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連絡せず海に放出 首相が陳謝

4月15日 18時42分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

菅総理大臣は15日、総理大臣官邸で、茨城県の橋本知事と会談し、東京電力福島第一原発の事故で、比較的低い濃度の放射性物質に汚染された水を海に放出したことについて、地元の自治体に事前に連絡すべきだったとして陳謝しました。

この中で、茨城県の橋本知事は「緊急の措置であったとしても、低レベルの放射性物質に汚染された水を海に廃棄することについて、地元の自治体に事前に知らせてほしかった」と述べたうえで、「北茨城市で取れたコウナゴから国の暫定基準値を上回る放射性物質が検出された。一部の農作物の出荷制限もあり、大変困っている」などと述べ、農業や漁業に対する補償について政府の責任で行うよう求めました。これに対し、菅総理大臣は「高濃度の放射性物質に汚染された水の貯蔵先を確保するための応急的な対応だったが、しっかりと地元関係者に説明すべきだった。大変申し訳なく思う」と陳謝しました。また、菅総理大臣は「風評被害については万全の対応を取っていきたい。補償についても、きょうから指針作りの検討に入っている」と述べました。