私たちの目指すもの 

■ホルミシス効果の発見

「どんな放射線も健康に悪い」という社会通念があって放射線と接触することに恐怖感を感じる人が多いようです。しかし、ラドン温泉ときくと身体に良いと感じる方がほとんどです。
低線量(少量)放射線の生体への有益効果(放射線ホルミシス効果)について本格的に報告されたのは、1982年に当時の米国ミズリー大学のT・D・ラッキー教授が、小動物に微量の放射線を当てると免疫系機能が活性化するなどの1300件に及ぶ論文をまとめたのが初めてです。(米国保健物理学会(Health Physics)誌1982年 12月号)
私たちは、低線量放射線のなかでもラドンについて研究を重ねてまいりました。
■低線量の放射線の影響とは?
低線量の放射線はむしろ体によい影響を与えることも体験的に知られています。例えば、ラジウムやラドンを含む温泉などがその一つです。放射線であればすべて怖くて、有害なものと思うのは間違いかもしれません。
地球上のすべての生き物は、空と陸の両方からたえず宇宙線や大地放射線などの自然放射線を受けています。放射線は私達人間にとって、まったく関係のないものと思っている人が多いかもしれませんが、実際は水や空気と同じように地球の自然環境の一部であり、人間を始め生物にとってなくてはならないかけがえのないものなのです。
自然放射線の量は国や地域によってその量は違い、ブラジルのガラパリでは、大地からだけでも年間10ミリシーベルトもの放射線を受けています。また、南米ボリビアのラパスでは、年間2.7ミリシーベルトの宇宙線(日本の約9倍)を受けています。
両地域とも自然放射線を浴びる量が多いからといって健康に悪い影響があるという報告例はほとんどありません。むしろ、中国広東省の高自然放射線地区(平均の約3倍)で暮らす人たちのがんによる死亡率は少ないとの疫学調査の結果例も報告されています。
(参考:山岡 聖典著 環境と健康を科学する『放射線の不思議な生体作用』健康新聞社、2005)


■尾図計画の取り組み
長い年月をかけて自然界が天然ラドンにより『ホルミシス効果』を誘引する場が世界にわずか数箇所あります。【鳥取県・三朝温泉】【オーストリア・バドガスタイン】【アメリカ・ボウルダー】等がそれに該当し、様々な『自然治癒』の報告が多くの専門研究機関・研究者等からなされております。
そこには、『健康な身体』『病気に負けない身体』を求めて年間数十万人の多くの方たちが訪れております。
まさにそれは私達人間への自然界からの尊い贈り物と云えるかもしれません。
私達は【鳥取県・岡大三朝医療センター】【オーストリア・バドガスタイン】同様のラドン222を用い、業務用・家庭用ホルミシス誘導設備『ラドンミスト発生装置』の研究・開発に取り組んで参りました。
放射線ホルミシス効果とは?
20年余り前までは低線量放射線による生体への影響についての検討はあまりされていませんでした。
低線領域での放射線の生体への影響は、高線量域におけるそれを低線領域に直接外挿し得たもので、「放射線はたとえ低線量であっても生体に害をもたらす」という考え方(直線モデル説)が一般的に受容されていました。
しかし、1980年代に入り、前述のLuckeyらの報告をはじめとしてこの直線モデル説を基に低線領域での生体への影響を議論すると矛盾を生じる報告が相次いで出されました。疾病の抵抗力の増加や寿命の延長などがそれです。
右図の曲線のうち横軸より上層の部分は、生体がしきい値以下の低線量放射線を受けると生体適応応答に伴う有益な効果を得ることを意味しております。例としてあげた疾病への抵抗力の増加や寿命の延長などは、ここにはいるのです。
(参考:山岡 聖典、解説 低線量放射線の生体への影響、Radiology Frontier 7,265-269,2004)

 
低線量の放射線には、次のような生体適応応答に伴う『ホルミシス効果』の機構がわかりつつあります。
(1) 過剰な活性酸素を無毒化にするSODやGPxなどの抗酸化物質を増加させ、抗酸化機能を高める。
その結果、生活習慣病や老化の原因となる過酸化脂質などを生じにくくしたり減少させるなど、健康増進の可能性がある。
(2) 免疫やホルモン分泌の生体調節機能がたかまる可能性がある。
(3) 損傷修復機能の亢進や、細胞自爆機構(アポトーシス)の活性化により、生活習慣病の予防と治療の可能性がある。

(参考:山岡 聖典著 環境と健康を科学する『放射線の不思議な生体作用』健康新聞社、2005)

◎生活習慣病の約9割が活性酸素に由来する活性酸素病といわれています。
 
しかしながら、ホルミシス効果による『過剰な活性酸素の無毒化』作用などにより、生活習慣病(活性酸素病)に対して予防・治療の可能性が高まることが考えられます。
例えば、岡山大学医学部・歯学部附属病院三朝医療センターなどでのラドン療法によって【気管支喘息】【肺気腫】【神経痛】【変形性関節症】【動脈硬化症】【アレルギー性皮膚炎】などにも治療効果がみられています。

低線量放射線の安全性と三朝医療センターについて
三朝温泉には、岡山大学医学部・歯学部付属病院三朝医療センターがあり、温泉適応症(効能)についての研究や診療が行われ、特にラドン療法により数々の成果をあげています。又、御舩政明博・元岡山大学助教授が1952年〜1988年の間、三朝温泉地区(屋外大気中ラドン濃度2.4倍・屋内3.5倍)と生活環境の類似した周辺地区とを比較し、がんによる死亡率の調査を行い、三朝温泉地区の男女ともがんによる死亡率は全国平均の50%以下で、周辺地区と比べても低い傾向にあることを報告しています。
そのなかで、ラドン吸入が影響するともいわれる肺がんによる死亡率も三朝温泉地区では対照地区に比べて低いことも報告しています。
三朝医療センター・ラドン高濃度熱気浴室の大気中ラドンは約2千Bq/m3で日本屋内平均濃度より百倍以上高く、温度は42℃、湿度は90%で高温多湿です。
ちなみに、国連原子放射線影響科学委員会報告1993年版の屋内ラドン換算係数を用い、該当治療(9〜12回分)の全被爆量を算出すると約50〜67マイクロシーベルト(μsv)となります。
(参考:山岡 聖典著 環境と健康を科学する『放射線の不思議な生体作用』健康新聞社、2005)

これは三朝医療センターラドン高濃度熱気浴室での治療(9〜12回分)による全被曝量は、胸部X線撮影の1回の放射線量の約2分の1で多くの治癒効果をあげていることになります。まさに【低線量ホルミシス効果】の典型といえると思います。


■尾図計画によるホルミシス効果誘導設備の開発
株式会社 尾図計画では、世界でもすぐれた『ホルミシス効果』をあげている岡山大学医学部・歯学部付属病院三朝医療センター・オーストリア・バドガスタインのラドン222に着目し、6年の歳月をかけてホルミシス効果研究機関・放射線研究機関等の専門機関に対しラジウムの取り扱いについての質疑応答を重ね、また、同様によるラドン222の分析を行うなどしてきました。さらに、『ホルミシス効果』に詳しい有識者からの助言も踏まえ、安全性の確認やデーター解析結果に基づくホルミシス効果誘導設備の研究を行って参りました。
また、使用するラドン線源は全て専門機関にて検査し、原子炉規則法で定める安全基準値をクリアしております。
そして、我々が開発した『ラドンミスト発生装置』を用いて平成19年9月〜10月に高血糖・疼痛性疾患の被験者20名の方々に協力していただいて行なったの臨床検討検査において遂に
1.抗酸化機能の亢進
2.糖尿病の抑制効果
3.血圧を下げる効果
が血液分析による科学的根拠にて示唆することができました。

これによりラドンミスト発生装置の製品化に向けて大きな進展をすることができました。

バドガスタイン ■バドガスタイン
●次に世界屈指のラドン浴(ハイルシュトレイン・ラドン坑道浴)で有名なオーストリア・バドガスタインに注目してみます。ここにはガスタイン研究所という主としてラドン治療の研究を行う機関があります。ハイルシュトレイン坑道の中は、70〜95%の高い湿度と37〜40℃の温度に世界平均の3000倍ものラドンが存在し、相当の治療効果をあげているようです。適応症は、【関節リウマチなどの疼痛性疾患】・【気管支喘息などの呼吸器疾患】【糖尿病・高血圧などの慢性退行性疾患】などが代表的なものであり、利用する方の75%は症状が改善しているとの報告がされております。近年では、健康と若さを維持することを目的に訪れる人達もいるとの事です。
まさに『ホルミシス効果』の象徴といえるかもしれません。


Bad Gastein 公式パンフレットより
ホルミシス効果の詳細は、こちらをご覧ください。
http://www.ozplan.co.jp/hr/


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