Aurigaサーバー構築

1、ラグナロクオンラインのインストールとパッチ更新

まずは公式サイトからクライアントとなるゲームプログラムをダウンロードします。
ゲームのインストール後、パッチを当ててゲームデータを最新の状態にしましょう。

なお、データの更新には「ガンホーアトラクションセンター」への無料登録が必要です。


ラグナロクオンライン公式サイト
(クリックで拡大)

ラグナロクオンライン公式サイト クライアントダウンロードページ
http://www.ragnarokonline.jp/start/download.html

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インストールフォルダをコピーしておくと便利です

ゲームフォルダを丸ごとコピーしておきましょう。コピーしたデータをAuriga専用とすれば改変や削除が容易になるからです。
また、本サーバーのパッチは定期的に当てて最新の状態を保つようにしましょう。

デフォルトのインストール先:C:\Gravity\RagnarokOnline
コピー先の例:C:\Gravity\auriga

2、Aurigaのダウンロード

次にサーバーとなるAurigaプログラムをダウンロードします。
データが全て詰まった「Full.zipファイル」をダウンロードしましょう。その他のファイルは差分データですので、初めてサーバー構築を行う場合には使用しません。


Auriga公式サイト
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Auriga Project公式サイト
http://auriga.moe.hm/Auriga/index.php

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なお、基本的には最新版の使用をオススメします。
不具合の修正や仕様変更などにより、どんどんリビジョンアップしていくからです。

ダウンロード後は解凍しておきましょう。

公式ページでダウンロードできるファイル
ファイル名 詳細 用途
diffファイル 前リビジョンからの変更点を表示したファイル 。 更新用
zipファイル 該当リビジョンの差分データのみ。 更新用
Full.zipファイル 該当リビジョンの差分ファイルを含むフルパック。 新規用

Aurigaのアップデートは慎重に!

今後リビジョンアップの有無を確認し、差分ファイルを上書きしていくことになります。
オリジナル要素を追加するためにファイルを改変していた場合、公式差分ファイルをそのまま上書きしてしまうと独自追加した部分は消えてしまいます
バックアップは小まめに取っておきましょう。

詳しくは「構築・実装 > 新リビジョンの適用方法」をご覧ください。

解凍したら、アイコンに変なマークが付いてる?!

謎のマークFull.zipファイルを解凍すると、アイコンに右図のような黒い時計が表示される場合があります。

その場合は解凍したフォルダを丸ごとコピーしてください。コピー先は普段通りのアイコンになっているはずです。

これは、ファイルのデータがオフラインの記憶装置へ移動されたことを示す、Windows標準のマークです。
PHP上でZIPファイルを作成するプログラムの一部「Zip.php」のバグだそうなので、ファイルのコピーでしか対処の方法はなさそうですね。

≪参考サイト≫
http://q.hatena.ne.jp/1258098482
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/cc429198.aspx
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3、コンパイルソフト(コンパイラ)の導入

Aurigaはプログラミング言語で作成されています。そのためコンパイル&ビルドを行う必要があります。

コンパイル? ビルド?

コンパイルとは、プログラミング言語を機械語に翻訳する作業です。ビルドとは、コンパイルされたファイルから実行可能ファイル(=.exe)を作成することです。

まずはコンパイルするツール(=コンパイラ)を用意しましょう。
当サイトでは「Microsoft Visual C++」を使用したコンパイル方法をご紹介します。

以下のページにアクセスし、ダウンロード&インストールしてください。


Microsoft Visual Studio Express
(クリックで拡大)

Microsoft Visual Studio Express
http://www.microsoft.com/japan/msdn/vstudio/express/

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  1. ページ下部の「ダウンロード」からVisual C++2010 Expressをダウンロードします。

    Microsoft Visual C++ 2010 Expressのダウンロード

  2. ダウンロード完了後、ファイルを実行してください。セットアップの品質向上プログラムへ参加するかはお好みでどうぞ。

    Microsoft Visual C++ 2010 Expressのインストール

  3. ライセンス条項に同意し、インストールオプションを選択します。特に必要ないので、チェックを付けずに進みます。

    Microsoft Visual C++ 2010 Expressのインストール

  4. インストール先を選択します。インストール先は変えずにデフォルトのままにしてください。

    Microsoft Visual C/span++ 2010 Expressのインストール

  5. プログラムのダウンロードとインストールが開始されます。終わるまで気長にお待ちください。

    Microsoft Visual C/span++ 2010 Expressのインストール

  6. 無事完了しました。アップデートは後でも問題ありません。

    Microsoft Visual C/span++ 2010 Expressのインストール

4、Aurigaのコンパイル&ビルド

まずはコンパイルするための準備として、各種設定を行います。
設定が必要なサーバーファイルは、grf-files.txtvc_make.batの2つです。

grf-files.txtの設定

ファイルパス:解凍したAuriga/conf/grf-files.txt

grf-files.txtにはラグナロクオンラインのデータファイル「data.grf」へのファイルパス(=ファイルの場所)を指定します。

grfファイルとは?

grfファイルとは「Gravity Re-Packed File」の略で、データ圧縮形式の一つです。
クライアントフォルダのdata.grfには4万以上にも及ぶ膨大なゲームデータファイルが圧縮されています。

grf-files.txtの初期設定
(クリックで拡大)

まずはファイルを開いてください。
初期値では、右図のようにgrfファイルへのパスが3行書かれています。

これを、ラグナロクオンラインのフォルダ内にあるdata.grfへのパスに書き換えます。
sdata.grfとadata.grfはありませんので、2行とも削除します。


【変更前】
grf: C:\Program Files\Gravity\RagnarokOnline\data.grf
grf: C:\Program Files\Gravity\RagnarokOnline\sdata.grf
grf: C:\Program Files\Gravity\RagnarokOnline\adata.grf
【変更後】(デフォルト設定の場合)
grf: C:\Gravity\RagnarokOnline\data.grf

data.grf以外を指定する行は必ず消しましょう

存在しないgrfファイルを記述したままだとサーバーが再起動を繰り返す原因となります。
ご注意ください。

インストールフォルダをコピーしておいた場合

コピー先フォルダにあるdata.grfまでのパスを記述しましょう。

grf-files.txtの設定後
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【変更例】
grf: C:\Gravity\auriga\data.grf

vc_make.batの設定

ファイルパス:解凍したAuriga/vc_make.bat

このファイルでプログラムのコンパイル&ビルドを指示します。
使用するコンパイラの種類ビルドオプションを設定しましょう。

まずは使用するコンパイラを設定します

使用するコンパイラ「Visual C++2010 Express」を指定します。
ファイルを開いてVC++ 2010 Express の部分を確認すると、以下の通りに記載されています。

rem ---- VC++ 2010 Express Edition の設定 / 必要ならコメントアウトをはずす
rem set PATH=C:\Program Files\Microsoft Visual Studio 10.0\VC\bin;C:\Program Files\Microsoft Visual Studio 10.0\Common7\IDE;C:\Program Files\Microsoft Platform SDK\Bin;C:\Program Files\Microsoft Platform SDK\Bin\winnt;C:\Program Files\Microsoft Platform SDK\Bin\Win64;%PATH%
rem set INCLUDE=C:\Program Files\Microsoft Visual Studio 10.0\VC\include;C:\Program Files\Microsoft Platform SDK\include;%INCLUDE%
rem set LIB=C:\Program Files\Microsoft Visual Studio 10.0\VC\lib;C:\Program Files\Microsoft Platform SDK\Lib;%LIB%
rem set __VCVER__=10
rem ---- VC++ 2010 Express Edition の設定ここまで

まず、上記の黄色範囲4ヶ所(rem + 半角スペース)を削除します。これでコメントアウトが外れて有効化されます。

コメントアウトとは

指定した行や一定範囲をメモ扱いとし、機能を無効化する設定です。
今回のファイルのように拡張子「bat」を持つ「コマンドプロンプトのバッチファイル」でいうと、
行頭の「rem」(+半角スペース)がコメントアウトの指定文字です。
「rem」(+半角スペース)を削除すれば、その範囲は有効化されて機能するという訳です。
なお、コメントアウトの指示語は開発言語・アプリケーションなどによって異なります。


次に、記述内容を修正します。
「Platform SDK」のインストール先が記述と違うため、適切なパスに書き換えます。

vc_make.batの記述内容:C:/Program Files/Microsoft Platform SDK
実際のインストール先  :C:/Program Files/Microsoft SDKs\Windows\v7.0A

修正箇所は5ヶ所、赤文字で記載された場所です。これを青文字の通りに修正します。

修正前

rem ---- VC++ 2010 Express Edition の設定 / 必要ならコメントアウトをはずす
set PATH=C:\Program Files\Microsoft Visual Studio 10.0\VC\bin;C:\Program Files\Microsoft Visual Studio 10.0\Common7\IDE;C:\Program Files\Microsoft Platform SDK\Bin;C:\Program Files\Microsoft Platform SDK\Bin\winnt;C:\Program Files\Microsoft Platform SDK\Bin\Win64;%PATH%
set INCLUDE=C:\Program Files\Microsoft Visual Studio 10.0\VC\include;C:\Program Files\Microsoft Platform SDK\include;%INCLUDE%
set LIB=C:\Program Files\Microsoft Visual Studio 10.0\VC\lib;C:\Program Files\Microsoft Platform SDK\Lib;%LIB%
set __VCVER__=10
rem ---- VC++ 2010 Express Edition の設定ここまで

修正後

rem ---- VC++ 2010 Express Edition の設定 / 必要ならコメントアウトをはずす
set PATH=C:\Program Files\Microsoft Visual Studio 10.0\VC\bin;C:\Program Files\Microsoft Visual Studio 10.0\Common7\IDE;C:\Program Files\Microsoft SDKs\Windows\v7.0A\Bin;C:\Program Files\Microsoft SDKs\Windows\v7.0A\Bin\winnt;C:\Program Files\Microsoft SDKs\Windows\v7.0A\Bin\Win64;%PATH%
set INCLUDE=C:\Program Files\Microsoft Visual Studio 10.0\VC\include;C:\Program Files\Microsoft SDKs\Windows\v7.0A\include;%INCLUDE%
set LIB=C:\Program Files\Microsoft Visual Studio 10.0\VC\lib;C:\Program Files\Microsoft SDKs\Windows\v7.0A\Lib;%LIB%
set __VCVER__=10
rem ---- VC++ 2010 Express Edition の設定ここまで

※ 修正後の文章をコピーして上書きするだけでもOKです。


vc_make.batの設定(コンパイラの種類)
(クリックで拡大)

修正(上書き)すると左図の通りになります。
コメントアウトされた部分が緑色の文字、機能している部分が黒い文字です。


次にビルドオプションを設定します

コンパイラの設定が終わったら、同じくvc_make.batの132行目付近、
zlib.dllをコンパイルするならコメントアウトをはずす」を見てください。

Zlib.dllをコンパイルするため、文章の通りコメントアウトを外します。
行頭にある「rem」+「半角スペース」を削除すればOKです。
以下の画像にマウスを乗せると、削除後の状態になりますので比較してみてください。
(javascript がオフだと表示されません)

vc_make.batの設定(ビルドオプション)

ビルド開始

コンパイル&ビルドの成功
(クリックで拡大)

これで準備は完了です。
先ほど編集した「vc_make.bat」をダブルクリックして、コンパイル&ビルドを実行してください。
右のような画面になれば完了です。何かクリックして画面を閉じましょう。


5、サーバーの起動と停止

あとはサーバーを起動させるだけです。「win32_start.bat」を実行しましょう。
以下のようにコマンドライン画面が6つ立ち上がると思います。
この状態が「サーバー起動状態」です。

6つのコンソールは「ログインサーバー」「キャラクターサーバー」「マップ(ゲーム)サーバー」の3つと、それを自動で再起動させる監視スクリプト3つです。

Aurigaの動作画面
(クリックで拡大)

「ctrl + C」でサーバーが停止します。自動再起動用のコンソールは右上の×印で停止させてください。先に自動再起動用コンソールを停止させておかないと、各サーバーが再起動し続けますのでご注意ください。

なお、「Windowsファイヤーウォール」が接続許可を求めてくる場合がありますので許可しておきましょう。

これでAurigaサーバーの構築が完了です。

6、よくある質問と答え

Q

「vc_make.bat」をダブルクリックしたら変な画面になった。
なんじゃこりゃ?! コンパイルなんてクソくらえ!


コンパイル&ビルドでのエラー画面
(クリックで拡大)

A

右図のようにエラー連発の状態は、正常にコンパイルされていません。

これはいくつかの原因が考えられます。
修正したファイルは少ないので、順番に見ていけば問題ありません。
…問題ないはずです。


可能性その1 vc_make.batの改行コードがおかしい

vc_make.batとwin32_start.batは、文字コード「SHIFT-JIS」、改行コード「CR+LF」で構成されています。
この改行コードが変わってしまうと正常にコンパイル&実行できません。

改行コードが違う
(クリックで拡大)

Windows付属のメモ帳で開いた際、もし右図のように上向き矢印「↑」が大量に記載されていたら、改行コードを変更する必要があります。
(メモ帳以外のテキストエディタを既に使用している場合、改行コードの違いに気づかない事があります)

そのため、文字・改行コードの変更ができるテキストエディタを用意します。いくつかありますが、ここでは高機能で知られるフリーソフト「TeraPad」をオススメします。


TeraPad作者公式ページ
(クリックで拡大)

TeraPad作者公式サイトダウンロードページ
http://www5f.biglobe.ne.jp/~t-susumu/library/tpad.html

(別タブ or 別ウインドウで開きます)



特に差し支えがなければ「インストーラ付き」をダウンロードしましょう。
インストール後に適当なテキストファイルをTeraPadで開き、その上に「vc_make.bat」をドラッグ&ドロップしてみましょう。中身が表示されるはずです。

画面右下に改行コードが表示されています。もし「CR+LF」ではない場合、ファイル(F)→文字/改行コード指定保存(K)を選びます。

TeraPadによる改行コード変更

改行コード変更完了改行コードのプルダウンメニューから「CR+LF」を選び、OKを押したら完了です。
同様に、「win32_start.bat」もチェックしておきましょう。

「vc_clean.bat」でコンパイル情報をクリーンした後、再度「vc_make.bat」でコンパイルしてみましょう。

可能性その2 Visual C++2010 Expressをインストールした先までパスが通ってない

Visual C++2010 Expressを初期設定のままインストールした場合、以下のフォルダが存在するかCドライブをチェックしてください。

set PATH=
  • C:\Program Files\Microsoft Visual Studio 10.0\VC\bin
  • C:\Program Files\Microsoft Visual Studio 10.0\Common7\IDE
  • C:\Program Files\Microsoft SDKs/Windows/v7.0A\Bin
  • C:\Program Files\Microsoft SDKs/Windows/v7.0A\Bin\winnt
  • (64bit版のみ)C:\Program Files\Microsoft SDKs/Windows/v7.0A\Bin\Win64
set INCLUDE=
  • C:\Program Files\Microsoft Visual Studio 10.0\VC\include
  • C:\Program Files\Microsoft SDKs/Windows/v7.0A\include
set LIB=
  • C:\Program Files\Microsoft Visual Studio 10.0\VC\lib
  • C:\Program Files\Microsoft SDKs/Windows/v7.0A\Lib

インストール先を変更している場合は自分の環境に合ったパスへとvc_make.batの記述内容を修正してください。。
もしくは、アンインストール→再インストールを行えば初期状態のインストール先になるはずなので、後は「4、Aurigaのコンパイル&ビルド 」の流れに沿って設定してみてください。


Q

さ、サーバーを起動したら高速で再起動し続けるんですが


A

ログイン・キャラ・マップの各サーバーは、それぞれ接続パスワードが設定されています。そのパスワードが一致していない場合、自動再起動コンソールによって何度も接続しようとします。

……とはいえ今回はパスワードを変更していないので、残る可能性は「grf-files.txt」の設定ミスが挙げられます。存在しないgrfファイルを参照しようとしたとき、マップサーバーが永久ループに陥る可能性があります。
4、Aurigaのコンパイル&ビルド 」にある「grf-files.txt」の設定方法をもう一度ご覧ください。


Q

実はわたし、64bit版のWindowsを使用しているんです……


A

大変申し訳ありません。
64bit環境を所有していないので、32bit版との詳しい違いは分かりかねます。

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