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ユーミン、被災者へ「春よ、来い」…名曲17年ぶり再録音で収益寄付

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 歌手の松任谷由実(57)が1994年の大ヒット曲「春よ、来い」を17年ぶりに再録音して5月18日に有料配信し、収益を東日本大震災の被災者に寄付することを14日、発表した。コーラスにサンドウィッチマン、安田成美(44)ら芸能人が参加するほか、インターネットでもコーラスを一般募集する。ユーミンが公にチャリティーを企画するのは初めてだ。

 国民的ヒット曲とともに、ユーミンが復興のために立ち上がった。

 震災直後から夫でプロデューサーの松任谷正隆氏(59)らスタッフと検討を続け、3月末に「春よ、来い」の新バージョン制作を決断。5月18日から配信し(価格は未定)、収益金を中央共同募金会を通じ被災地に寄付することを決めた。

 同曲は間奏中に、童謡「春よ来い」の「♪春よ来い、はやく来い」の部分がコーラスで入っている。今回、“声の寄せ書き”を集める意図で、新たにコーラスを一般募集することになった。

 インターネット経由や、携帯電話に吹き込むといった方法で歌声を集め、数百人規模の歌声を組み合わせながら、随時、新バージョンを制作。約1年間募集し、来春には参加した全ての歌声をのせた「完全版」にする。応募は15日からで、詳細はNHK「SONGS」特設ホームページで発表される。

 芸能人も企画に賛同。宮城で被災したサンドウィッチマン、94年に同名のNHK連続テレビ小説に主演した安田成美、親交のある木村佳乃、ミッツ・マングローブら、第1弾として10人が参加する。

 94年発売の「春よ、来い」は100万枚を超えるヒットを記録し、小学校の教科書にも掲載。神戸新聞社が今年行った「95年の阪神大震災時に励まされた歌や曲」のアンケートでは最も多くの支持があった。

 ユーミンは「祈ることしかできなくても、それは見えなくても、必ず力を持ちます。それを千羽鶴のように歌で形にしたい」と説明。「この先、予期せぬ出来事がどんなに待ち受けていたとしても、走り続けようと思いました」と決意表明した。被災者に明るい春が来る日を心から願っている。

 ◆今日から全国ツアー ユーミンは15日に全国ツアー(38都市70公演)をスタートさせる。この日、初日の会場となる神奈川・横須賀芸術劇場で公開リハーサルを行った。ツアーでは新アルバム「RoadShow」収録曲ほか、「春よ、来い」も披露予定。10月まで続くが、今後計画停電があった場合は、電源車を出動させる準備もしている。延期した宮城・仙台と福島・郡山の公演については振り替えを調整中だ。

[2011/4/15-06:00 スポーツ報知]

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