暴力団対策法に基づいて事務所使用を制限する仮命令を受けた大村市の暴力団組長の意見聴取が14日、県警であった。聴取は傍聴人に公開された。組長の代理人男性は「意見はない」と述べ、聴取は約15分で終わった。県警は聴取内容を県公安委員会に報告し、公安委は期限の22日までに本命令を出す見通し。
指定暴力団道仁会(本部・福岡県久留米市)と同九州誠道会(本部・同県大牟田市)の抗争とみられる発砲事件などが相次いだことを受け、県警が8日、大村市の道仁会系組事務所に仮命令を出した。住民の安全確保などを目的に警察官が常駐し、組員の集合などを禁じている。本命令は効力3カ月間で、最長6カ月まで延長可能。
〔長崎版〕
毎日新聞 2011年4月15日 地方版