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2011-02-28

学会員の思考回路


 矢島周平氏に関する以下のコメントに応答しておく。


「矢島氏非退転」について、実は、私も「創価学会の歴史と確信」を根拠に、最近までそのような認識を持っておりましたが、その記述内容も、よくよく注意して読むならば、戸田会長は「矢島氏退転」の有り様を「病めるウサギのごとく穴居」と表現しておりました。


 また、戸田会長は、別の会合において「幹部十九名ことごとく退転して退転しなかったのは私一人」を明言しております。こちらの発言は、お暇な時に『戸田城聖全集 第4巻』(聖教新聞社版)から探して見てください。


御意見番


早くも歴史修正主義か?」の記事に寄せられた声である。矢島氏が昭和18年の弾圧に屈しなかった事実は「戦時中の逮捕者について」で紹介済み。


 せっかく貴重な情報を寄せていただきながら、ケチをつけるのは片腹痛いが、ここは対告衆(たいごうしゅ)になっていただこう。


 私が問題視しているのは、なぜ事実を枉(ま)げてまで歴史を改竄(かいざん)するのか? という素朴な疑問に他ならない。


 戸田会長は矢島氏が後に出家したことを戦線離脱と考えたのかもしれない。とすると、矢島氏が学会組織の主要ポストから外れた途端、「退転しなかったのは私一人」という論法になったとしても、これは別におかしくはないだろう。あるいは、戸田会長による後継の覚悟を述べたものと考えることも可能だ。


 私が事実を示しているにもかかわらず、御意見番氏は「後から出したジャンケン」を信じ込んで、問題から目を背けている。彼(あるいは彼女)が行っているのは情報の取捨選択のみであって、弾圧に対する想像力が完全に欠如している。


 池田先生もよく「戸田先生の弟子は私一人だ」という。幹部はさもわかったフリをしながら、「先生がたったお一人で──」なあんて話しているわな。だったら、あんたや俺は必要ないよな? ってな論理になる。


 学会員の思考回路って、こんなもんだよ。都合の悪いことには全部目をつぶってみせる。じゃあ、どうしてそんな人物を戸田先生は理事長に任命したのだろう? 「病めるウサギ」のような者を理事長に据えたのは戸田先生本人なのだ。


 結局、大乗仏教特有の「勝てば正義」的発想が、組織の無謬生(むびゅうせい)をでっち上げようとする。


 矛盾や嘘を飲み込むことができる人は、虚偽と真実を曖昧な人生とならざるを得ない。説得力を欠いて、「と、先生が言っていた」「と、出版物に書いてあった」と平然と言ってのけるのだろう。


 宗教は「普通に考える力」さえ奪うことがよくわかる。

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