大相撲の八百長への関与を認めて引退した元幕内千代白鵬(27)=本名・柿内大樹氏=が16日、東京都台東区のホテルで断髪式を行った。元千代白鵬は紋付きはかまの正装姿でホテルに到着し、部屋関係者を通じて「今日は勘弁してほしい」と取材対応を拒否。フロアから報道陣をシャットアウトし、異例の“厳戒態勢”の中で執り行われた。
出席者によると親族や後援関係者ら200人以上が集まり、部屋の先輩である佐ノ山親方(元大関千代大海)らがまげにはさみを入れた。最後に師匠の九重親方(元横綱千代の富士)が止めばさみを入れ、まげを切り落とした。師弟ともに目に涙を浮かべていたという。
元千代白鵬は出席者を前に、「今日はありがとうございました。いろいろとご迷惑をかけて申し訳ありません」とあいさつ。髪を短く切りそろえ、スーツ姿で帰途に就いた。待ち構えた報道陣には、「もう(日本相撲)協会の人間じゃないので」とだけ話した。ただ表情は晴れ晴れとしており、気分を一新して第2の人生を歩み始めたようだ。
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