福島原発の津波は高さ14mか 大幅に想定超、東電調査東京電力は21日、東日本大震災で福島第1原発と福島第2原発を襲った津波の高さは事前の想定を大きく上回り、少なくとも14メートルだったとみられることを明らかにした。 福島第1原発では、地震の揺れはほぼ想定内に収まっていたとみられるが、津波被害の想定は甘かったといえそうだ。 東電は当初、津波の高さは第1原発では10メートル、第2原発では12メートルだったとしていたが、その後、両方とも高さ14メートル程度まで津波の痕跡があるのを確認したという。 東電は2002年ごろ、土木学会の指針に基づいて、最大規模の津波の高さを第1原発は5・4~5・7メートル、第2原発は5・1~5・2メートルと想定。原子炉の冷却や非常用発電機に用いる取水ポンプなどの機能は損なわれず、原発の安全性に問題はないと評価していた。内容は国にも説明していたという。 一方、地震の揺れを示す加速度は、一部の暫定値が耐震設計の基準値を上回ったが、おおむね基準を下回っており「想定の範囲内」(東電)としている。 【共同通信】
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