仮設住宅用地巡り知事に要望
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仮設住宅用地巡り知事に要望

4月15日 20時6分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

宮城県南三陸町の町長が、震災後、初めて県庁を訪れ、仮設住宅の建設用地が極端に不足していることから、津波の被害を受けた場所でも避難の手段が確保できれば建設を認めてほしいと村井知事に直接、要望しました。これに対し村井知事は、原則として認めない方針は変わらないが、同じ規模の津波が来ても安全かどうかを考えて検討したいと述べました。

宮城県庁を訪れたのは南三陸町の佐藤仁町長です。南三陸町では4000戸近くの住宅が被害を受けましたが、およそ1000戸分しか仮設住宅の用地の確保ができていません。このため、津波によって建物が被害を受けた場所でも、避難経路を確保するなど安全対策ができれば建設候補地としてほしいと要望しました。特に、およそ150人の児童が無事に避難した伊里前小学校については、学校も再開する予定であり、校庭に仮設住宅を建設させてほしいと訴えました。これに対して村井知事は、余震が続いている現状では、住民の安全の確保が最優先で、津波で建物が被害を受けた場所への建設は、原則として認めない方針は変わらないが、同じ規模の津波が来ても安全かどうかを考えて検討したいと述べました。佐藤町長は「知事の思いは十分理解できるが、再検討をお願いしたい」と話しています。