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福島から避難の子どもに「放射線うつる」…千葉・船橋市でいじめ

 東京電力福島第1原発事故のあった福島県から千葉県船橋市に避難した子供が「放射線がうつる」などと言われ、いじめられたとする電話が同市教育委員会にあったことが14日、市教委への取材で分かった。市教委は、避難者の気持ちを考えて言動に注意するよう児童、生徒への適切な指導を求める通達を、市内の小中学校など計83校に出した。市教委は通達で、大人の不安が子供に影響しているとし、同様のいじめを防止するためには、保護者に対する“指導”も必要と指摘している。

 船橋市教育委員会によると3月中旬、福島県から避難してきた小学生のきょうだいが市内の公園で遊んでいたところ、その話し言葉を耳にしてアクセントの違いに興味を持った船橋市在住の子供が「どこから来たの?」と質問。きょうだいが福島と答えたところ「放射線がうつるぞ」などと言い、質問した子供を含め、数人の子供が一斉に逃げ出したという。きょうだいは泣きながら帰宅。この様子を見ていた住民が市議会議員を介し、市教委に連絡した。

 現在、福島県内から船橋市内に避難している児童、生徒は計36人。市教委が出した通達は指導に当たっては「思いやりを持って接し、温かく迎える」「避難している人の気持ちを考えて言動に注意する」など避難している子供たちへの配慮を要請。

 市教委は「大人の不安が子供たちに影響を与え、冷静な対応が取れなくなる恐れがある」と、原発事故に関する日頃の保護者の言動などが子供に影響を与えている可能性を指摘。保護者と連携した対応の重要性も強調した。

 また、市教委はいまのところ、新学期を迎えた小中学校から、福島県から編入してきた児童、生徒に対するいじめの報告はないとしている。

 一方、“大人社会”でも福島県民が不当な扱いを受けるケースは続いている。厚労省によると「福島から来たと話したらホテルや旅館での宿泊を拒否された。どうすればいいのか」「旅館を経営している者だが、福島から来た客を宿泊させて大丈夫か」などの問い合わせがあった。

 福島県は3月17日から24時間対応の「放射線に関する問い合わせ窓口」を開設。これまで風評被害に関する相談は数百件に上っており、県は国に対し、正確な情報発信を要請している。だが、現状は続々と寄せられる相談の対応に追われる日々が続いているという。

(2011年4月15日06時01分  スポーツ報知)

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