汚染水を原子炉に戻し冷却へ
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汚染水を原子炉に戻し冷却へ

4月17日 4時7分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

東京電力の福島第一原子力発電所は、事故からひとつき余りたった今も核燃料が高温の状態のうえ、原子炉を冷やすために注入している水が隣の建物に流れ込んで汚染が広がる悪循環に陥っています。このため東京電力は、施設にたまった汚染水を再び原子炉に戻して冷却するシステムを新たに作り、夏までに稼働させる計画をまとめました。

福島第一原発の1号機から3号機の原子炉では、冷却機能が失われ核燃料がまだ高温なため、仮設のポンプなど使って水を外から注入しています。ところが、注入した水が原子炉の中で高濃度の放射性物質を含む汚染水となって、隣のタービン建屋の地下やトレンチと呼ばれるトンネルに流れ込み、復旧作業の妨げになっているほか、海に流出して汚染を広げています。このため、東京電力は、タービン建屋の地下にたまっている汚染水をポンプで吸い上げて再び原子炉に戻す、2つのシステムを作る計画をまとめました。1つは、タービン建屋の中で汚染水を吸い上げ原子炉に戻すもので、汚染水を取り除くのが主な目的です。もう1つは、放射性物質や塩分を取り除く特殊なフィルターを備えた設備と、水温を下げる冷却機をタービン建屋の外に作り、こうした設備を通すことで汚染水を浄化して原子炉に戻すもので、1時間当たり数十トンの水を循環させて原子炉を本格的に冷却するのが目的です。この計画では、汚染水を取り除くと同時に原子炉を継続的に冷やすことができ、東京電力は夏までに稼働させる方針で、近く公表する原発事故の収束に向けた工程表にも盛り込むことにしています。