「ロッテ5-2楽天」(14日、QVC)
楽天が3試合目で今季初黒星を喫した。星野仙一監督(64)は好機に追加点を奪えなかった打線、ミスの出た守備に苦言を呈した一方で、気持ちの切り替えを強調。主催試合の初戦となる15日・オリックス戦は、阪神監督時代に本拠地とした甲子園での戦い。先発する田中将大投手(22)に連敗阻止と、ホーム初勝利を託した。
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唇をかむ闘将の姿があった。「敵陣で2つ、みんなで勝ったことは褒めてやる。でもあまりにもったいない。まぁ出直しますわ。切り替えて」。周囲を震え上がらせるような怒りはない代わりに、あきれるようなため息をついた。
投打に課題が残った。まず打線。三回、相手のミスから2点目を奪い、なおも無死二、三塁。塁上は聖沢、鉄平と俊足選手だっただけに、浅い犠飛でも得点できた場面だが、4番からの山崎、高須、岩村がいずれも内野ゴロで凡退。「向こうのミスで点が入って、あそこで殺しておかないといかん」と追加点の奪えなかったシーンを悔やんだ。
守備にもミスが出た。「あれは、自分が処理するんだ!という気持ちでやっていない」。同点の七回無死一塁で、岡田のバントを、投手片山と三塁岩村がお見合い。アウトを確実に取れず、結局この回の3失点につながった。指揮官が最も嫌うプレーだった。
負けはどんな負けでも、眠れぬ夜が待つと、日ごろから口にする。「ムシャクシャする。デーゲームだと余計ね。時間があるからな」。初日の嶋、2日目の山崎と、ともに劇的3ランで快勝した2試合から、トーンダウンの結果。「中盤から、弱いチームが見えた気がする」。静かな口調だったが、心中は穏やかではない。
だが開幕3連戦を勝ち越したのも事実。そして連敗阻止に、今チームで最も頼れる男が立ち上がる。主催試合の初戦、甲子園でのオリックス戦先発は新エースの田中だ。東日本大震災の影響で、期せずして決まった虎の聖地でのホーム開幕。「何かあるんやろうな」と縁を感じずにはいられない場所を、マー君に任せた。
「あしたは田中がビシっと勝ってもらうのを期待するしかない」。公式戦では阪神指揮官だった03年以来の甲子園。絶大な信頼を寄せる若きエースの勝利を、闘将は思い描いた。
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