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枝野長官会見「菅首相のブログは読んだ…」(14日午後4時40分)

産経新聞 4月14日(木)19時34分配信

 枝野幸男官房長官が14日午後4時40分から首相官邸で行った記者会見の詳報は以下の通り。

 【復興構想会議】

 「本日、第1回東日本大震災復興構想会議が開催され、菅直人首相から五百旗頭真議長に諮問を行ったところだ。この会議の模様については、まさに政府は諮問した側なので、それを運営していただいている議長からブリーフして頂くいうことで、この後予定されている。政府としては、6月末ごろまでを目途に提言をとりまとめたいということで鋭意、検討を進めて頂くことを期待している。政府としては、彼らから頂く提言を受けて、速やかに復興の基本方針に反映させ、一丸となって復興に取り組んでまいりたい」

 −−復興会議の中身と権限について。首相は「復興会議で財源についても話してほしい」という趣旨のことを言ったが、財源を国債にするのかといったことも議論するのか

 「諮問したので、その諮問部分はこの後、公表されるはずだ。その諮問文に基づいて、後はその中で含まれていると判断されるかどうかは、まさに会議の皆さんにご判断いただくことだと思っている」

 −−法律に位置づけるのだろうが、経済財政諮問会議のように意見を述べるのか。審議会のように勧告するのか。どういう効力を考えているか

 「法的にどういう書き方をするかは、これからの詰めだが、これだけの顔ぶれの皆さんにこうした形で集まりいただき、地元の3知事にも参加をいただくという構造だ。法的な書き方は別として、そこでまとめていただく提言は大変重いものだと思っている」

 −−復興の大枠、方向性は復興構想会議がまとめたものに政府が沿って復興計画を進めるということか

 「そうだ」

 【谷垣氏の退陣要求】

 −−自民党の谷垣禎一総裁が記者会見で、菅首相について「自ら出処進退を判断する時期に来ている。これ以上、この体制で行くことは国民にとって不幸だ」と述べたが、受け止めを。また、退陣要求が野党から出ることで、震災復興の与野党協力がうまくいかなくなる懸念もあるが、どうか

 「各党各会派の中には、さまざまなご意見があるのはある意味、当然だろうと思う。そうしたご意見も、真摯(しんし)に受け止めながら、しっかりと責任を果たしていきたいと思っている。また、そうした政治的なご発言とは別に、この震災にあたっては党派を超えてご協力を頂いてきているところだ。これについては、国民的視点からご協力を今後も頂けるものと思っている」

 【東電の補償財源】

 −−東京電力の補償の財源だが、電力各社が公益法人に使用済み核燃料の再処理に使うために積み立てている資金がある。このうちの、東電分の1兆円を補償財源に充てるということで、政府が調整に入ったとの報道があるが、どうか

 「まず、政府が調整に入ったという事実は、少なくとも私のところに報告はないので、ない。それから、再処理等積立金は、既に使用している燃料の再処理などのために積まれている、いわば引き当てられているものだ。いったん、それを使うと、逆に既に再処理が必要とされている燃料があるわけなので、結局、一義的なつなぎにしかならない性格だろう。根本的な財源にはならないという性格のものだと認識している」

 【官房機密費】

 −−機密費の使途について参院内閣委員会で「震災支援の観点で効率的に使っている」と述べたが、どういうことか。機密費の一部を震災復興で支出しているのか

 「そのときも申し上げたが、官房機密費はまさに機密費だから、直ちに公表することが性格上、困難な種類のところの使途に充てさせていただいている。これについて、どうやって透明性を高めるかについては、しっかりと使用の実態を把握した上で、できるだけ透明性を高める方策を決めていきたいと私自身思っている。ただ、そうしたことのプロセスの中にあって、具体的な使途についてはお話できないが、しかし、こういった震災が生じて以降については、そうした震災にしっかり対応していくという大きな要請、全体としての役割の中で効果的に使わせていただいている、ということまでは申し上げられるということだ」

 【カキナの出荷規制解除】

 「それから、ごめんなさい。もう1点私から発表すべきことがある。野菜の出荷制限についてだが、栃木県において産出されたカキナについての出荷制限の解除を本日、栃木県知事に対して指示をした。詳細については厚生労働省および農林水産省にお尋ねいただきたいと思っている」

 【官房機密費】

 −−機密費の支出額はどうか

 「これについては、毎月のものについては、従来通り、その都度ご報告する。あるいは、致している」

 【ガレキの扱い】

 −−東京電力福島第1原子力発電所周辺では大量放置されたガレキからの放射性物質による汚染が懸念されている。法律上、原発の外の物が汚染されるのは想定されていないようだが、関係省庁でも取り扱いの対応が決まっていないようだが

 「まず、今、避難地域になっている20キロ圏内については、まだ残っている方に対する対応とか、いわゆる警備のためのパトロール、それからご遺体の捜索などについて、警察および自衛隊が、防護服などの安全策をしっかりとった上で、できる範囲で対応していただいているところだ。当然のことながら、ご遺体やアルバムに代表されるようなものについては、本当にできるだけ早く対応することで全力を挙げているところだ」

 「それ以外のいわゆるガレキについては、そこから放射性物質が出るわけではない。原発に由来する放射性物質が付着している可能性があるということだが、いずれにしろ、そうしたものを抜本的に処理するためには、20キロ圏内の立ち入りが、安全の観点から十分にできる状況を早く作るということだ。それまでの間に、十分に中に入れる状況になったときに、そういったものの処理をどうするかを、それまでの間にしっかりと詰めておきたいと思っている」

 【首相ブログ】

 −−首相のブログについて読んだり、真意を尋ねたりしたか

 「ブログは読んだ。まさに、特に地震発生直後、原発事故発生直後から、さまざまな情報が、しかも日にち単位どころか時間単位ですらない。分単位で大きく変化している状況の中では、首相がブログなどで発信するためには当然、色んな準備などがある。発信をしようと思っても、実際に発信をして受け止めるまでの間に状況の変化することがある。あるいは、発信の直後に大きく状況が変化することも想定される。という中では、なかなか、そうした状況の変化とのズレが生じる可能性が高いということを踏まえると、それによって、さまざまな混乱を生じかねないということだと私は理解する。それは当然だと思う」

 【支援金の支給時期】

 −−被災者への支援金をできればゴールデンウイーク(GW)前にしたいということだが、対象は原発も含まれるのか

 「まずは、政府として直接、対応する。もちろん、配っていただく作業は自治体の皆さんにご協力をいただくわけだ。というか、形式的にも、主体は自治体だが、政府として、しっかりとそれに対応していくという意味での部分については、何とかできるところは、GW前にも実際に、被災者の皆さんに現金が渡ったというようなことにしたいということで、強く指示をして、何とか実現したいと思っている」

 「原発の避難指示をしている皆さんについては、形式的には主体は東電だが、これについても、強く指示をして東電にも努力させ、政府としてやれる部分は最善を尽くす。何とかもちろん、すべての方にGWまでにということはなかなか難しいが、できる部分については、早い方については、GW前に行き渡るように、届くように、努力をさせたいと思っている」

 −−関連だが、災害弔慰金と災害傷害見舞金が支給される。阪神淡路大震災の後には補正予算に計上されているが、今回はどうか

 「補正予算の詳細については、財務省と関係当局で詰めている。少なくとも、私のレベルでの省庁間調整が必要なテーマとしては上がってきていない」

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最終更新:4月14日(木)19時34分

産経新聞

 

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