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柏崎刈羽原発 津波想定の訓練

4月11日 21時41分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

東京電力の福島第一原子力発電所の事故から1か月たった11日、新潟県にある柏崎刈羽原発では、津波ですべての電源が失われたという想定で訓練を行いました。東京電力によりますと、津波を想定した訓練を実施するのは今回が初めてです。

訓練は、大地震による津波の直撃を受け、原発への送電が止まったうえ、非常用の発電機も使えなくなったという、福島第一原発の事故と同じような想定で行われました。作業員は、津波対策として新たに配備した非常用の電源車が正常に作動するかを確認していました。また、消防車で原子炉を冷やすための水を送る作業を確認したほか、海水を循環させるポンプが壊れたという想定で、予備のポンプと発電機をクレーンで設置する訓練も行いました。東京電力によりますと、津波を想定した訓練を実施するのは今回が初めてです。東京電力の柏崎刈羽原発では、福島第一原発での事故のあと、▽施設の扉の隙間を埋めるなど浸水を防ぐ対策をとったほか、今後、原子炉建屋の周りに「防潮壁」と呼ばれる壁を設置するなど津波対策の強化を進めています。柏崎刈羽原発の新井史朗副所長は「福島第一原発の事故を受けて実施した緊急対策が、しっかりと機能することが確認できた。反省点があれば改善して、今後も対策を考えていきたい」と話していました。