2011年1月4日3時30分
違反が起きる背景には、プライベートブランド(PB)と呼ばれる自主企画商品の広がりがあるとみられる。小売業者のPB商品は製造委託先の商品より安いことが多く、委託先を明記すれば、委託先の似た商品の売れゆきが鈍りかねない。イオンの場合、PB商品「トップバリュ」のパンや総菜など計82品目で、記号に対応する工場名を消費者庁に届けていなかった。
食品会社が他のメーカーに製造を委託する場合も、自社のブランドイメージを守るには、製造委託先を明らかにしないほうが都合がよいとみられる。(内藤尚志)