将護の舞台。三億円仲間。  2011/04/14(THU)
花は咲く。傘は差す。野菜は食う。  2011/04/13(WED)
耽溺デイズ 2  2011/04/12(TUE)
耽溺デイズ  2011/04/11(MON)
光のきれいな日曜日  2011/04/10(SUN)
曇り空の土曜日  2011/04/09(SAT)
池田 圭子さんと 辻 久三くんの舞台。  2011/04/07(THU)
1974 延期予告編的ご紹介日記 いったん最終回  2011/04/06(WED)
川を超える後ろすがた 工藤 遥さん  2011/04/05(TUE)
剥き出しの きよらかな魂。オトムギ三銃士 並木 秀介  2011/04/04(MON)


将護の舞台。三億円仲間。

一ヶ月前、搬入してそのまますぐ搬出した劇場で今日、
ショーゴが本番を迎えていることがとても嬉しかった

『俺は君のためにこそ死ににいく』紀伊國屋ホール

ショーゴ(宮原 将護さん)のまっすぐな目、家族愛に
泣かされちゃいました

終演後、楽屋の近くにて『三億円少女』でご一緒した
清水 佐紀さん、田辺 奈菜美ちゃん、宮本 佳林ちゃん
と、久しぶりに再会できたのもうれしかった

けど、ショーゴが楽屋から出てくるまでの二分くらい、
にこにこおじぎしたあとは、ただもうにこにこ沈黙で、
自分の緊張しぃっぷりにわれながらあきれはてたころ、
奈菜美ちゃんが、ほがらかな笑顔で「覚えてますよー」
と言ってくれたのが なごんだ

半年も前の座組仲間の芝居(将護の人徳だと思うけど)
しっかり観に来て、涙したり、学んだりしていること、
「ぶちすてきじゃー」とギター弾きのヨージ兄さんと
「お多幸」でおでんをつつきつつ、多幸感にひたった

写真は(右から)
清水 佐紀さん
坂東勝次(かつじ)役 宮原 将護さん
田辺 奈菜美さん
宮本 佳林さん
(泣き過ぎで目が腫れ過ぎとのことで隠しております)
Date: 2011/04/14(THU)


花は咲く。傘は差す。野菜は食う。

「春雨じゃ。濡れていこう」
と言ったのは、月形(武市)半平太でしたっけ

口に出して発声したことはないけど、春の今時分には
毎年、頭の中でなんとなくつぶやいちゃうセリフです。
が、先日打合せ終わりの帰りしな、地下から上がると
町を覆うように春の雨が降りしきっていて、そのまま
歩き出した塩田はプロデューサーの佐々木淳子さんに
「もしも傘を持っていて、差すのが面倒なだけならば、
めんどくさがらないで、差すことをおすすめしますよ」
と感じ良く提案され、全くそうだなーとおもったので
今年の春は折りたたみ傘を持ち歩くことにしています

花時雨(はなしぐれ)。花時に降る音の無い冷たい雨、
大好きです

見上げれば染井吉野が豪華に散りながらもなお満開で、
道ばたにはラッパ水仙がけなげに可愛く咲いています。
この花を「ラッパ」と名づけたヒトは詩人ですよねー。
だって思わず耳を澄ましてみたくなりますもん

戴きものの群馬のほうれんそう。栃木のブロッコリー。
みずみずしく濃厚な太陽の匂い。めちゃ美味しいです

全く関係ないけど携帯電話にめちゃ詳しい中神さんに
教わった情報。今、iPhoneに替えると◯万円の金券が
もらえるらしい。ソフトバンクの経済支援なのかなぁ。
う。iPhoneに替えて半年近く。いまだに超高性能機能
使いこなせてない塩。替え時は今だったのかもしれん
Date: 2011/04/13(WED)


耽溺デイズ 2

井上ひさし 原作・黒木和雄 監督『父と暮せば』
クエンティン・タランティーノ監督『イングロリアス バスターズ』

極上の、会話劇

「言葉の精度」がいかに人を鷲掴みにする大事な要素かということ、
この趣向がほぼ真逆の二つの物語に改めて教えてもらった

もれたのは ためいき。もらったのは 作家の品格への矜持と 勇猛心。

あー芝居やりたい!
Date: 2011/04/12(TUE)


耽溺デイズ


シナリオライターの林誠人先生に教えていただいて古書で購入した小説、
アーウィン・ショー著『夏服を着た女たち』・・甘ったるくて冷んやり。
特に先生おすすめの短編『愁いを含んで、ほのかに甘く』が素敵すぎて、
頁をめくるたびにどきどき。まいった


都内某所で『VOGUE』のスクラップを見つけて格好いいナと思ったので
なにげに電車内で思い出しつつ描いてみてたら隣りの女性からドンビキ
の目線を感じた。ま、そりゃそーなー


韓国映画にはアングルとカットのつなぎが異常に格好いい。ものがある。
せっせと描き写してると監督の脳に溢れた興奮を疑似体験しているよう。
いつのまにか手に汗がびっしょり


大河元気出演『コントンクラブ』観劇。やっぱ元気は特別な俳優だって
(もう何度めかわかんないけど)今日も強く思った。目が離せないのだ。
やっと借りられた『実写版 喧嘩番長 全国制覇』も きらきらに光ってた
Date: 2011/04/11(MON)


光のきれいな日曜日

都知事選挙に行きました
老若男女、人がいっぱいでした
小学校のプールが桜の花びらで
真っ白でした
Date: 2011/04/10(SUN)


曇り空の土曜日

みんないい日になりますように
花見してーなー
Date: 2011/04/09(SAT)


池田 圭子さんと 辻 久三くんの舞台。

劇団 大人の麦茶 旗揚げからの仲間、辻 久三くんが
今週の土日、舞台に出演することが決定したとのこと。
さしせまったご案内で恐縮ですが告知させてください

Side[Dish]プロデュース 『アラカルト』
4月9日(土)10日(日)
@シアターグリーン BASE THEATER
http://www.40brand.com/dish/

この舞台の構成・演出の池田圭子(宮元多聞)さんは
塩田が演劇をはじめたころに、照明プランナーとして
「演劇というもの」を一つ一つ教えてくださった恩人

ぼくは社会人になってから芝居をはじめたんですけど
あまりにも常識知らずで、はじめて作・演した舞台は
桟敷なのに上演時間が三時間以上。客入れを担当した
塩田は遅刻してご来場のお客さまを、もっぱら暗転の
時にドアを開けて(光を入れちゃって)誘導していた。
・・舞台上で起きていることを見せたくないからこそ
暗転なのに!その間はストーリーが進まないから今だ、
とか思ったんですかねー・・ありえなさすぎる・・!
もしオレが照明だったら、そんな演出、ぶん殴るかも

だけど圭子さんはそんな自分に辛抱強く親身に芝居の
なんたるかを手解きしてくれました。照明家としての
圭子さんしか存じ上げないのですが、公演の大成功と
無事と、辻くんの充実した大活躍を祈願しております

稽古場ブログを覗くと活き活きした様子の辻がいます

http://app.f.m-cocolog.jp/t/typecast/1458043/1471508

写真1。
大人の麦茶結成前の舞台。照明ブースの池田圭子さん

写真2。
その当時の打上げスナップ。辻が坊主頭なので初演の
『ネムレナイト』ですね。若いなー。細いなー(恥)
Date: 2011/04/07(THU)


1974 延期予告編的ご紹介日記 いったん最終回

十二月に延期となった大人の麦茶 本公演『1974』
座組の14人の俳優さんを14回にわたり、塩田がそれぞれに感じている魅力を
あんましネタバレしないように、ご紹介させていただきました
「一人一人」のこと書かせてもらったので、最後に「一人一人」ではないこと
についてすこしだけ

『1974』のフライヤー完成時にこのムギムギデイズに

『中島早貴さんの額を抱いているのは ご自身の手ではありません
 岡井千聖さんの頬を撫でているのは ご自身の手ではありません

 だから?。。だからなんなのでしょう。。』

という、ちょっとなぞかけっぽい文章を書いてそのままにしちゃってたこと、
当初の予定通りの日程で公演を行えたら初日に書こうと思っていたご挨拶は、

『中島早貴さんの額を抱いているのは 岡井千聖さんの手です。
 岡井千聖さんの頬を撫でているのは 中島早貴さんの手です。

 まだ物語が決まってなかった頃、「一人一人」ではできないようなことを
 「一人」が「一人」に手を寄せて可能にして成し遂げていく芝居にしたい。
 そんな願望をこめて、デザイナーの古田亘さんに仕上げていただきました』

という内容でした。その願望は今、長いスパンの とば口 に立っております。
ほぼ本番と同じ「通し稽古」を終えた状態で解散した『1974』。それならば
ほぼ願望は叶ったかといえば、当然全く違って、まだ はじまってもいません。
お客さまにご覧いただくことで、手を寄せてもらうことで はじめてはじまる
『1974』

前売チケットをとってくださった方、払い戻しの手続き、申し訳ありません。
なにとぞ、十二月公演に、もう一度、チケットをとって頂けますように。
四月ご観劇の予定ではなかった方、是非、十二月に観に来て頂けますように。

・・「君にもくるさ、幸せが」 が叶いますよう
『1974』組一同 せいいっぱい臨みます。どうぞ宜しくお願いいたします。


「時間てのは時計にそっくりだね」というのは詩人谷川俊太郎の言葉ですが、
本当に止まることなく動いていきます。

☆ 中島 早貴さん、岡井 千聖さんの ℃-uteは、
新しいアルバム『超WONDERFUL! 6』を発表、スマイレージとの合同ライブ、
単独ライブツアーの準備をすすめながら、4月9日(土) には チャリティー活動
『がんばろうニッポン 愛は勝つ』プロジェクトを行うとのこと
http://www.helloproject.com/news/1104051900_hello.html

☆ 和泉 宗兵さんは、五月に舞台『関ヶ原でダンス』に出演が決定
http://dehi.boy.jp/

☆ 斉藤 佑介さんは、20日から舞台『めぐりあうとき』の本番
http://ameblo.jp/saito-yusuke/

☆ 宮原 将護さんは、13日から舞台『俺は君のためにこそ死ににいく』の本番
http://ameblo.jp/shogo0718/

☆ 磯和 武明さんは もうすぐ世界放浪に旅立つ模様。ユニークなブログも発見
http://hariganebannzai.blogspot.com/

☆ 今藤 洋子さんは 13日から舞台『Shinobu's Brain in the soup』の本番
http://www.avance-pro.com/topics.php

☆ オトムギ中神 一保、池田 稔は 17日に、恒例の『高原書店のおはなし会』
http://www.takahara.co.jp/machida/ohanashikai.php

☆ 大河 元気さんは、ただいま舞台『コントンクラブ』本番の真っ只中!
http://ameblo.jp/contonk/theme-10034095844.html

☆ 竹内 朱莉さん、岩田 陽葵さん、工藤 遥さんは元気に新学期を迎えたかな?

☆ オトムギ並木 秀介は、都内全域をバイシクル移動しながら、よくメールを
くれます。それがあまりに詩情に満ちているので塩田はせっせと写しています
Date: 2011/04/06(WED)


川を超える後ろすがた 工藤 遥さん

「子どもって 後ろすがたが 可愛いよなー」

というセリフを、『1974』の宮原将護のセリフにどーうしても書きたくて、
だけど、どうしてもハマるシーンがなくて、泣く泣くあきらめたシオダです。
そんな言ってもしゃーないこといきなり告白してすみませんが、この場合の
「子ども」とは『1974』にて、ハロプロエッグの工藤遥さんが演じてくれる
「フジコ」のことを指した台詞でした。だけど、念のため(念のためですよ)
ことわっておくと、工藤遥さんが可愛いのは、もちろん 後ろすがただけでは
ありません

「どぅー」こと工藤遥ちゃんは、いちど逢ったら忘れられない子。女優さん。

屈託のない明るい笑顔。ベビーフェイスからパンチの効いたハスキーボイス。
しっかり「自分」を持ってるまっすぐな瞳。大人よりも肝がすわってる根性。
どきどきするとぱぁっ、とほっぺが赤くなっちゃう子供らしい可愛い素直さ。
すぱーんと竹を割ったようなさばさば感。なんかもーぜんぶ天晴(あっぱれ)
で演出しているはずの時間にふと「この子には今この瞬間、この世界はどう
見えてるんだろう?」とか「どうしてこんな子ができたのだろう?」なんて、
演出と全然関係ない(すみません)夢想に耽ってしまったこともありました

そんな「どぅー」はなんのためらいもなく、自然に『境界線』を越えてゆく

境界線とは、ぼくが、いやぼくら演劇人が、常に意識している深い川のこと。
「板(舞台)の上」とそれ以外。「表方(おもてかた=役者)」と「裏方」。
映像で言えば、カメラの裏側(ぼくの居場所)とカメラ前(役者の居場所)。
カメラに映っちゃいけないタルキ(木材)やカポック(発泡スチロール)は
全てカメラ前を彩るために存在し、劇場の照明も音響も「板の上」の世界を
実現するために存在する。優秀な舞台監督は、舞台袖(そで)と舞台上とで
同時にハプニングが生じた時は、当然のように「板の上」の処置を優先する。

板の上は、特別な場所。

だから、表現の直接の担い手である役者(特別さを理解している誠実な役者)
は、そこへ上る時には少なからずどこか厳粛で神聖なきもち、まぁすなわち
「さぁ、演るぞ」というきもちになって、その、現実とは異なる虚構の世界
への境界線に臨むのだろうし、うちら裏方はその息を呑む境界(つまり結界)
をつくりだすことに使命感と至福を感じるのだとおもう。

だけど、ごく稀に「あちら側」と「こちら側」を地続きのように行き来する
特別な人間が現れる。『どぅー』の「板の上」へ向かう軽やかなうしろ姿を
視て、そうおもった

「あちら側」の世界は、他人(塩)が書いたセリフも細かい立ち位置もあり、
どぅーは、それをしっかりと(自主稽古してきて)守って、等身大の工藤遥
とはちがう人間に変身しているにもかかわらず、同時に、まさしく「どぅー」
そのものであるという、うまく言い表せない信じられない姿を魅せてくれた

稽古中、塩田が突発的にシーンを追加したくなって、いわゆる口立ての演出
をつけた時、言われたセリフを繰り返しながら、それを「藤子(フジコ)=
どぅーの役」として感じ、ドキドキして「うくくくっ」と笑ってしまいつつ、
きっちり演じ続ける姿は「どぅー」であり同時にまったく「フジコ」だった

『演技の新鮮さは生まれ持った星』

ナミチョウが『1974』特設ブログに、そうロックンロール替え歌を書いた。
オレは完ぺきに同感だった。こんな子が座組にいる。あたりまえのように
前向きにまっすぐいる。その「有り 難さ」に感謝せずにはいられなかった

そんなわけで、稽古はじめに序盤しか(恥)脚本がなかった『1974』にて、
この子がいなければ交わるはずのない二つの世界 「光」と「影」の世界を
自由に行き来して、物語の架け橋となる、特別な「はみでてる」女の子を、
どぅー本人の魅力から「もらって」「もらって」幸せに宛書き(あてがき)
させていただきました

大人の麦茶 十八杯め公演『1974』の工藤 遥

ボーダー(境界線)を超えてくる姿、早くお披露目(おひろめ)してえっす
どうぞ、おもいきりたのしみに待っていてください!!

『1974』稽古の日日は、ほぼ毎日の勢いでフレッシュに更新をしてくれる
「どぅー」や「のうち」の期間限定ブログ日記がたのしみでならなかった。

『なんだか、時間が過ぎていくのが早く感じます☆☆
こんなこと考えるから寂しくなっちゃうんですけど・・・・
マイナスに考えず、プラスに考えながら、
稽古していきたいと思います!!!!!!!!!!!!!!!!』

押忍!不肖塩だも 工藤 - フジコ - 遥 にならって

マイナスに考えず、プラスに考えながら、
来る『1974』公演の準備をしていきたいとおもいます!

本日の添付。
二枚めの写真は斉藤佑介さんとのツーショット。「どぅー」いわく
『休憩中はいつも、私の相手をしてくれる、優しい存在の方です☆☆☆
今回、ユースケさんがどんな役をやるか、よーチェックです!!!!!』


長いインターバルを超えて再開するであろうブログも楽しみに精進します!
Date: 2011/04/05(TUE)


剥き出しの きよらかな魂。オトムギ三銃士 並木 秀介

ナミチョウは ひととまぶだちになる天才だ。

CM現場大道具の渋い職人じいさまから、町のさまざまな国籍のお兄さんお姐さん、
元気でやんちゃで正直なちびっこたち(どぅー、のうち、かりんちゃん、ななみん、
ロビンちゃん、ゆうかちゃん etc.etc.)すてきな思春期の正直なおじょうさんたち
(きゃぷ、まあちゃん、りさこちゃん、みやびちゃん、くまいちゃん、ちぃちゃん、
ちっさー、なっきぃ、りっちゃん、はるなちゃん、メロン記念日の四人 etc.etc.)
若き俳優陣(宗兵、ショーゴ、ユースケ、 ゲンキ、ショータ、ヒゴちゃん etc.etc.)
一筋縄ではいかぬベテラン俳優(深寅さん、純ちゃん、あいざわ元気兄 etc.etc.)
職人気質のスタッフさん(音響 ユリヤマさん、照明 コンノさん、舞監 八着さん、
映像 ミズノさん 『渋谷・デ・ナイト』の若頭 ボビーetc.etc.)劇団 散歩道楽 の
絶対愛想笑いしない侍みたいな野郎ども。本気できりがない。ETCが幾らあっても
足りない高速まぶだち道路なのだ。ふだん連絡をとりあってない昔の仲間のことも
亡くなった仲間のこともいつまでも大事におもっていて、どうしてこんなこころで
いられるんだろうといつもおもう

「ある時期に、同じ舟に乗った」という関係を超えて、魂の絆を結んでしまうのだ

一度オトムギに参加してくれた方が「また一緒にやりたい」って言ってくれるのは、
並木秀介の太陽のごとき明るさ、あげあげのオーラによるところがすごくおおきく、
それはすなわち、劇団 大人の麦茶の宝だ

一方、怒るとちょうおっかない。たいがい仲間のことが原因なんだけど、「おれぁ
あいつにそんなことを言う野郎は許さねえ。おう!聴けよ、今オレが話してんだよ」
ぼぅんっと胸をはたかれると(もちろん手加減してるんだろうけど)巨体と言って
もいいオレが半メートルくらいフッ飛んでしまう。火の玉みたいなでっかい黒目に
射抜かれて、鼓動がロックされてしまう。目をそらせなくなる。

ナミチョウは、剥き出しの魂なのだ。

宮原将護が、オフィシャルブログ『叩けば誇りの出る身体』に、
『今日の大人の麦茶チャチャ入れデイズに、なみちょうさん(並木秀介先輩)が
家族や仲間の絆や大切さ、人間同士の気持ち、郷土愛、たくさんの気持ちがある
から突き動かされてた自分がいたんだって書いてます。
なみちょうさんは仲間に対してあらがいようのない誇りを持っているから魅力的。
そう思う。』
と書いていて、オレはまったく同感だった

映画『たそがれ清兵衛』でいちばん好きなシーン(おもいっきりネタバレします)

清兵衛のお母さん(もうろくしちゃってる)に
「あんたはんは、どちらのおじょうさまで がんしたかのう?」
と問われた朋江(宮沢りえ)の 振り絞るような答え、
「はい。わたしは、清兵衛さまの幼馴染みの朋江でがんす」

自分は誰かと問われた時の答えは、口にした瞬間、思ったより強大な効力を持つ。
「私は大人の麦茶の脚本・演出家です」でも「私は太っためがねのくせっ毛です」
でもいいけど、なにか生活の最中に、仕事の最中に「負けてたまるか」と思う時、
『オレは、並木秀介に誇りに思われている仲間です』と自分に向って口に出すと、
格好わるいことはしたくねえなぁ、って(当人比)なけなしの勇気がわいてくる

剥き出しの清らかな魂とともにいられるという、めったにない幸せをもらってる
人間ならば、それが清らかなままであって欲しいと願うきもちがわいてくるのだ
(本人はこんなこと言ったら「オレ汚れてるよ、汚れだよ、やめてくれよ」って、
また、ぼぅんっ!と胸をはたかれちゃうんだけど・・)

『1974』宛書きをする幸せシリーズ、続けてみます

そんな並木は、新しい脚本を書くたび「オレ、この役が今まででいちばん好きだ」
と言ってくれる。・・そんなはずないのだ。長く一緒に組んでいれば、いわゆる
おいしい役もあれば、いわゆる後方支援に回る役もあるはずなのに、いつも必ず
そう言う。ナミチョウが言うんなら本当なのだろう、と素直にうれしい作家です。

そしてナミチョウは、前述したように剥き出しの魂そのものなので、役に器用に
適応する芸達者ではなく「なんで、こんな簡単っぽいことが出来ないのかなぁ?」
と思うこともあり「なんで、こんな特になんでもないセリフでどうしようもなく
感動させられるのだろう?」と刮目することもある。稽古期間に無意識に魂ごと
役の方へと吸い寄せられてゆくのだろう、「穏やかな人格者役」を宛書きすれば、
穏やかで優しい大人なナミチョウに逢えるし、例えば「荒くれのろくでなし」を
宛書きしちゃったら・・天性のあげあげオーラはキープしながらも、やんちゃな
火の玉が登場することになる。・・果たして『1974』では??

震災の夜、友(宮原将護)のことで、猛り狂う野獣になってるナミチョウを視て
大河元気がぽつっと言った。「オレ、このヒト、さっき通し稽古で視ましたが?」

大人の麦茶 十八杯め公演『1974』の並木 秀介

どうぞ、おもいっきりたのしみに待っていてください!

写真1。中野あくとれの楽屋。Rock してますねー。へいへいへいへーい!
写真2。何年か前の花見。花見の魅力っていっぱいあるけど、期間超限定だから
毎年できるわけじゃないとこが いとおしいですねー
写真3。自分が出演しない時の 仲間の舞台の仕込み バラシには ほぼフル出場!
写真4。あーこの店のコンビーフうまかったなー。またさし呑みしてーなー

ムギムギでかなりの長期連載となりました『1974』宛書きをする幸せシリーズ、
ゆるゆるとお付き合い、ありがとうでがんす。次回でいったん、最終回でっす!
Date: 2011/04/04(MON)


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