「阪神1-3広島」(14日、甲子園)
カープが快幕じゃ〜。広島の2011年初勝利は、新助っ投のブライアン・バリントン投手(30)が、もたらした。リズムのいい投球でバックの好守も引き出し、8回無失点。来日初登板初勝利で、チームは開幕3連敗を阻止。弾みをつけて15日にマツダスタジアムで巨人との本拠地開幕戦に臨む。
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強打の阪神を8回無失点に封じ切った。全米ドラフト全体1位の輝かしい過去を持つバリントンは、やはり超本物だった。勝負どころとなった終盤、走者を背負ったが、ものともしなかった。
3‐0の七回2死から四球と二塁打で二、三塁。しかしマートンを132キロスライダーで遊ゴロに仕留め、闘志のガッツポーズ。八回2死では新井に二塁打を浴びたが、続くブラゼルを三振で斬った。
最速147キロに多彩な変化球を交え7奪三振。圧巻の104球で、デビュー戦初勝利を飾った。初登板初勝利した広島の外国人は05年のロマノ以来だが、初登板初先発初勝利となると、95年のチェコ以来の快挙だ。
「3連敗はできない。チームにも僕にもいい勝ちになった。低めの制球でゴロを打たせることができた。(終盤は)あそこを切り抜けるのが投手の仕事」と、満足げに振り返った。7安打は浴びたが、うるさい1、2番を無安打に抑え、長打力のある5、6、7番も封じて虎打線を寸断した。
テンポのいい投球が味方の好守も呼び込んだ。2‐0の三回2死二塁では新井の左前打を岩本が好返球。本塁で鳥谷を刺した。五回には梵が遊撃右の打球を好捕。六回には東出が一、二塁間を破ろうかという打球を鮮やかにさばいた。
「守ってる方が乗せられた」と梵。バリントンは「素晴らしい守備で助けてくれた」と感謝。チーム一丸での連敗脱出。全員でつかんだ今季1勝だった。
満員の敵地・甲子園だったが数々の修羅場をくぐった“全米1位右腕”には関係ない。「観客の数で言ったら、これ以上の数もある。1球1球に声援が飛んで、楽しめたよ」と楽しむ余裕があった。
野村監督は「何といってもきょうはバリントン。勝てて帰れるし、地元ファンにいいところを見せたい」と最敬礼だ。15日からは本拠地で巨人3連戦。助っ投が最高の形で弾みをつけた。
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