あれっ、選手も審判も地震に気付かない? 16日、横浜市内で行われた横浜M−東京Vの練習試合中に、茨城県南部を震源とする地震が発生し、横浜市内も震度3が計測されたが、選手、審判ともに全く気付かずに試合は続行された。23日から再開されるJリーグでは緊急地震速報が出た場合は試合を中断すると打ち出したばかり。早急なマニュアル作りが必要となりそうだ。
午前11時19分、緊急地震速報とともに、横浜市内を震度3の地震が襲った。まず携帯などで知らされたスタンド、スタッフには緊張感が走ったが、ピッチを動き回る選手、審判は気付かなかった様子で、プレーは続けられた。試合後のDF中沢は「スタンドがザワッとしたのでなんかあったのかと思ったけど、プレーを止めることはできなかった」と振り返った。
横浜Mは独自に地震対策委員会を立ち上げ、試合の最中には観客の誘導などの態勢を整えていたが、試合を中断する権限を有する主審が気付かなければ、試合は止めようがない。審判にはハーフタイムに地震が告げられたが全く感知できなかったという。
Jリーグでは第4の審判を通じて主審に知らせるなど、J再開までにマニュアルを制作するが、ピッチレベルへの伝達、観客の退避方法などまだまだ細部を詰める必要がありそうだ。 (荒川敬則)
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