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【プロ野球】

楽天 開幕2カード連続勝ち越し 岩村&稼頭央で首位ガッチリ

2011年4月17日 紙面から

楽天−オリックス オリックスに連勝し、選手を出迎える星野監督(右)=甲子園球場で

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◆楽天2−1オリックス

 2万1498人が詰め掛けたスタンドに闘将の雄たけびがこだました。今季最初の主催カードとなった甲子園で、楽天が2年ぶりとなる開幕2カード連続の勝ち越しを決めた。星野監督はひときわ強烈なハイタッチでナインを出迎えた。

 「しんどかった。それだけや。1点差ゲームをしのいでいけば、勝利の執念もだんだんと染み込んでいく」。前日に続く1点差勝ち。投打がちぐはぐだった昨季までのチームとは思えないほどの勝負強さを披露し、首位もガッチリとキープ。監督、フロントと通算9年間過ごした古巣・甲子園に恩返しをした。

 昨オフの目玉補強となったメジャー帰りのコンビが勝利をもたらした。5回、先頭の岩村が「1打席目があまりにふがいない三振をしたので」と発奮。一、二塁間を鋭いゴロで抜く右前打で出塁した。その後、嶋の安打や相手の失策で2死二、三塁の好機をつくると、松井稼が左中間を深々と破る先制2点打を放った。

 「投手が最少失点に抑えているのだから、打線が何とかしないと。僅差を勝てば、粘り強くなっていく」と松井稼。ヒーローインタビューの要請があっても「若い選手がいい投球をしたので…。おやじはおやじなりに」と永井、スパイアーに譲り、自らは何事もなかったように帰りのバスに向かった。

 大リーグでは「ケミストリー」という表現がある。直訳すると化学変化。新戦力によってチームが化学反応を起こし、活性化するという意味がある。創設7年目と歴史が若いチームにとって日米両球界を知る知恵袋が必要で、指揮官の「若手のお手本になってほしい」という期待に、2人はこの日、応えた。

 「僕らの仕事は勝つこと。勝つことが一番」と岩村。星野監督はかつて中日時代に現中日監督の落合、阪神では金本の大型補強を敢行し、いずれもチームをリーグ優勝に導いた。闘将流ケミストリーが楽天ナインをじわじわと勝つ集団に変えつつある。 (鶴田真也)

 

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