて引退を余儀なくされた力士にプロレス転向のススメ。鈴川に「仲間を全員、連れてくりゃいいのに」と水を向けると、鈴川はすかさず「何人か興味がある人もいます。28日は何人か見に来る人もいると思います」と明かし、千代白鵬や星風ら具体名も口にした。

 猪木が「(日本のプロレス界には)もともと柔道派と相撲派がいたが、力道山派は相撲が多かった」と振り返るように、力道山、豊登、芳の里、吉村道明ら相撲出身者と木村政彦、山口利夫ら柔道出身者がプロレス黎明(れいめい)期の中心だったが、力道山が天下を統一。ジャイアント馬場や猪木が頭角を現すまでは相撲系が主流となった。

 現在でも天龍源一郎、曙、田上明、力皇猛、浜亮太、ドン・フジイらが活躍しており、角界出身者は日本プロレス界の一大潮流になっている。

 今回、八百長という不名誉な理由で引退させられた力士たちだが、裏を返せばプロレス転向に有利な材料が多い。

 体力の限界で引退したわけではないので20代の現役バリバリが多く、プロレス用に改造が必要とはいえ体もすでに出来上がっている。IGFでは来週、都内で道場開きを予定しており、選手の育成環境も整備済み。IGF関係者によれば、猪木は自らの手で育成するつもりでいるという。

 猪木は「プロレス向きという人もいると思う」と第2、第3の鈴川誕生に期待を寄せた。失う物はない男たちに、闘魂の遺伝子を注入する。

(2011年4月17日)

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