国際「危機下なら核先制使用も」 中国軍が内部文書で明記 日米の警戒必至か+(2/2ページ)(2011.1.5 21:13

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「危機下なら核先制使用も」 中国軍が内部文書で明記 日米の警戒必至か

2011.1.5 21:13 (2/2ページ)

◆核の先制不使用は方便

 平松茂雄・元杏林大教授(中国軍事)の話 中国は米国と旧ソ連が他国の核開発を規制する中、後発で開発したため、「あくまで防御が目的の核開発であり、われわれは先制不使用だ」と外向けに方便で言ってきた。だから内部文書に書いてあることは本音であり、意外ではない。また軍は最悪の事態に備えて準備はしておくものだ。胡錦濤指導部も軍が決めたことには反対しないと思う。中国の核威嚇の対象には日本も含まれている。日本も安全保障政策の再検討が必要だ。(共同)

◆胡主席発言と食い違う

 高原明生東大大学院教授(現代中国政治)の話 文書は(核の先制使用について)いざとなったら本気でやるのだから核威嚇をするときは慎重に始めないといけないと言っている。核威嚇政策の調整が政策変更なのか、前からあったのかは分からないが、「いかなる状況下でも核の先制使用はしない」との胡錦濤国家主席の発言とは食い違う。ただ想定されているのは、米国との戦争など極端な状況で、現在はほとんど考えられない。胡主席も実際には可能性が低いことは分かっていると思う。(共同)

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